2015年の夏も「かがやき」増発
22日、JR各社から春の臨時列車の発表がありました。
人気の北陸新幹線については、春に引き続き、「かがやき」を毎日3往復以上運転します(ただし、7月1日から9月30日まで毎日運転するのは1往復だけで、あとは日によって運転する便が変わります)。7月21日から8月30日までの夏休み期間には毎日4往復以上、そしてお盆やシルバーウィークには最大8往復します。毎日運転する1往復の臨時列車、「かがやき539号」(金沢22:31着)、「かがやき536号」(金沢7:14発)については、新高岡にも停車します。JR西日本によれば、「かがやき」の新高岡停車は、1年ぐらい継続して様子を見ていくようです。北陸新幹線の臨時列車は、「かがやき」か「あさま」であり、「はくたか」の臨時列車は、平日朝に上越妙高から長野に行く2本のみです。引き続き7月から9月までの平日朝に運転されます。
それでは、北のほうから気になる列車を見ていきましょう。JR北海道では、8月18日から31日の間、札幌-函館間(ニセコ経由)に「ヌプリ」(函館行き)、「ワッカ」(札幌行き)を1日1本ずつ運転します。「ニセコエクスプレス」車両を使います。9月5日からの休日は、札幌-長万部間(ニセコ経由)に「ニセコ」を1日1往復運転します。「ニセコエクスプレス」車両を使い、10月以降も継続予定です。なお、SLの「SL函館大沼号」、「SLニセコ号」は運転の計画がありません。
JR東日本関係では、「青森県・函館観光キャンペーン」に合わせて、ハイブリッドの「リゾートあすなろ」を八戸まで運行します。新青森発八戸行きの「リゾートあすなろ八戸2号」(新青森8:30発)、八戸発大湊行きの「リゾートあすなろ下北1号」(八戸10:49発)、大湊発新青森行きの「リゾートあすなろ下北2号」(大湊13:00発)の組み合わせで、新青森に戻ります。休日を中心に運転されます。新青森-三廐間の「リゾートあすなろ」は、弘前発着に延長されます。従来八戸-大湊間を運転していた快速「はまなすベイライン」は、八戸線にも乗り入れ、鮫-大湊間を休日を中心に1日1往復運転します。キハ48のリクライニングシート車を使い、全車自由席です。奥羽線では全通110周年を記念して、臨時列車を運転します。9月12、13日に新庄-秋田間で運転する「つばさリレー号」、9月12日に湯沢発青森行き、翌13日に青森発湯沢行きを運転する「奥羽本線全線開通記念号」です。快速「つばさリレー号」は485系6両編成(全車指定席)、快速「奥羽本線全線開通記念号」は583系6両編成(全車指定席)です。当然ながらどちらも国鉄色です。東北本線をグリーン車、食堂車付きで走っていた全盛期から見ると寂しい姿でしょうが、かつてのスターの競演が見られます。8月1日から16日の間は、盛岡-久慈間で「さんりく北リアス号」が運転されます。JR東日本の「Kenji」(3両編成)もしくは三陸鉄道の3両編成(レトロ車2両と一般車1両の組み合わせ)が1日おきに走ります。全車自由席です。久慈発の「さんりく北リアス号」では、弁当の予約販売などのサービスがあります。
上野東京ラインを活用した臨時列車としては、大宮発着の「踊り子115号」「踊り子114号」(東京-伊豆急下田・修善寺間は定期列車)、我孫子発着の「踊り子161号」「踊り子162号」があります。大宮発着はお盆のみの設定ですが、我孫子発着は週末に運転されます。「踊り子161号」「踊り子162号」は185系を使用しますが、全車指定席です。大船-鬼怒川温泉間の「きぬがわ93号」「きぬがわ92号」もあります。中央線では、塩山-長野間に「甲信エクスプレス」(189系6両編成)が7月から9月に8日間運転されます。甲府と長野を直接結ぶ特急は通常設定はなく、珍しい存在です。
西に話を移します。京都と関空を結ぶ特急、「はるか」も臨時列車が運転されますが、そのうちの「はるか86号」(関西空港13:46発)は7~9月の毎日、運転されます。新大阪発桜島行きの直通快速は、土曜日に運転します。それにうまい具合に接続する新幹線、「さくら580号」もしくは「ひかり580号」も土曜日を中心に運転されます。「プラレールカー」は8月30日まで一部の日を除いて、1日1往復運転します。キハ40のリニューアル車両により寺前-和田山間を走っている「天空の城 竹田城跡号」ですが、9月19日から23日は、寺前-城崎温泉間に延長します。快速扱いとなり、2両編成になります。予土線の「鉄道ホビートレイン」は、休日に近永-宇和島間の1往復を運休させ、江川崎-宇和島間に1往復運転します。長い間乗車することができます。九州では、7月18日から、「ゆふいんの森1号」、「ゆふいんの森2号」、「ゆふいんの森5号」、「ゆふいんの森6号」が5両編成になります。
貴重な存在の夜行列車については、「北斗星」、「カシオペア」、「サンライズ出雲91号」、「サンライズ出雲92号」、「ムーンライトながら」、「ムーンライト信州81号」が運転されます。青函トンネル関係は、以前に発表した通り、「北斗星」が上野発は8月21日まで、札幌発が8月22日まで運転されます。7月22日以降は隔日で運転されます。「カシオペア」は9月まで運転されます。7月21日から9月2日までは隔日で運転されます。ただし、「北斗星」、「カシオペア」、定期列車の「はまなす」ともに、北海道新幹線がらみで運休や時刻変更があります。285系7両編成の「サンライズ出雲91号」、「サンライズ出雲92号」は冬に続いての登場です。「サンライズ出雲91号」は8月12日、16日、「サンライズ出雲92号」は8月11日、15日に運転されます。「サンライズ出雲91号」は東京22:40発、出雲市翌13:43着、「サンライズ出雲92号」は出雲市15:36発、東京翌6:00着です。昼間もかなり長い時間走りますが、車内販売はありません。「ムーンライトながら」は東京発が7月24日から8月22日、大垣発がその翌日に運転されます。2014年と同じ29日間の運転です。「ムーンライト信州81号」が7月から9月の金曜日を中心に運転されます。2014年より2日間少ない23日間の運転です。定期列車の「サンライズ瀬戸」ですが、金曜日、土曜日を中心に琴平まで延長されます。2014年秋に引き続いてのものです。
(参考:JR北海道ホームページ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/150522-2.pdf、JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2015/20150516.pdf、JR東日本秋田支社ホームページ http://www.jreast.co.jp/akita/press/pdf/20150522.pdf、JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2015/05/page_7163.html、JR西日本福知山支社ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/items/150522_00_fukuchiyama.pdf、JR四国ホームページ http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/15-05-22/02.htm、JR九州ホームページ http://www.jrkyushu.co.jp/top_info/pdf/517/natsunorinnjiressya.pdf、三陸鉄道ホームページ http://www.sanrikutetsudou.com/?p=2423、新潟日報ホームページ http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20150522182620.html、タビリスホームページ http://tabiris.com/archives/moonlight/、Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150521-00026150-kitanihon-l16)
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