山田線、2018年度中に全線復旧へ
JR東日本山田線宮古-釜石間(55.4キロ)は、東日本大震災で大きな被害を受け、運休している状態が長く続いていましたが、以前にも書いたとおり、第三セクターの三陸鉄道に移管されることになりました。
この山田線ですが、JR東日本が地元自治体に対して20日に示した復旧スケジュール案によれば、2018年度までに全線復旧させる計画です。2016年秋までに、被害の少なかった宮古-豊間根間(15.4キロ)と鵜住居-釜石間(8.3キロ)を復旧させ(2016年10月に開かれる岩手国体は、一部の競技を山田線沿線の自治体で行います)、2017年度に豊間根-吉里吉里間(24.3キロ)が復旧し、2018年度に残った吉里吉里-鵜住居間(7.4キロ)が復旧することにより、全線復旧します。思ったよりも全線復旧の時期は早いです。
JR東日本は210億円かかる復旧費のうち140億円を負担するほか、移管に伴う赤字を補てんするためなどに使われる協力金30億円を拠出します。さらに新車両8両に相当する代金も負担します。結構なお金を出して復旧してくれるわけです。今BRTが走っているところも、鉄道がほしければ、地元が鉄道経営を引き受ける覚悟が必要でしょう。
山田線の復旧工事は3月7日から開始します。
(追記)
震災前の山田線宮古-釜石間は1日10往復していましたが、三陸鉄道は11往復以上に増やす方針です。朝の通学時間帯の本数を震災前の1本から2本に増やすようです。
(参考:産経ニュース http://www.sankei.com/region/news/150221/rgn1502210051-n1.html、河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201502/20150221_33018.html、http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201503/20150307_32019.html)
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