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京成、「スカイライナー」の利用者数減少

 京成は2015年3月期の決算を発表しましたが、それによりますと有料特急利用者数(ほぼ「スカイライナー」)は前年度に比べて3%減少し、412.9万人となりました。また、成田空港の2014年度運用状況を見ても、航空旅客数が2%減少しました。

 しかし、京成の輸送人員自体は大きくは減っていません。定期が0.2%増の1.56億人、定期外が0.7%減の1.10億人です。「スカイライナー」の減少が目立っているのです。成田スカイアクセス線が開業して以来、東日本大震災の影響のあった2011年度を除いて、このように利用者数が減少したのは2014年度が初めてです。

 このように「スカイライナー」の利用者数が減少した原因は何でしょうか? 成田空港の状況から推測している記事があります。成田空港の2014年度の航空旅客数は3530万人と前年に比べて2%減少していますが、内訳は国際線(2930万人)が5%減少しているのに対して、国内線(600万人)が16%も増えているのです。国際線が減少した原因は羽田発着の国際線が増えたこと、国内線が増加した原因はLCCが増えたことです。成田から国際線で出るのなら「スカイライナー」は決して高くはないのですが、国内線、特にLCCで行くのなら「スカイライナー」は高いです。安さがLCCの売りなのに、わざわざ2500円近くもかけて「スカイライナー」に乗っては意味がありません。鉄道に乗るなら運賃だけでよい「アクセス特急」でしょう。また、成田から国内線を使うのは空港のある千葉の人が多いでしょう(羽田のほうが近ければわざわざ成田に行くことは少ないでしょう)。千葉の人なら日暮里を出たらノンストップの「スカイライナー」は選択肢にも上がりません。以前に書いた記事にもあるように、国際線利用者数が減り、国内線利用者数が増えることによって、「スカイライナー」の利用者が減ったと考えられています。

 ちなみに、成田へのアクセスとして好調なのが「東京シャトル」(京成グループ運行)などの格安リムジンバスですが、その利用者数は不明です。もっとも、以前書いた記事では、LCC利用者のバス利用の割合は小さいとなっています。
(参考:タビリスホームページ http://tabiris.com/archives/skyliner-2/)

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