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August 2015

サミットで賢島駅に入れず?

 2016年5月に開かれるサミットの会場は賢島。志摩観光ホテルで行われます。

 そこで近鉄は、各国首脳らを狙ったテロの危険性を排除するため、警備当局の意向を踏まえ、サミットの最大1か月前から、賢島に列車を乗り入れないようにする方針です。

 その方法は、大阪、名古屋方面からの列車をすべて鳥羽止まりにして、乗客の手荷物を検査して、バスで代替輸送するというもの。賢島に近い、志摩磯部止まりにするという案もあります。

 サミットは来年のことですが、旅行会社向けの特急券販売は半年ほど前から始まります。実はあまり余裕がありません。国の詳細な警備計画が策定されるのを待って、近鉄はサミットに向けた運行計画をつくります。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2015082602000255.html)

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富山駅南北接続は2019年度末か?

 富山地鉄の路面電車は新幹線駅の真下から発着しますが、富山ライトレールは在来線の高架化が完成していないため、在来線駅の北から発着します。1991年度に連続立体交差が完了した金沢駅とは違い、富山駅の場合、近くに踏切がなく、2000年度に事業着手の基準が緩和されるまで、在来線の高架化が着手できなかったのです。その後も新幹線の建設を優先したので、在来線の高架は後回しとなってしまいました。

 将来的には在来線部分も高架化され、富山地鉄の路面電車と富山ライトレールは接続されるのですが、その時期は以前の話よりもさらに遅くなり、2019年度末になるようです。27日の富山市議会の特別委員会で報告されました。

 富山市によれば、在来線の高架化と仮線路撤去工事は2018年度末に完了する予定です。その後富山地鉄の路面電車と富山ライトレールは接続され、直通運転ができるようになります。それと並行して南北自由通路も設けられ、歩行者も南口と北口の間を通り抜けできるようになります。また、在来線駅の真下にも停留所ができます。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20150828-OYTNT50009.html)

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京都市交通局、金曜日の終電延長を試行

 以前の記事で、京都市交通局が終電の延長を検討しているという記事を書きましたが、早速実現することになりました。10月2日からの毎週金曜日、現在の終電の30分後に烏丸・東西両線の上下線各1便(計4便)を増便します。年末年始やお盆は除きますが、祝日の場合でも運行します。概ね3年間の試行で、その後は利用状況を検証したうえで、今後どうするかを考えます。なお、金曜日限定とはいえ、終電を30分延長するのは、1981年の地下鉄開業以来、初めてのことです。終電を延長しても経費がかかり採算は取れませんが(延長にかかる費用は年間約2000万円、金曜日の終電の利用者は約2100人です)、京都市交通局の経営改善が進み、金曜日だけならそれほど大きな問題はないと考えているようです。

 増便するのは、竹田0:10発国際会館0:38着、国際会館0:09発竹田0:37着、太秦天神川0:15発六地蔵0:49着、六地蔵23:58発太秦天神川0:34着で、定期列車の最終便と同様、烏丸・東西両線が交差する烏丸御池で全方向の列車間で乗り継ぎができる、「シンデレラクロス」を実施します。烏丸御池0:25発です。

 この終電延長の試行により、これまで国際会館まで帰るには大阪23:00発の新快速に乗らないといけなかったのが、23:40発で良くなるなど、最大40分遅くても終電に間に合うことになります。

(追記)
 この金曜日の延長された終電、「コトキン・ライナー」の愛称があります。
(参考:京都市交通局ホームページ http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000187312.html、http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000188685.html、京都新聞ホームページ http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20150819000132、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/CMTW1508312700001.html)

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北陸新幹線敦賀以西に新ルート

 北陸新幹線敦賀以西のルートとして、「米原ルート」「湖西ルート」「若狭ルート」の3つがあることはすでに御存じでしょうが、JR西日本の勉強会で新たなルートが出てきました。

 新ルートは「若狭ルート」の変形ともいえるもので、小浜市を経由するのはこれまでの「若狭ルート」と同じですが、そこから南に向かい大津市付近を通り、京都市に入ります。小浜市を通ることによって「若狭ルート」を推す福井県に配慮するとともに、高速鉄道に冷淡な滋賀県をできるだけ通らず(滋賀県内に駅ができないならば「県内に受益がない」と言い張ることもできますし、大津市付近に駅をつくるならば、ほかの府県と同等の負担を課せばよいです)、「若狭ルート」の欠点である京都を通らないということもカバーできます。

 ただ、京都経由ならその先をどうするか、という大きな問題が残ります。それについても解決策を示しています。いったんは敦賀-京都間を先行開業し、京都-新大阪間は深さ40メートル以上で地権者の同意が原則不要とする、「大深度地下」を通るとのことです。JR東海の東海道新幹線を通らずに、自力で新大阪まで建設します。以前の記事で(自力では新大阪に行くことができないはずの)「湖西ルート」を推すJR西日本の姿勢を不思議に思っていたのですが、そういう考えがもともとあったのでしょう。

