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首都圏の高速道路、最短距離で計算へ

 首都圏の高速道路料金制度の変更については以前にも取り上げましたが、新たな話が出てきましたので書くことにします。

 現在の高速道路料金は、首都高速は部分的に距離別料金を取り入れましたが、一定の距離を超えると同じ料金のままです。東京をぐるっと回る圏央道(東日本高速道路会社など)は距離に応じて料金が上がります。つまり、圏央道を通るよりも首都高速を突き進んだほうが安くなることが多く、このままでは圏央道建設の目的の都心部の渋滞解消にはつながりません。そこで、国交省は1月15日に、首都圏の高速道路料金について、距離に応じた料金にすることを決めたのです。同日の社会資本整備審議会・国土幹線道路部会でまとめた基本方針案に盛り込まれたのです。入口と出口が同じならば、異なるルートの中で最も安い料金とする制度も合わせて導入されます。

 その後、1月27日に行われた有識者会議では、混雑状況に合わせて料金に差をつけます。2016年度の料金制度の改正を受けて、どの路線や時間帯が混雑するかを検証し、(圏央道など郊外の環状道の整備状況を見ながらですが)2020年には、曜日や時間帯を決めて、遠回りで混雑していないルートを安くするようにします。結果として割高な圏央道は安くなり、割安な第三京浜や京葉道路は値上がりするようです。そのほか、料金徴収コスト軽減のためのETCによる支払いの義務化、(今後の維持や修繕の財源を確保するため)現在2065年までとなっている有料期間の見直しや、(大型車が走ることで道路の劣化を招きやすいことから)大型車は一般道でも課金することについて、検討すべきだとしました。

 なお、話は変わりますが、2020年までに、首都高速の5か所の本線料金所、阪神高速の6か所の本線料金所を廃止します。本線に料金所があれば、たとえETC搭載車でも減速しないといけないからです。しかも、この料金所があることによって渋滞を引き起こすからです。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20150105-OYT1T50004.html、http://www.yomiuri.co.jp/atcars/news/20150116-OYT8T50008.html、http://www.yomiuri.co.jp/atcars/news/20150127-OYT8T50004.html、東京新聞ホームページ http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015011502000243.html)

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