嵯峨野線京都-丹波口間に新駅、2019年春開業目指す
嵯峨野線京都-丹波口間に新駅を設置するという話は以前にも書きましたが、検討の結果、それが実現することとなりました。2月2日、JR西日本と京都市が、新駅設置についての基本合意書を締結したのです。
新駅は京都から約1.7キロ、丹波口から約0.8キロのところにあります。七条通との交点の南側にできます。駅舎は高架下にでき、8両編成の列車が停まることができる相対式ホーム2面を有しています。エレベーターが2基、エスカレーターが4基設置されます。事業費は約49億円です。JR西日本が約19億円、京都市が約15億円出し、残る約15億円は国の補助金を充てます。駅名は開業の半年ほど前に発表されます。乗降客の想定人数は1日約7000人です。駅の開業予定は2019年春なので、2016年春の京都鉄道博物館のオープンには間に合いません。そもそも着工するのが2016年度なのです。
(追記1)
この新駅の設置に関連して、東海道線大阪方面と嵯峨野線園部方面とを直結する、東海道線梅小路-丹波口間2.3キロが廃止されることになりました。廃止予定日は1年後の2016年2月28日です。
もともと東海道線梅小路-丹波口間はJR西日本が第一種鉄道事業者として運営をしてきましたが、定期的な旅客列車は走っていません。かつてはJR貨物が第二種鉄道事業者として貨物輸送を行ってきましたが、2006年4月にこの区間の第二種鉄道事業を廃止しています。
今後も営業線として活用する見込みがなく、また、新駅設置の支障になることから、東海道線梅小路-丹波口間を廃止することにしたのです。
(追記2)
嵯峨野線京都-丹波口間の新駅の名称については、京都市が募集します。2018年4月27日まで受け付け、その結果を基にJR西日本が駅名を決めます。
(追記3)
新駅の名前は梅小路京都西になりました(京都西を追加するのは余計で、梅小路だけで十分と思いますが)。駅には「みどりの券売機」があり、可動式ホーム柵も設置されます。
ちなみに、公募の結果を発表した京都市のホームページによれば、梅小路のついた駅名の人気が高かったようです。そういう意味でも、京都西は余計だったように思えます。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2015/02/page_6764.html、http://www.westjr.co.jp/press/article/2015/02/page_6878.html、https://www.westjr.co.jp/press/article/2018/07/page_12734.html、産経WEST http://www.sankei.com/west/news/150202/wst1502020108-n1.html、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASJ9J72ZXJ9JPLZB023.html、https://www.asahi.com/articles/CMTW1804112700001.html、京都市ホームぺージ http://www.city.kyoto.lg.jp/kensetu/cmsfiles/contents/0000225/225036/kouhou_ekimeikekka.pdf)
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