近鉄、鈴鹿市駅で駅員とコンビニ店員が兼任
7月1日、鈴鹿市駅ビル(駅ビルの耐震補強や自動改札機導入などの工事を進めています)1階の駅改札口に隣接した場所に、「ファミリーマート近鉄鈴鹿市駅店」がオープンします。営業時間は6:30~22:30です。
このコンビニ、地域の人の憩いの場として利用できるよう、通常の店舗に比べてイートインスペースを拡大するほか、地域貢献の推進の観点から、地域の人が利用できる掲示スペースなどの「地域交流コーナー」を併設します。
しかし、このコンビニの注目すべき点は以下のところにあります。店舗スタッフが駅業務の一部を行うのです。コンビニが駅改札口に隣接した場所に立地し、店舗窓口からでも駅業務等が可能な構造になっているのです。改札業務や精算業務などの駅業務も行います。具体的な業務内容は、(1)鉄道を利用する人への案内 (2)自動改札機を通ることのできない切符を持っている人への改札業務 (3)自動改札機を通ることのできない切符を持っている人や切符を持っていない人への精算業務 (4)ホームやコンコースの清掃などです。店舗スタッフで対応することができない場合は、インターホンを通じて白子駅駅員が対応します。また、コンビニの営業時間外や朝夕のラッシュ時は、駅係員が対応します。駅には、カメラ、インターホン、監視機等の遠隔監視設備を整備します。
近鉄に限らず、機械化により駅の無人化を進めているところは多いですが、コンビニの併設により、実質的な有人化を図ることができるかもしれません。鈴鹿市駅の取り組みの成果を見守っていきたいところです。
(追記)
鈴鹿市駅で駅業務を「ファミリーマート」に委託することにより、駅員を助役、係員の2人体制から、1人体制(助役。ただし鈴鹿線全体を管理するため、常駐しません)になりました。また、定期券の販売が終了しています。
(参考:近鉄ホームページ http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/suzuka.pdf、伊勢新聞ホームページ http://www.isenp.co.jp/news/20150702/news02.htm、鈴鹿市駅の掲示)
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