立ち往生対策で作並、山寺にカイロ、食料備蓄
2014年12月3日7:40ごろ、乗客約300人を乗せた6両編成の山形発仙台行き快速電車は、面白山高原-山寺間(面白山高原から西へ約2キロの山間部)で、雪の重みで倒れた木に架線が引っ掛かって停電し、8時間にわかって立ち往生しました。このときは、停電で暖房が止まり、JR東日本仙台支社は除雪作業車を使ってカイロや食料、防寒シート、簡易式トイレを列車に運びました。乗客にカイロなどが渡されたのは、列車の停止から約3時間後でした。
仙山線の特徴としては、県境付近で並行する道路がないことです。車で運び込むことはできず、停電になれば当然電車は動くことができず、保守車両やディーゼルカーしか動くことができません。そこで、仙山線でも主要駅の仙台や山形では非常用の備蓄はありますが、県境に近い作並や山寺でもカイロや食料を備蓄します。400人分近い量を備蓄します。1月中に行うとのことなので、もう備蓄は完了していることでしょう。
また、これは社内規則の見直しが必要となりますが、近くを走る非電化路線、左沢線、陸羽西線、石巻線のディーゼルカーを救助車両として活用することを考えています。訓練などを実施し、非常時に備えることにします。停電防止の対策としては、立ち往生以降、仙山線で倒木の恐れのある約90本を伐採し、除雪作業中に倒木や架線への着雪を担当者が確認するなどを行っています。並行する道路がないので、代行バスという策も採れないのですから。
(参考:河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201501/20150119_13021.html、http://www.kahoku.co.jp/column/kahokusyou/20150120_01.html、http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201412/20141203_73051.html)
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