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JR北海道、キハ40取り替え用は電気式ディーゼルカー

 以前にも書いた話ですがJR北海道は、国鉄時代につくられ経年32~37年の一般気動車キハ40形を取り替えることを計画しています。安全基盤の強化を図り、安全で安定した輸送サービスを提供するのが狙いです。まず試作車(量産先行車)として2017年度に2両を先行投入し、走行試験等により二冬期の検証を行ったうえで、2019年度以降量産する予定です。約10年で取り替えを終了します。

 それでは、JR北海道が投入しようとしている、20年ぶりにつくられる新型一般気動車とはどういうものでしょうか? キハ40と同様、車両の前後に運転席がある、1両で運転可能なものです。当然ながら、ワンマン運転が可能です。冷房が設置され、車いすスペースや車いす対応トイレ等のバリアフリー設備を充実させます。そして、これまでのエンジンの動力を変速機と推進軸で直接伝達して走行する変速機式ではなく、エンジンの動力で発電した電力によりモーターで走行する電気式となります。落下しやすい推進軸、自在継手等や、複雑な構造で故障しやすい変速機等をなくすことができ、運行時及び保守時の安全性が向上するとともに、信頼性が向上します。また、構造がシンプルで機械的な要素が少ない電車と共通の機器を採用するため、メンテナンス時の負担を軽減するとともにコスト削減にもつながります。最終的な投入両数は、現在のキハ40の保有数140両を下回る見込みです。

 それにしてもその車両、どこかで聞いたものです。それもそのはず、同時期に投入を予定しているJR東日本の車両と主たる仕様が同じなのです。関係が深いJR東日本と同じものを投入することで、イニシャルコストの削減も図ることができるのでしょう。
(参考:JR北海道ホームページ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/150610-2.pdf、北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0144144.html)

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