仙石線全線運転再開及び仙石東北ライン開業は5月30日
東日本大震災で大きな被害を受けた仙石線ですが、需要の大きい路線だけに、復旧工事が行われています。また、東北線塩釜-松島間と仙石線松島海岸-高城町間に接続線を設け、東北線仙台駅と仙石線石巻線の間に直通列車を走らせます。仙石東北ラインです。この運転再開及び開業の日が決まりました。5月30日で、以前の記事より若干早くなっています。
3月21日の石巻線全線運転再開、5月30日の仙石線全線運転再開及び仙石東北ライン開業に伴い、石巻線、仙石線の営業キロが変わります。全線運転再開等に先立つ3月14日に営業キロの変更をします(ただし、定期券や長距離の切符は実際の乗車経路通りに発売するため、開業日の5月30日以降にならないと、仙石東北ライン経由の切符は発売しません)。石巻線に関しては、女川駅を浦宿駅のほうに移設するため、浦宿-女川間の営業キロが0.2キロ短縮されます。新しい営業キロは2.3キロです。仙石線に関しては、津波被害の大きかった東名駅、野蒜駅を内陸の高台に移設し、陸前大塚-陸前小野間は新しいルートで結ぶこととなったため、陸前大塚-陸前小野間の営業キロが1.2キロ短縮されます。新しい営業キロは5.2キロです。仙石東北ラインについては、松島-高城町間に0.3キロの営業キロを設定します。実際の仙石東北ラインは松島駅を経由しませんが、運賃計算上は松島駅を経由するものとして計算します。仙台-高城町間の仙石線経由での営業キロ(現行)は25.0キロですが、仙石東北ライン経由だと23.7キロです。
このように一部区間の営業キロが短縮するため、一部区間では運賃が下がることも出てきます。例えば仙台-矢本間は40.9キロから38.4キロに短縮するため、760円から670円に値下げされます。仙台周辺は乗車経路に関わらず最短ルートで運賃を計算するので、こういうことが生まれるのです。事前に購入した乗車券等で、今回の措置により値下げとなったものについては、差額を払い戻しされます。定期券、回数券については、いったん払い戻しの手続きをしたうえで新たに購入することになります。
5月30日開業の仙石東北ラインに関しては、新たな運賃特例もできます。一つは、区間外乗車。松島またはそれ以遠の各駅(小牛田方面)と、高城町以遠の各駅(松島海岸、石巻方面)を乗車する場合、塩釜-松島間に関しては運賃を払わずに乗車することができます。もう一つは、定期券の他経路乗車。仙台以遠(岩沼方面、あおば通、愛子方面)の各駅と高城町以遠(石巻方面)との相互発着の定期券(東北線経由)については、仙石線経由でも下車しない限り乗車できます。
なお、仙石東北ラインの列車は、新型のディーゼルハイブリッド車両、HB-E210系を使用します。基本的に4両編成で運行します。
(参考:JR東日本仙台支社ホームページ http://www.jr-sendai.com/wp-content/uploads/2015/01/senseki.pdf、http://www.jr-sendai.com/wp-content/uploads/2015/01/ishinomaki_senseki.pdf、河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150129_13053.html)
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