噴火湾を横切る遊覧船
北海道新幹線で北海道にやってきた観光客を胆振、日高管内に呼び込もうと、胆振、日高管内の自治体や観光協会、商工会議所が2013年に設置した「北海道新幹線×日胆地域戦略会議」(加盟68団体)は、この夏、渡島と胆振管内を遊覧船で結ぶ、「噴火湾横断観光ルート」の実証実験を行います。
森港と室蘭港を結ぶルートが有力で、噴火湾を一直線に横切るため、所要時間の短縮が期待されます。しかも、このルートは国内有数のイルカ・クジラ観察適地でもあります。室蘭港周辺は海流が安定しているうえにえさが豊富であり、6~8月の凪の日なら、9割近い確率でイルカに出会うことができると言われています。このようなクジラ類ウオッチングの時間を入れても、森-室蘭間の所要時間は約1時間40分で、高速を車で走るときに比べて30~40分ほど短縮されます。
北海道新幹線は2030年度に札幌までの全線が開業する予定ですが、在来線と異なり、倶知安を経由し、胆振を経由しません。将来においても、北海道新幹線で北海道にやってきた観光客等が胆振、日高管内に来ないという危険性があります。そこで、速達性と観光を兼ね備えた遊覧船の構想が出てきたのです。
(参考:北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0137813.html)
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