南海、8300系導入
南海は、南海線(南海本線、空港線、和歌山港線)向けに新型通勤車両8300系(4両編成5本)を導入することになりました。2015年秋から営業運転を開始します。
8300系は既存のデザインを踏襲していますが、車両先頭部や内装をリニューアルしています。先頭部の角は大きく丸めています。座席のシートは従来よりもはっきりとした大きなドット柄を採用しています。袖仕切りの色もシートと揃えます。省エネ効率の高い最新機器を使い、すべての灯具にLEDを採用することにより、消費電力は置き換え対象となる7000系に比べて半分に減ります。空港に行く路線らしく、4か国語に対応した車内案内表示器を設置します。客室内及び出入口ドア窓に複層ガラスを採用し、保温・遮熱性を高めます。日本で初めて「狭軌用全閉内扇型手動電動機」を本格的に採用します。車内、車外への騒音の低減を図るものです。ちなみに、定員は先頭車が座席47人、立席94人、中間車が座席55人、立席98人です。
南海本線用の通勤車両で思い出されるのが今の最新車両の8000系。メリットは新しいことだけで、椅子が硬すぎます(そのときの乗車記はこちら)。ひたすら押し寄せてくる通勤客を運べばよい東京の通勤電車の思想をそのまま持ってきた車両で、関西に合った車両ではありません。「私鉄王国」の名を汚すような最悪の接客設備の車両です。8300系はこんな最悪の8000系を真似せず、外観はともかく、内装は東京のものをそのまま持ってくることのないようにしていただきたいものです。
(追記1)
南海8300系は10月8日に営業運転を開始しました。
(追記2)
南海8300系には2両編成バージョンもあり、2016年7月に徳庵から和歌山市まで運ばれました。
(参考:南海ホームページ http://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/150325.pdf、railf.jp http://railf.jp/news/2015/10/14/150000.html、http://railf.jp/news/2016/07/21/204000.html)
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