長野電鉄、3月14日ダイヤ改正で「特急ゆけむり~のんびり号~」運行開始
北陸新幹線が開業する3月14日、長野電鉄もダイヤ改正を行います。
長野発着の特急は、北陸新幹線との接続を考慮したものになります。長野発着の長野電鉄特急列車と北陸新幹線の接続時間を15分~20分台に設定します。あわてなくてもよく、また接続が悪いというほどでもないようにします。東京方面からの新幹線から長野発特急列車は平均22分での接続、金沢方面からの新幹線から長野発特急列車は平均24分での接続、長野着特急列車から東京方面への新幹線へは平均18分、長野着特急列車から金沢方面への新幹線へは平均20分での接続です。また、湯田中渋温泉郷での宿泊を考慮し、一部の特急列車について、ダイヤを変更しています。
今回の改正で、須坂駅のホームの使用方法を変更します。現在は、湯田中方面は1番線ホームまたは2番線ホーム、長野方面は2番線ホームまたは3番線ホームから発車していますが、2番線ホームと3番線ホームは離れていて、誤ったホームに行った場合は、階段等の上り下りが必要です。そこでホームの使用方法を変更し、改正後は、湯田中方面は3番線ホームまたは4番線ホーム(早朝(5~6時台)の3本の列車は引き続き1番線ホームまたは2番線ホームから発車します)、長野方面は1番線ホームまたは2番線ホームから発車するようにします。1番線ホームと2番線ホーム、3番線ホームと4番線ホームは同じところにあり、反対側に行けばよいだけです。
今年の長野の観光の目玉は、善光寺の御開帳。4月5日から5月31日までの毎日、善光寺最寄りの善光寺下(善光寺まで東参道経由で徒歩10分)に、昼間の特急列車が停車します。上下6往復が停車します。これから述べる、観光案内列車もこの期間は停車します。
今回のダイヤ改正で新しく登場するのは、観光案内列車「特急ゆけむり~のんびり号~」。案内役付きの車内販売(一部列車内では小布施の名産品である栗おこわや栗コロッケ、リンゴジュースなどを販売します)のある観光列車を運行することで、北信地域に観光客を引っ張っていくという狙いがあります。旧小田急ロマンスカーの「ゆけむり」を各駅停車の運転時間でゆっくり走行し(「スノーモンキー」で代走することもあります。そのときは列車名が「特急スノーモンキー~のんびり号~」となります)、沿線の観光スポットや歴史、名産物に関する説明を聞きながら、景色を楽しむことができます。走行スピードが遅いことから、写真も撮りやすくなります。千曲川が見える村山橋、北信五岳が見える桜沢駅、築88年になるノスタルジックな信濃竹原駅、そして高社山とそのすそ野に広がる果樹園がある夜間瀬橋梁などでは列車を停車または徐行運転します。運行日は2015年度は年間53日、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始、3連休、春や秋の一部休日などに運転します。デビューは4月18日です。「のんびり」と名前がついているだけあって所要時間は通常のものより遅く、下りは1時間23分、上りは1時間6分かかります。料金はほかの特急と同様、100円で、全車自由席です。事前予約は不要です。
話は変わりますが、1月10日から、長野電鉄が乗り放題となる「長電フリー乗車券」を、東京・神保町の書籍グランデ(6階鉄道書籍コーナー)でも購入できるようになりました。1日用、2日用ともに購入できます。書籍グランデでは利用したい年月日を硬貨などで削って指定する「スクラッチ」式のものを発売します。なお、書籍グランデでは払い戻しを行わず、年月日の削り取りのないものや、削っていてもその前日までなら長野電鉄長野駅で払い戻しをすることになります。
(参考:長野電鉄ホームページ http://www.nagaden-net.co.jp/news/2015/01/20140314kaisei.php、http://www.nagaden-net.co.jp/news/2015/01/post-28.php)
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