仙石東北ライン、最速は仙台-石巻間52分
5月30日に、東日本大震災の影響で不通となっていた仙石線高城町-陸前小野間の運転を再開するとともに、仙石東北ラインも開業します。そのときのダイヤの概要が発表されました。
まず、仙石線については、運転再開する区間を含む高城町-石巻間において、あおば通-石巻間を運転する各駅停車と、(後述する)仙石東北ラインを運転する快速列車を合わせて、震災前と同じ上下33往復を運転します。また、仙石線には現在昼と夕方に5往復だけ快速列車を運転していますが、すべて各駅停車となります。仙石線仙台駅下りの昼間発車時刻表を見ると、石巻行き、高城町行き、東塩釜行き、多賀城行きがそれぞれ1時間に1本ずつ走ることになります。速達の役割は仙石東北ラインに任せるということでしょう。
そして、新たにできる仙石東北ラインは、1日14往復運転します。6時台から20時台に1時間上下1本ずつ運転します。すべてハイブリッド車両HB-E210系で運転する、快速列車です。主に4両編成で、定員は524人です。停車駅は3つのパターンがあり、1日1本のみの特別快速(仙台発9時台、石巻発20時台)は、塩釜、高城町、矢本のみに停まります。仙台-石巻間を52分で結び、震災前の最速列車と比較して、下りは12分、上りは11分短縮されます。そのほか、野蒜、陸前小野、陸前赤井、蛇田、陸前山下にも停まる快速(所要時間58分)が下り7本、上り6本、これに加えて仙台-塩釜間の各駅にも停まる快速(所要時間63分)が下り6本、上り7本運転されます。仙石東北ラインの開業に伴い、東北線仙台-松島間の列車本数を見直すとのことですが、この仙台-塩釜間の各駅に停まる快速が代替的な役割を果たすことになるのでしょう。
仙石線の全線運転再開に伴い、東北線・石巻線経由で仙台-石巻間を直通する快速列車は、5月29日で当初の使命を終え、運転を終了します。また、石巻線、陸羽東線の列車は、冷房装置を備えたキハ110系になります。
(追記1)
石巻線等のキハ40等置き換えに伴い、「石巻線マンガッタンライナー」も役目を終えることになりました。5月30日、31日に記念イベントを行い、ラストランということになります。
(追記2)
余談ですが、一部の仙石線205系にあった「2WAYシート」は、2015年以降、ロングシートに固定されているようです。
(参考:JR東日本仙台支社ホームページ http://www.jr-sendai.com/wp-content/uploads/2015/02/201505daiyakaisei.pdf、河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201502/20150227_13026.html、マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2015/05/24/078/、「鉄道ファン」2018年8月号 交友社)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
「JR東日本」カテゴリの記事
- JR東日本の値上げ、山手線と廃止になりそうなローカル線が同じ運賃に(2024.12.07)
- スマホで北関東周遊(4)(2024.12.05)
- スマホで北関東周遊(0)(2024.12.01)
- 久留里線久留里-上総亀山間、廃止へ(2024.11.28)
- 只見線は2023年度も好調(2024.12.09)
Comments