フランスTGV、次期車両はバーなし?
フランスの高速鉄道、TGV。日本の新幹線のライバルともいえる列車です。
このTGVですが、新型車両を運行することを考えています。2018年運行開始のこの新型TGVも、両端が機関車の10両編成、中間客車は連接方式で、2階建てです。これまで通り、アルストム社が製造します。
ここまで見るとこれまでのと変わりないようですが、大きな特徴としては、車両価格が大幅に安くなること。品質は最新のものでありながら、1編成の値段は3000~3500万ユーロ(約43.5~50.8億円)になるようです。これまでのに比べると、30%ほど割安です。これによって、切符の値段も安くなるとみられています。
今の2階建てTGVは1編成509席ですが、新型TGVは1編成500~600席、最大650席まで増やすことができるようです。ちなみに、2013年4月から運行を始めた格安TGV、「OUIGO」は634席。全席2等車で、バーは営業せずに荷物置き場として使っています。それでは、どうやって座席数を増やすのでしょうか? バーを廃止して、そこに座席を置くようなのです。バーは、日本の新幹線で言えばビュッフェに当たるもので、バー廃止の代替としては車内販売を想定しているとのことです。
このようにバーなしの新型TGVを導入しようとしている背景には、TGVの収益性が低下していることが挙げられます。原因は、乗客数の減少、鉄道インフラを管理するRFFへの使用料の増加です。座席数を増やすため、今後のTGVは平屋にはしないようです。
(参考:「鉄道ジャーナル」2014年10月号 鉄道ジャーナル社)
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