ひたちなか海浜鉄道、キハ11を購入
JR東海は新型ディーゼルカーの導入を進めていて、キハ40、キハ11を置き換えようとしています。一部はミャンマーに行きますが、国内の他の鉄道に移籍するものもあります。
それはひたちなか海浜鉄道。4月22日にキハ11を3両購入したのです(東海交通事業所属の2両を含みます)。三木鉄道の車両以来、約6年ぶりの新車です。購入・改修費用は約3350万円ですが、国、茨城県、ひたちなか市がそれぞれ1/3ずつ負担しました。今回購入したキハ11は1989~1993年の製造であり、まだまだ使えます。短距離なので、トイレがなくても問題はありません。
ひたちなか海浜鉄道は8両のディーゼルカーがあります。半分は平成以降につくられたものですが、製造後50年近く経った車両も運行しています。比較的新しい車両とは加速度など性能に差があり、ダイヤを組むのにも苦労しているというのが現状です。ひたちなか海浜鉄道は古い車両があることで人気の鉄道ですが、鉄道ファンはともかく、通常の利用者にとっては適切なサービスができていないというのが現状です。なお、羽幌炭鉱鉄道から来たキハ22のうち最後の1両(キハ222)は2014年12月のイベントで一般運用から外れ、間もなく引退となります。
古い車両だと、エンジンなどの交換部品を探すのも手間です。整備費用も掛かります。新車だとその心配はありませんが、規模の小さい中小私鉄に新車を投入する余力はありません。新車1両の値段が約1.3~1.5億円もするのです。比較的新しくて安い中古車両を求めることになるのです。ひたちなか海浜鉄道は2009年以降、第三セクターや私鉄など約10社に中古車両の購入を打診していましたが、今年3月にJR東海が比較的新しい車両を引退させるとの情報があり、交渉をした結果、購入することができたのです。
しかし、中古車両を欲しがっているのは、ひたちなか海浜鉄道だけではありません。ほかの中小私鉄も欲しがっているのです。廃線となった三木鉄道から購入したときも、本当は3両とも欲しかったのですが、1両は沿線の公園での展示用となり、残る2両はほかの鉄道会社2社とのオークションに負け、結局は展示予定の1両を購入することになったのです。
今回購入した3両は年内にも運行を開始する予定で、ダイヤ改正などのサービス向上策を講じるようです。
(追記1)
ひたちなか海浜鉄道の本音としては、キハ11は旧型車両の数と同じ、4両欲しかったようです。しかし、ミャンマーとの競争に敗れ、3両だけしか購入できませんでした。旧型車両は3両引退することになります。
また、キハ11の輸送方法について、鉄道で運ぶことも考えていましたが、輸送用のダイヤを組むのに数か月かかり、その間車両を預かってくれるところもなく、接続駅の勝田でポイントを整備するのに数百万円かかることから、断念しました。結局、稲沢駅から那珂湊駅までトラックで2日かけて運ぶこととなりました。
(追記2)
ひたちなか海浜鉄道が購入したキハ11は、12月30日から運行を開始しました。帯はオレンジとグリーンの2色からオレンジのみとなっています。なお、元留萠鉄道のキハ2004は12月25日で引退しました。
(追記3)
キハ2004は平成筑豊鉄道で動態保存されることになり、2016年10月13日に九州に向けて運び出されました。平成筑豊鉄道では運転体験などに使われることになります。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/local/ibaraki/news/20150502-OYTNT50250.html、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2014/10/10/234637.html、http://response.jp/article/2015/05/07/250599.html、http://response.jp/article/2015/12/29/266994.html、ひたちなか海浜鉄道ホームページ http://www.hitachinaka-rail.co.jp/blog/2015/03/20/3705.html、鉄道ホビダス http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2015/05/jr11_2.html、http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2016/10/2004_1.html、毎日jp http://mainichi.jp/feature/news/20150515mog00m040022000c.html、「鉄道ジャーナル」2016年4月号 鉄道ジャーナル社)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
「JR東海」カテゴリの記事
- JR東海、中津川の待合室、売店をリニューアル(2026.06.07)
- JRの割引切符廃止で名鉄の券売機混雑(2026.05.16)
- 「ドクターイエロー」の後継は「ドクターS」(2026.05.10)
「関東・甲信越私鉄」カテゴリの記事
- 「ろくもん」も2029年3月に引退(2026.05.26)
- 十国峠のケーブルカー、スロープカーになる(2026.06.03)
- 富士急、寿に行き違い設備追加(2026.05.21)
「中四国・九州私鉄」カテゴリの記事
- 広電、電停の統合、平和大通りルート検討か?(2026.06.10)
- 「MOBIRY DAYS」の交通系ICカード対応は7月1日から(2026.05.24)
- 錦川鉄道、錦帯橋等の入場券セットを買うと、フリー切符が半額(2026.05.24)
- 小児用「nimoca」なら、休日、長期休暇中は子供実質50円(2026.05.05)


Comments