高野山開創1200年で「こうや」が赤、黒、紫に
今年2015年は、高野山開創1200年という記念すべき年。4月2日から5月21日の50日間、高野山開創1200年記念大法会が執り行われます。そこで南海は、高野山への旅客誘致と鉄道の利用促進を目的として、高野山への特急「こうや」に、特別なデザインを施して運行することにしました。
特急「こうや」に使われるのは3編成(30000系2編成、31000系1編成)ですが、その3編成すべてに特別なデザインを施します。30001編成(30000系)は地色を赤く塗って「赤こうや」に、31001編成(31000系)は地色を黒く塗って「黒こうや」に、30003編成(30000系)は地色を紫に塗って「紫こうや」にします。3月1日から運行開始する「赤こうや」の赤は、高野山の根本大塔や大門の色をイメージし、古来より漆器・調度品に使われてきた朱塗りの色です。3月4日から運行開始する「黒こうや」の黒は、蒔絵をイメージさせる金を施した黒色を車両ボディに与え、高野山の深い歴史、深い自然を映し出しています。少し遅れて3月23日から運行開始する「紫こうや」の紫は、高徳僧のまとう袈裟の色であり、高野山に張り巡らされている五色幕の色のひとつであり、絢爛さと神秘性を表しています。このダークでつややかな地色に日本古来の蒔絵に倣い、金色のあでやかな装飾を車両に施します。そして、高野山の四季をテーマにした絵柄を4両連続で1枚の絵になるように描きます。車内も、座席に特別デザインのヘッドカバーを取り付け、客室通路にも3編成それぞれの外装に合わせたデザインを施します。運行終了の時期は2016年2月ですが、編成ごとに終了日は異なります。なお、この特別デザインの「こうや」は、難波-橋本間の「りんかん」として運行することもあります。
また、4月2日から5月21日までの高野山開創1200年記念大法会期間中、高野線に臨時列車を運行します。平日は上下各4本、休日は上下各1本です。平日は橋本9:02発極楽橋行き各駅停車を運行し、橋本12:18発、13:25発、14:24発の高野下行きは極楽橋まで延長します。橋本13:03着、14:04着、15:03着は高野下始発ですが、極楽橋始発となります。いずれも高野下-極楽橋間はノンストップです。極楽橋16:10発橋本行きは、九度山、学文路のみに停まる臨時特急です。特急用車両を使わないので、特急料金は不要です。休日は、難波6:30発の橋本行き急行を極楽橋まで延長します(極楽橋直通です)。橋本16:56着は高野下始発ですが、極楽橋始発となります(高野下までノンストップです)。そのほか、橋本-極楽橋間の観光列車「天空」は木曜日も2往復運行し、休むのは水曜日のみとなります。橋本-極楽橋間の日中に運行する2両編成の各停は4両編成になります。
(参考:南海ホームページ http://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/150128_2.pdf、http://www.nankai.co.jp/library/traffic/info/pdf/koyasan1200.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2015/01/30/243043.html)
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