大阪市交通局、南海、泉北でも「ICOCA」
関西の私鉄の中には「PiTaPa」のほかに「ICOCA」を発売するところがあります。京阪や近鉄がそうなのですが、大阪市交通局、南海、泉北も加わることになりました。南海、泉北はともかく、割引の充実していた大阪市交通局は予想できない動きです。
まず大阪市交通局については、全駅にあるピンク色の券売機で、大人用の「ICOCA」を発売します。2017年春の予定です。子供用「ICOCA」については、定期券発売所のみで発売します。「ICOCA定期券」は全駅にあるピンク色の券売機及び定期券発売所で購入できます。地下鉄・ニュートラム全線が対象で、バス定期券、バスと地下鉄・ニュートラムの連絡定期券は購入できません。他社とのIC連絡定期券の発売については、今後検討するとのことです。購入できる定期券の種類は、通勤定期券及び通学定期券(大人・子供)で、1か月、3か月、6か月いずれも買えます。「ICOCA定期券」の発売開始も2017年春の予定です。
南海については、定期券発売箇所及び主要駅の自動券売機で、大人用の「ICOCA」を発売します。無人駅で発売するかどうかは検討中とのことです。2017年春の予定です。子供用「ICOCA」については、定期券発売箇所のみで発売します。「ICOCA定期券」は現行の定期券発売箇所及び主要駅に設置しているピンク色の自動券売機で購入できます。南海各駅相互間及び南海各駅と泉北各駅相互間が対象で、JR西日本等、他社とのIC連絡定期券についても発売を予定しています(南海・JR西日本連絡IC定期券はすでに発売されていますが、南海で買うときは「PiTaPa」でないといけません)。購入できる定期券の種類は、通勤定期券及び通学定期券(大人・子供)で、1か月、3か月、6か月いずれも買えます(子供用定期券については、定期券発売箇所のみの発売になる可能性もあります)。「ICOCA定期券」の発売開始も2017年春の予定です。
泉北については、各駅の窓口及び黄色の自動券売機で、「ICOCA」を発売します。大人用、子供用ともに発売します。2017年春の予定です。「ICOCA定期券」も各駅の窓口及び黄色の自動券売機で購入できます。泉北各駅相互間及び南海各駅と泉北各駅相互間が対象です。購入できる定期券の種類は、通勤定期券及び通学定期券(大人・子供)で、1か月、3か月、6か月いずれも買えます。「ICOCA定期券」の発売開始も2017年春の予定です。
クレジットカードを用意しなければならず、敷居の高い「PiTaPa」に比べ、「ICOCA」は駅の窓口などで気軽に購入することができます。ICカードに誘導する導管という意味では、明らかに優れています。関東ではICカードの普及率は9割ですが、JR西日本は約6割、私鉄や地下鉄では約4割にとどまっています。「ICOCA」の発売開始によって将来は8割にしたいと考えています。そのためには敷居の低い「ICOCA」の導入に加えて、「PiTaPa」の割引を大阪市交通局のように充実させることが求められるでしょう。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2015/01/page_6716.html、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASH1R5728H1RPLFA003.html)
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