 この新ルートはJR西日本の勉強会で複数検討したうちのひとつで、新ルートを積極的に政府や自治体に提案するものではありませんが、実際に運営するJR西日本の考えは、ある程度取り入れられるでしょう。沿線自治体にもメリットがありそうで、有力な候補になると考えられます。ただ、京都-新大阪間の建設費が膨大になり、京都止まりの状態が永久に続くことになる危険性があります。京都や(今でも京都で乗り換える)高槻・茨木の人ならそれでもかまいませんが、新大阪からは乗り換えが永久に残る危険性もあります。そこの利便性低下に関する対応策は考えておいたほうが良いでしょう。
(参考:京都新聞ホームページ http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20150829000056、タビリスホームページ http://tabiris.com/archives/hokuriku-shinkansen-6/)

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阪堺上町線、住吉-住吉公園間2016年1月31日廃止

 阪堺は、上町線の一部、住吉-住吉公園間(0.2キロ)の軌道事業を廃止することにし、国交相に廃止申請書を提出しました。廃止予定日は2016年1月31日(日)、前日の2016年1月30日(土)が最終運行日(予定)ということになります。

 住吉-住吉公園間は1913年に、当時の南海鉄道が開通させました。かつては天王寺駅前-住吉公園間の系統が走っていて、最盛期の昭和30年代には最短1分間隔で列車の発着がありましたが、2014年3月のダイヤ改正で、住吉公園に発着する系統は大幅に減り、朝の7、8時台に平日は5往復、休日は4往復するだけです。

 これだけの本数しか来ない路線なのに、これまで廃止の話はありませんでした。それが急に廃止となったのは、住吉の平面交差の併用軌道や、住吉公園停留場構内のポイントの老朽化が進行しているため。住吉-住吉公園間の線路は、敷設後60年近くが過ぎています。これからも安全運行を継続するためには抜本的な改修が必要ですが、改修を行うには5億円程度の費用が必要となり、阪堺の体力では賄えません。そこで阪堺は、この区間を廃止することにしたのです。

 阪堺は廃止に伴いダイヤ改正を行い、住吉公園発着のものを我孫子道発着にします。住吉公園停留場は廃止となりますが、すぐ近くに住吉鳥居前があり、振り替えられる我孫子道発着が停まりますから、利便性の低下をカバーできます。老朽化の著しい住吉の平面交差の併用軌道は改修を行い、阪堺の電車運行及び道路交通の安全性向上を図ります。

(追記)
 運行最終日の2016年1月30日も、住吉公園停留所発着便は通常ダイヤで運行しました。ただし、最終便の運行に合わせて、我孫子道から天王寺駅前に臨時電車1本を増発しました。
(参考:阪堺ホームページ http://www.hankai.co.jp/_wp/wp-content/uploads/2015/08/648df35ad70a218c95acb246eda4bfb1.pdf、http://www.hankai.co.jp/_wp/wp-content/uploads/2016/01/27f634250b1ce9bd9a1041e4b2610ec9.pdf、産経WEST http://www.sankei.com/west/news/150828/wst1508280083-n1.html、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASH8X5V6CH8XPLFA00F.html)

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小田急ロマンスカー、海老名と伊勢原に停車させる

 小田急の看板列車といえば、何といってもロマンスカー。観光客から通勤客まで、毎日多くの人が利用しています。

 そのロマンスカーですが、2016年3月に実施する予定のダイヤ改正から、海老名と伊勢原にも停車させることになりました。海老名は日中時間帯を中心に上下それぞれ1時間に1本程度、伊勢原は朝の下りと午後の上りに数本停車する予定です。都心への通勤用に停めるわけではないようです。

 なぜ海老名と伊勢原に停車するのでしょうか? 海老名は、小田急、相鉄、JR東日本が集まるターミナルであり、駅周辺の開発が進みつつあります。小田急自身も、小田急とJR東日本にはなされた地域の開発を行います。伊勢原に停まるのは、観光需要のため。「ミシュラン」にも載っている大山(10月に大山ケーブルカーの新型車両が運行を始めます)への最寄り駅です。

 停車本数、特急料金、詳細なダイヤについては、12月に発表する予定です。
(参考:小田急ホームページ http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/8315_0166824_.pdf、http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/8314_5215756_.pdf)

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北海道新幹線は1日13往復か?

