仙石線の利用者数、6月前半は震災前の9割以下
東日本大震災で大きな被害を受けましたが、一部区間を内陸に移して5月30日に全線復旧した、仙石線。その仙石線の6月前半の利用者数が明らかになりました。
JR東日本仙台支社が6月1日から14日までの高城町-石巻間の利用者数を調べたところ、(震災前の)2010年の同時期に比べて14%減少していることが判明しました。JR東日本仙台支社は利用者数が減った原因を、震災の影響で沿線の人口が減ったためだとしていますが、震災の後、充実した高速バスに客を取られたという見かたもあります(ただし、高速バスを運行するミヤコーバスは、5月30日から平日の便を36往復から29往復に減らしています)。
ちなみに、5月30日に運行を始めた仙石東北ラインの乗車率は3割ほどで、1便当たりの平均は約150人です。
(追記)
JR東日本仙台支社が9月17日には発表したところによれば、仙石線高城町-石巻間の6~8月の3か月間の利用者数は、1日平均8300人(仙石線4000人、仙石東北ライン4300人)で、震災前(2010年)の同時期に比べて12%少ないものでした。平日は8500人(仙石線4150人、仙石東北ライン4350人)で17%減、休日は7800人(仙石線3650人、仙石東北ライン4150人)で2%減でした。平日よりも休日の落ち込みが小さいのは、観光客等が仙石東北ラインで訪れているのでしょうか? 仙石線に比べて仙石東北ラインの平日と休日の差が小さいことからもそのように考えられます。
(参考:朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASH6X3S94H6XUNHB004.html、http://www.asahi.com/articles/ASH9K4PXCH9KUNHB00Q.html、東洋経済ONLINE http://toyokeizai.net/articles/-/77882?page=2、JR東日本仙台支社ホームページ http://www.jr-sendai.com/wp-content/uploads/2015/09/riyoujyoukyou.pdf)
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