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桜交通、東京-相馬線を開設へ

 常磐道は3月1日に福島第一原発のあった付近も含めて全線開通しましたが、これまでその3月1日に開通した区間を通る高速バスはありませんでした(一般道経由なら常磐線の代行バスがあります)。

 しかし、4月1日から白河市に本社を置く桜交通が、東京と相馬を結ぶ東京-相馬線を開設します。相馬市役所前8:00発東京駅13:10着、東京駅17:00発相馬市役所前21:55着の1日1往復で、常磐道南相馬インター以南が高速道路利用区間です。停留所は東京側が東京駅八重洲鍛冶橋と池袋サンシャインバスターミナル、福島側が相馬市役所前、南相馬市鹿島区役所前、原ノ町のサンライフ南相馬です。運賃は原ノ町までが片道4000円、相馬までが片道4500円です。乗車には事前に電話またはインターネットでの予約が必要で、インターネットには割引制度もあります。

 もともとこの区間の高速バスは、東北道経由で設定する予定でしたが、常磐道の全線開通が早まったことにより、常磐道経由となりました。放射線量が高い区間を通るので、添乗員に放射線量計を持たせ、希望者には乗車中の累積線量を伝えます。また、現状では1日1往復だけですが、利用状況を見て、東北道経由の夜行便を含めて増便を検討するとのことです。

 ただ、常磐道経由の高速バスですが、今のところ広がる見通しはありません。いわきと仙台を結ぶジェイアールバス東北と新常磐交通の高速バスは、常磐道経由にすれば40キロほど短縮しますが、常磐道経由に切り替える予定は今のところにありません。相馬と仙台を結ぶ東北アクセスの高速バスも、(それなりに需要が見込めるにもかかわらず)いわき方面への運行には慎重です。放射線量の高さがネックになっているのです。確かに何度も往復する運転士の放射線量の問題はあるでしょう。
(参考:河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201503/20150318_62005.html、http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201502/20150227_63023.html、福島民友ホームページ http://www.minyu-net.com/news/topic/150402/topic1.html、福島民報ホームページ https://www.minpo.jp/news/detail/2015031921632)

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