埼京線渋谷駅ホーム移設は2020年春目標
JR東日本の渋谷駅には山手線のほか、埼京線等の列車も停まります。しかし、埼京線等が停まるホーム(以下、「埼京線ホーム」とします)は、山手線ホームから南にずれています。約350メートルも離れたところにあります。同じ駅なのに、乗り換えに6分かかります。1996年に埼京線が渋谷に乗り入れた時、貨物駅跡地にホームをつくったためです。
この埼京線ホームを、山手線と並列の位置(旧東横線ホーム跡)に移すという話は以前にも書きましたが、その移設予定時期が明らかになりました。2020年春です。オリンピックに間に合うのです。これまでと同じ1面2線で、ホームの最大幅員は12メートルです。
これはただ、埼京線ホームを移設するというだけではありません。いくつかの改良も行われます。駅コンコースの拡充(1階と3階において、駅コンコースを拡充します。駅構内の混雑緩和、他社線との乗り換え動線の改善が目的です)、バリアフリー設備の整備(1階、3階コンコースと山手線、埼京線各ホームとを結ぶエレベータを整備します)、現在2面2線ある山手線ホームの1面2線化(ホームの最大幅員は16メートルです)、東西自由通路の整備(1階北側に幅員22メートル、1階中央部に幅員23メートルの自由通路を整備します)も行います。この工事は国交省関東地方整備局が進める国道246号拡幅事業との共同事業として進めるとともに(渋谷駅は国道246号を跨ぎます)、東西に横断する自由通路の整備を渋谷駅街区土地区画整理事業と一体で進めます。総事業費は約750億円です。
すでに2014年4月から作業ヤード整備等の準備工事を始めていて、工事計画がまとまり、関係者との協議・調整が整ったことから、2015年9月から本体工事に着手します。全体の完成は2027年度を予定しています。長期間の工事となることから段階的に整備し、供用していく予定です。埼京線ホーム移設が行われる2020年春の段階では、改札内におけるバリアフリー設備の整備、他社線との乗り換え動線の改善も行われる予定です(一部は仮設備の状態となります)。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2015/20150712.pdf、毎日jp http://mainichi.jp/shimen/news/20150715ddm041040123000c.html)
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