上越新幹線2015年3月ダイヤに対する新潟市民の声
新潟市のホームページには、公共交通に関する意見や要望を聞く欄があります。過去に出された意見や要望はホームページ上で公表されています。
2014年4月から9月に出された意見や要望は、地元の越後線やバスに関するものでしたが、秋以降上越新幹線に関する意見、要望が増え、2015年3月のダイヤが発表されて以降、その不満を爆発させています。東北新幹線の「はやぶさ」や北陸新幹線の「かがやき」に相当する列車がほとんどなく、各駅停車かそれに近い新幹線ばかり(速達便の増発を求める声が強いです)。熊谷、本庄早稲田、上毛高原、浦佐に停まるのがやり玉に挙がっています。臨時列車を運行するのでなく、定期列車に格上げすることにより増発を求める声もあります。
新潟市民の不満はもっともなことですが、改善される見通しは低いでしょう。各駅に停まって走っても、新潟には2時間余りで着いてしまいます。航空機は運航されておらず、車やバスを速度の面では圧倒するので、改善のインセンティブが働かないのです。東京から同程度の距離の仙台には時速320キロの「はやぶさ」が1時間に1本運転されていますが、それは青森など遠方の旅客に対応するもので(北海道新幹線が伸びる2016年には函館もターゲットになります)、上越新幹線にはそれがありません。新潟より先、大きな町はないのです。時速240キロでチンタラ走っても支障はないのです。車両も東北新幹線のお古で間に合ってしまうのです。せっかくの設備を持て余す状態が(整備新幹線としてつくったなら、省略される設備は多いでしょう)、今後も続くでしょう。格下のはずの北陸新幹線のほうが、今は優先されるので、気分は悪いでしょうが。
(参考:新潟市ホームページ http://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/kotsu/goiken-goyoubou.html、http://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/kotsu/goiken-goyoubou.files/H27.3.pdf)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 南海と泉北は合併しても、ダイヤは変更せず(2024.11.02)
- 南海電鉄、鉄道事業を分社化(2024.10.31)
「JR東日本」カテゴリの記事
- 奥羽線新庄-院内間が非電化に(2024.10.23)
- 新金貨物線の旅客化はバスで対応?(2024.10.12)
- 山田線、並行するバスと共同経営へ(2024.10.11)
Comments
私は、上越・北陸の新型車両が8両編成(併結対応)と予想していて、減車のうえ、本数維持かなあと思っていました。
E7・W7系が12両編成となった時点で、北陸メイン、上越は見捨てられたなあという感想です。
昼間に関しては、減便された「たにがわ」の役割もありますし、「とき」としては本数は維持されていますので、改善は厳しいでしょうね。
あとは、北陸対策を兼ねて、大宮~高崎と大清水トンネルの最高時速を275kmに上げて、E2系が主の「とき」の所要時間短縮を図るしかないでしょう。
Posted by: つばめ800 | 2015.05.11 10:59 AM
つばめ800さん、おはようございます。
* 私は、上越・北陸の新型車両が8両編成(併結対応)と予想していて、
上越新幹線、北陸新幹線がともに8両編成なら、東京-高崎間で併結するという方法もあったでしょう。
* あとは、北陸対策を兼ねて、大宮~高崎と
北陸新幹線と共用する大宮-高崎間のほうが期待は高いかな?
Posted by: たべちゃん | 2015.05.12 05:42 AM