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「カシオペア」、廃止検討か?

 この前、2015年度下半期も運行を継続するという記事を書いたばかりの「カシオペア」。大きなニュースが飛び込んできました。

 それは「カシオペア」の運行を終了することを考えている、との冨田JR東日本社長の発言。車両の老朽化をその理由としていますが、ここは突っ込みどころでしょう。国鉄時代の車両を使っていた「北斗星」や「トワイライトエクスプレス」ならともかく、「カシオペア」に使われている車両はまだ16年しか経過していません。法的な耐用年数は経過していますが、まだまだこれからの車両です。以前にも書いたように、北海道新幹線開業に伴って昇圧する青函トンネルをどうやって通過するかが問題となったのでしょう(貨物は新型機関車により対応します)。

 その代わり、豪華寝台列車の「TRAIN SUITE 四季島」を北海道に乗り入れさせることを考えています。札幌だけではなく、JR北海道と相談して道内のいくつかの場所を周遊するようです。あいの風とやま鉄道に乗り入れるというは以前に書きましたが、北海道乗り入れが実現したならば大きなニュースです。ただ、どうやって「TRAIN SUITE 四季島」が北海道に乗り入れるかはよくわからないです。「TRAIN SUITE 四季島」は電化区間では架線からの電気で走る電車として、非電化区間は車両にある発電機の生み出す電力で走ります。青函トンネルの電圧は25000ボルトとなりますし、安全上ディーゼルカーが走ることはありません。実は「TRAIN SUITE 四季島」は25000ボルトに対応しているのでしょうか? それとも、電気機関車に引っ張られるのでしょうか?

 その「TRAIN SUITE 四季島」ですが、上野駅構内に出発ラウンジができることとなりました。乗車客専用のラウンジ「PROLOGUE 四季島」といい、車両と同様、奥山清行氏が代表を務めるKEN OKUYAMA DESIGNがデザインを行います。予定している主なサービスは、出発時のチェックイン・手荷物の預かり、出発前のひとときをくつろぐための飲み物や茶菓の提供、上野駅での車の駐車場回送サービス、自宅等から上野駅までのハイヤーサービス、上野駅構内でのポーターサービスです。「PROLOGUE 四季島」のオープンは「TRAIN SUITE 四季島」がデビューする2017年春です。

 「TRAIN SUITE 四季島」で料理の監修をするシェフも決まりました。料理の監修をするのは、JR東日本グループの日本ホテル株式会社取締役統括名誉総料理長である中村勝宏氏。日本人として初めて「ミシュラン」の一つ星を獲得したシェフとして知られています。実際に車内で総料理長となるのは、その中村氏に師事し、2008年の北海道洞爺湖サミットで料理制作に参加した、「ホテルメトロポリタン丸の内Dining&Bar TENQOO」料理長の岩崎均氏です。
(参考:朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASH695SMNH69UTIL03J.html、北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0143597.html、JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2015/20150605.pdf)

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