北近畿タンゴ鉄道改め京都丹後鉄道へ
北近畿タンゴ鉄道が4月1日以降に上下分離され、実際の運行を旧ツアーバス系のバス会社、ウイラーアライアンス(WILLER TRAINS株式会社)が行うという記事は以前にも書きました。その続報です。
WILLER TRAINS株式会社は、「鉄道を基軸とした高次元交通ネットワーク」による、住みやすいまち、行ってみたいまちづくりに取り組みます。地域に明るさと活力を生み出し、地域のシンボルとして、地元の人に愛される鉄道になることを目指します。
それでは「高次元交通ネットワーク」を実現するには、どういうものが必要でしょうか? 6つの構想を挙げています。交通網のネットワーク化、沿線地域全体を網羅する公共交通網の構築、生活に必要な施設を結ぶ交通ネットワークの構築、主要駅から目的地まで移動距離に応じた最適な交通手段の整備、情報通信技術を活用した簡単・便利でストレスのないサービスの提供、沿線地域の交流人口を増やすための企画乗車券の造成です。鉄道だけでなく、バス、タクシー、レンタサイクルなどとを組み合わせて実現します。そのほか若者都会への流出を防ぐためウイラーグループ企業の一部を移すなどの方法で雇用創造に取り組み、将来のまちづくりを担う若い人材を育成します。
上下分離によりまず一番目立つ大きな変更点は、鉄道の通称名。北近畿タンゴ鉄道が京都丹後鉄道に代わります。最近の第三セクター会社のようにかなや英語を使うのではなく、シンプルに漢字のみとなりました。略称は丹鉄です。沿線の丹後、丹波、但馬エリアを指す丹州から来ています。宮津線については、通称をつけます。西舞鶴-宮津間は宮舞線、宮津-豊岡間は宮豊線、宮福線と合わせてどことどこを結ぶかが明確となります。木津温泉など、7駅の駅名を変更します。木津温泉は夕日ヶ浦木津温泉となります。駅員、乗務員、そして駅のデザインを変更します。「くろまつ号」など観光列車をブラッシュアップさせ(丹後、但馬ならではの食材を取り入れた商品を提供します。ディナーを楽しむことができる列車を走らせます)、企画乗車券を販売します。開業記念の「京都丹後鉄道開業記念フリーきっぷ」も発売されます。枚数限定の切符で全線乗車でき(特急も自由席に限り乗車できます)、大人1200円です(7つのデザインを1枚ずつ入れ、フレームを付けたセットもあります。12000円です)。観光客用としては、京都丹後鉄道全線のほか、丹後海陸交通のバス、観光船、ケーブルカー、リフトも乗り放題の「天橋立まるほどフリーパス」があります。1日用は大人3090円、2日用は大人4300円です。
(参考:ウイラーエクスプレスホームページ http://travel.willer.co.jp/campaign/tantetsu/、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2015/01/30/242963.html)
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