秋田内陸縦貫鉄道、由利高原鉄道廃止を検討か?
秋田県の第三セクター鉄道、秋田内陸縦貫鉄道、由利高原鉄道についての話です。
佐竹秋田県知事は、6日の秋田県議会予算特別委員会で、赤字が続く両鉄道について、今後も自治体の負担が続くようなら、廃止してバスにすることも考えているという趣旨の発言をしました。
秋田内陸縦貫鉄道の2014年度の決算は、利用者が減少したために、赤字が3年ぶりに目標の2億円を上回り、2億204万円となりました(この赤字は2億円を上限として、毎年秋田県、仙北市、北秋田市が補てんしています)。鉄道車両も使用開始から30年近くがたち、更新が必要となります。代替交通としては、国道105号線を通る路線バスを考えています。
由利高原鉄道も事情は同じです。2014年度の決算は、前年より赤字が549万円増え、経常損失は8623万円となりました。この額は7850万円とされた由利高原鉄道、秋田県、由利本荘市が定めた公費負担上限額を超えています(超えた分は秋田県の一般会計補正予算で対応します)。こちらも原因は利用者数の減少。前年度から10.5%も減って、過去最低の23万5787人にとどまりました。定期利用が11.5%(通勤は3割、通学は1割減少しました)、観光客などからなる定期外利用も8.1%減りました。
確かに両鉄道ともに利用者が少なく、厳しい状況です。どちらも外部から社長を招き、観光客を誘致しようとしていますが、地元が負担しない限り、鉄道の存続は難しいでしょう。はっきり言って、鉄道を維持するか、あるいはそのお金でコミュニティバスのような、地元オンリーの最小限の交通にするかの選択の問題でしょう。
(参考:さきがけ on The Web http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20150707e、http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20150613g、日テレNEWS24 http://www.news24.jp/nnn/news8618567.html)
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