団体臨時列車「トワイライトエクスプレス」は「スイート」「ロイヤル」のみの豪華版
3月14日のダイヤ改正で廃止になった「トワイライトエクスプレス」について、団体臨時列車を運行するという話は書きましたが、それが実現することになりました。約1年間運行する予定です。
この団体臨時列車は5月16日に運行を開始します(申し込みは主催する旅行会社に申し込みます)。5月と6月は、山陽方面に走ります。毎週土曜日に出発する下りは大阪を10時ごろに出て、琵琶湖を一周し、再び大阪から山陽線に向かい、下関には翌15時ごろに着きます。反対の上りは、毎週月曜日に出発します。下関を10時ごろに出て、山陽線を通り、大阪からは琵琶湖を一周します。京都には翌18時ごろに着きます。湖西線から見る琵琶湖、JR神戸線から見る明石海峡、山陽線から見る瀬戸内海がおもな見どころです。7月からは、山陰を通るコースの設定を予定しています(運行日は決まり次第発表されます)。大阪-米子間は山陽線、伯備線経由、米子-下関間は山陰線を走ります。琵琶湖には行かないようです。
大きく変わるのは編成。機関車、電源車を除いて7両編成ですが、(大阪方の)1~4号車はすべて定員10人の「スイート」「ロイヤル」です。5号車はサロンカー、6号車は食堂車、7号車は乗務員室等となっています。定員たった40人の豪華編成です。2017年春にデビューする予定の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」を見据えたものですが、B寝台が個室、開放室ともなくなっているので(団体臨時列車の7号車はB寝台と考えられますが、もっぱら乗務員用で、一般客の利用はできません)、庶民が少し背伸びをして乗るような車両ではなくなっています。同じ日のダイヤ改正で定期列車としての運行を終えた「北斗星」も「ロイヤル」を増やし、豪華路線となっていますが、ここまで極端ではありません。
サービスも豪華版です。食事回数は、朝食1回、昼食2回、夕食1回がセットされています。ディナーは、フランス料理をさらにグレードアップしたものになります。ディナー、朝食のパン、そしてディナーのデザートは、それぞれ人気のブーランジェ、パティシエが協力したものになります。パンは神戸三宮の「サマーシュ」、大阪上本町の「バリゴ」、デザートは「エス コヤマ」、「京都北山マールブランシュ」です。地元自治体なとと連携して、車内や停車時での地元特産品の販売や伝統芸能の実演なども計画しています。
(追記1)
阪急交通社が4月15日に発表した広島発着のツアーは、1日目は二日市温泉の旅館に宿泊、2日目から3日目にかけて下関から京都まで「トワイライトエクスプレス」に乗るというものです。旅行代金は「ロイヤル」で35万円、「スイート」で40万円で、「ななつ星in九州」もびっくりの高価格です。見ているだけの存在でしょう。
(追記2)
運行開始日の5月16日とその折り返しの5月18日には、直前に「トワイライトエクスプレス」に乗るだけのプランも生まれました。新幹線のグリーン車とセットになり、5月18日下関発に乗るプランの場合、「ロイヤル」2人1室20万円、1人1室38万円でした。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2015/03/page_6984.html、日刊工業新聞ホームページ http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1120150327hlae.html、マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2015/04/15/615/、日本旅行ホームページ http://www.nta.co.jp/kansai/kokunai/pdf/4050042601.pdf)
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