気仙沼線BRT、前谷地まで延長
柳津-気仙沼間で運行をしている気仙沼線のBRTですが、石巻や仙台方面の利便性及び速達性の向上を図るため、6月27日にダイヤ改正を行います。
現在、気仙沼線の前谷地-柳津間は鉄道で運行していますが、一部のBRTを前谷地まで延伸するのです。現在BRTは柳津-気仙沼間を1日15往復していますが、そのうち日中を中心に10往復を前谷地まで延伸します。前谷地-柳津間は一般道を走行し、ノンストップ。約35分で結びます(鉄道はこの区間を各駅に停まって約20分で結ぶので、約15分余計にかかることになります。ただし、柳津での乗り換えが不要となるメリットもあります)。前谷地の駅前にはBRTの乗降場を設置し(駅から約25メートル離れています)、駅の待合室にはBRTロケーションシステムを設置します。
前谷地-柳津間は鉄道でも9往復が運行を続けます。BRTが運行するとこの区間では輸送力過剰のきらいもあり、BRTが各駅に停まることを条件に鉄道の本数を減らすなどの見直しが今後あるかもしれません。このようにBRT区間が伸びるのは、鉄道復旧までの暫定的措置である三陸BRTの本旨に反するかもしれませんが、BRTで十分というのが正直なところでしょう。需要はバスで十分賄え、純民間企業であるがゆえに三陸での赤字を首都圏や新幹線の黒字で穴埋めせざるを得ないJR東日本の状況を考えると、このBRTの延長を非難することはできません。どうしても鉄道を復旧させたいなら、山田線のように地元が経営責任をとることができる第三セクターにしなければなりません。
(参考:JR東日本盛岡支社ホームページ http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1429758361_1.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2015/04/23/249686.html)
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