たま駅長、死去
和歌山電鐵は24日、和歌山電鐵のみならず和歌山全体に多大な貢献をされた、社長代理ウルトラ駅長たまが22日に急性心不全で死んだことを発表しました。5月19日から鼻炎の治療を行っていて(動物病院に入院していました)、享年は16歳(1999年4月29日生まれ)。人間に例えると80歳ぐらいでした。最後の声は、死ぬ前日に小嶋社長が見舞いに訪れた際、立ち上がって元気な声で発したという、「にゃあ」という鳴き声でした。
もともとたまは、貴志駅売店で飼われていた猫でした。2006年に和歌山電鐵に移管される際、線路や駅舎の用地を地元自治体が旧運営事業者の南海から買い取ったため、猫小屋の撤去を求められていました。そのとき、たまが和歌山電鐵の小嶋社長の目に留まり、翌2007年1月に駅長就任、その後の出世は皆さんも御存知のとおりです。なお、今の役職のウルトラ駅長とは、和歌山電鐵全14駅を統括する駅長という意味です。
和歌山電鐵は28日12:30から、葬儀委員長を小嶋社長自らとする、社葬を貴志駅で行います(密葬はすでに近親者のみで行われました)。神式で行います。玉串料、御供物、供花等は辞退します。また、たまは、名誉永久駅長となります。
(追記1)
たまの葬儀には全国各地から3000人以上のファンが集まり、報道機関は外国のものも来て、世界中に報道されました。なお、五十日祭の翌日の8月11日に、貴志駅ホームにある「ねこ神社」横にたまの墓を建て、「たま大明神」として祭る予定です。
(追記2)
後継のニタマは8月11日、「たまⅡ世駅長」を襲名しました。今後もニタマは通称として使われます。
(参考:和歌山電鐵ホームページ http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASH6S5V2CH6SPXLB00Y.html、http://www.asahi.com/articles/ASH8C41PYH8CPXLB006.html、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/national/20150624-OYT1T50136.html、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015062401001579.html、産経ニュース http://www.sankei.com/west/news/150624/wst1506240071-n1.html、わかやま新報ホームページ http://www.wakayamashimpo.co.jp/2015/06/20150629_51804.html)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 京王、リクライニング機能付きロング/クロスシート転換座席を導入(2021.04.16)
- JR西日本、1人でも乗り放題の全線フリー切符発売(2021.04.10)
- 京阪、全体の1/3の駅を無人化(2021.04.09)
- 「THライナー」、期間限定で草加に追加停車(2021.04.11)
「関西私鉄」カテゴリの記事
- 和歌山電鐵の新しい観光電車はセミコンパートメント付き(2021.03.10)
- 2年前から運休している金剛山ロープウェイ、廃止へ(2021.04.04)
- 「春の関西1デイパス」は神戸電鉄も利用可能に(2021.04.01)
- 和歌山電鐵、3月13日からコロナダイヤを恒常化(2021.03.09)
Comments