名古屋市交通局、利用者の少ない地域巡回バスを増発
名古屋市交通局は、4月1日に市バスのダイヤ改正を行いました。
今回のダイヤ改正の主なポイントは、地域巡回バスの運行時間帯の拡大。地域巡回バスは22系統ありますが、すべて運行時間帯を拡大します。現行はどの系統も9時台から16時台まで毎時1往復、1日8往復のみしています。これが改正後は、8時台または17時台に1往復追加し、1日9往復とします。
しかし、地域巡回バスは営業係数が悪い路線バスばかりです。区の中をぐるっと大回りに回る路線ばかりなのですから、使いづらいのです。しかも、乗っている乗客は「敬老パス」を持っている高齢者ばかり。ほんのわずかな定額料金の支払いだけで、年中乗り放題です。増便したからといって、増収が期待できるわけではありません。
「敬老パス」の制度を見直して、乗車のつど半額でも徴収するのならともかく、こんな路線を増発しても無駄です。増発する余力があるのなら、確実に210円を払ってくれる人が見込める路線に投資をしなければなりません。残念ながら地域巡回バスにその期待は難しいでしょう。
(参考:名古屋市交通局ホームページ http://www.kotsu.city.nagoya.jp/info/2007/008928.html)
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