「日韓共同きっぷ」は6月で廃止、JR西日本は新切符にリニューアル
JRグループと韓国鉄道公社は、日韓両国の鉄道と船舶を組み合わせ、JR主要駅とソウル駅を結ぶという「日韓共同きっぷ」(日本)、「韓日共同乗車券」(韓国)。ソウルオリンピックが開催された1988年から発売が始まりました。最初はJR西日本とJR九州だけの発売でしたが、その後すべてのJR旅客会社で発売されることになりました(ただし、2006年にはJR北海道、JR東日本が販売を終了しています)。どうやら、日韓間の航空運賃が下がり(LCCの普及でその傾向に拍車がかかりました)、価格の優位性がなくなっていることが影響しているようです。
そのような流れの中、JR西日本と韓国鉄道公社との間で、新しい切符を発売することになりました。それは日本発が出発地からのJRの切符、釜山までの船と韓国鉄道が有効期間内乗り放題の切符をセットにした往復タイプ商品、韓国発が出発地から釜山までのKTX、釜山からの船とJR西日本エリアが有効期間内乗り放題の切符をセットにした往復タイプ商品です。現地を乗り放題にすることによって特徴を出そうとしているようです。この新しい切符の商品名称、商品内容、発売価格、発売開始日などは準備ができ次第ということで、未定です。
なお、これまでJRグループと韓国鉄道公社で発売してきた「日韓共同きっぷ」、「韓日共同乗車券」は6月末で全区間の発売を終了します。JR西日本エリアはともかく、それ以外のエリアからは代替の商品もないということになります。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2015/04/page_7042.html、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2015/04/03/248290.html、タビリスホームページ http://tabiris.com/archives/nikkan/)
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