京都鉄道博物館の収蔵車両は53両
2016年春に開業する京都鉄道博物館は、約50両の車両を収蔵する日本最大級の鉄道博物館になるということは以前に書きましたが、その収蔵車両が決まりました。0系の第1号車、時速300キロ運転でギネスブックに登録された500系、国鉄最大の蒸気機関車C62など、歴史的に価値ある車両53両を収蔵します。しかも、京都鉄道博物館にはまだスペースがあるので、車両を追加する余地があるとのことです。
収蔵される53両の内訳は、梅小路蒸気機関車館で収蔵してきた19両、交通科学博物館から17両、金沢、吹田、京都、網干、博多の各車両所から計13両、JR貨物、JR東日本から譲渡を受けたのがDD51(JR貨物から)など4両です。53両を展示場所別に分けると、本館内が12両、プロムナードが12両、旧京都駅上屋が6両、扇形車庫が20両、展示引込線などのその他が3両です。種類別に分けると、蒸気機関車が23両(7100、1800、1070、230、8620、9600、D50、C51、C53、C11、C55、D51(2両)、C57、C58、C56、B20、D52、C59、C62(3両)、C61)、電気機関車が5両(EF52、EF58、EF65、EF81、EF66)、ディーゼル機関車が2両(DD54、DD51)、電車が5両(クハ86、モハ80、クハ103、クハネ581、クハ489)、気動車が1両(キハ81)、客車が9両(スシ28、マロネフ59、オハ46、ナシ20、オロネ24、スシ24、スロネフ25、カニ24、オハ25)、貨車が2両(ワム3500、ヨ5000)、新幹線電車が6両(0系21形、0系16形、0系35形、0系22形、100系122形、500系521形)です。53両のうち19両が1号機でいわゆる「トップナンバー」、希少価値の高いものです。蒸気機関車については、動かせる状態の動態保存が8両もあります。メンテナンスのためのSL専用の検修庫も9月以降に稼働します。
話は変わりますが、公式キャラクターを導入することも検討しています。まず、京都にある芸術系の5大学から作品を募集し、事務局の選考により10作品に絞ります。7月中旬に人気投票を行います。それとともに8月中旬には参加芸大関係者を中心とする委員会でも選考を行います。人気投票上位2作品、委員会選考上位2作品から最終選考を行い、10月中旬に公式キャラクターを決定する予定です。
(追記1)
京都鉄道博物館のキャラクターが決まりました。ツバメの男の子の「ウメテツ」です。ほかにも2作品が採用されています。
(追記2)
100系の2階建て食堂車や2階建てグリーン車が収蔵されなかったのは、京都鉄道博物館への搬入路の高さ制限のためです。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2015/05/page_7153.html、http://www.westjr.co.jp/press/article/2015/05/page_7155.html、https://www.westjr.co.jp/press/article/2015/10/page_7799.html、京都鉄道博物館ホームページ http://www.mtm.or.jp/kyoto/vehicle/list/、マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2015/05/20/639/、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASH5N5RXDH5NPTIL034.html、「鉄道ジャーナル」2016年7月号 鉄道ジャーナル社)
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