 2016年3月26日に開業する予定の北海道新幹線ですが、どうやら1日13往復を運転するようです。

 その内訳は、東京-新函館北斗間(約863キロ)が1日10往復、仙台-新函館北斗間(約511キロ)、盛岡-新函館北斗間(約327キロ)、新青森-新函館北斗間(約149キロ)は各1往復です。今の「スーパー白鳥」等の在来線特急(1日10往復)よりも多いですが、どうやら、すべての新青森発着列車が新函館北斗まで延長されるのではないようです。東京、仙台発着が「はやぶさ」、盛岡、新青森発着が「はやて」となります。このほか、年末年始やお盆などの多客期には1日最大4往復程度の臨時列車を走らせます。途中の奥津軽いまべつ、木古内に停車する本数は未定ですが、一部の「はやぶさ」は停まります。なお、東京-新函館北斗間の最短の所要時間は安全確保を優先するため4時間強で、3時間台では到達しません

 現在、青函トンネルを通過する列車の利用者数は夜行列車も含めて1日約4000人ですが、新幹線の開業により1日約6000人になると見込んでいます。JR各社や国交省と協議のうえでダイヤを正式決定し、9月中に発表する予定です。
(参考:北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0172666.html、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ27I3I_X20C15A8TJC000/)

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羽田-富山・小松間の航空機、冬ダイヤは維持

 北陸新幹線が開業して以来、ライバルの航空機の利用は減っています。羽田-富山間の4~7月の利用者は前年比42.4%減の約16.4万人、販売額に至っては、新幹線に対抗して値下げした影響で57.5%も減っています。羽田-小松間のJALの4~6月の利用者は前年比32%減(7月は30%減)、ANAの4~7月の利用者は41%減です。そんな中、各航空会社から10月25日から2016年3月26日までの冬ダイヤが発表されました。

 羽田-富山間については、とりあえず1日6往復の現状維持です。しかしこれは「執行猶予」状態であり、利用者が増えなければ、次の夏ダイヤ以降は、2往復以上減らすとのことです。減便を回避するためには、11000円以上の運賃で、月10500席(1便あたりにすると約30席)の利用者増加が必要だと運航するANAは考えています。なお、ANAはビジネス需要にこたえるため、午前中の富山発着便を増やし、冬季でも雪の影響を受けにくいように、着陸の可否を低高度で適切に判断することのできる、新しい機体に統一します。

 羽田-小松間についても、JAL、ANAともに1日6往復ずつ、合計12往復を維持します。6往復のうち2往復が261席のボーイング767、残りの4往復が165席のボーイング737を使用するJALはこの減少度合いを想定の範囲内としているものの(このままの減少度合いなら次の夏ダイヤでも減便はしないようです)、それより落ち込みの幅が大きいANA(6往復すべてをボーイング737で運航)は、次の夏ダイヤ以降、減便を考えているようです。便数を維持したければ、単価の高いビジネス客を中心に、4~7月の利用者の1割程度(4000~4500人)増やさないといけないようです。

 ただ、これまでの傾向からも明白な通り、新幹線で東京と2時間程度で結ばれると、航空機が撤退します。いったん飛び出せば速いものの、市街地に空港を置くことができず、搭乗に時間がかかるからです。航空機が撤退するのは自然の流れであり、無理に維持する必要はないでしょう。

(追記1)
 JALの植木社長は10月9日に石川県庁を訪れ、羽田-小松間について2016年夏ダイヤ、冬ダイヤにおいても、6往復体制を維持することを谷本知事に表明しました。

(追記2)
 羽田-富山間については、搭乗率は8割にまで増えましたが(10、11月の数字)、団体観光客が多いためにそれなりのお金(特割以上)を払っている利用者数に換算した数字では5割弱となり、厳しい状況は続いています。

(追記3)
 ANAの羽田-小松間は2016年夏から1往復減って、5往復になるようです。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2015082002100013.html、http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2015082002100011.html、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/local/ishikawa/news/20151009-OYTNT50363.html、Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151130-00040621-kitanihon-l16、北國新聞ホームページ http://www.hokkoku.co.jp/_syasetu/syasetu.htm)

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「米原ルート」を巡る京都府知事の発言

 ようやく北陸新幹線敦賀以西のルートについて話し合う、与党の国会議員でつくる検討委員会がこの8月6日から始まったためでしょうか、敦賀以西のルートをどれにするかという動きが活発になっています。

 そんな中、山田京都府知事は17日に記者会見を行いました。これまで京都府を含む関西広域連合では「米原ルート」を要望していて、京都府も現時点ではその「米原ルート」を最優先にするという考えを示しましたが、「若狭ルート」を強く求める福井県の存在や、新幹線の運行主体となるJR西日本やJR東海がともに「米原ルート」に否定的な見解を示していることから、関西広域連合としても再検討が必要ではないか、という見解を示しています。

 確かに、「米原ルート」は欠陥だらけです。関西から遠く離れた米原で乗り換えを迫られるのでは、何のためにフル規格新幹線をつくったのかわかりません。敦賀-米原間の建設費だけで考え、目先の安さだけで決めてしまった話です。高速鉄道に冷淡な滋賀県を通るよりは、福井県をできるだけ通ったほうが、協力が得られるでしょう。そう考えると、(京都付近の駅をどこにするかはともかくとして)できるだけ若狭を通るようにしたほうがよいのかもしれません。
(参考:京都新聞ホームページ http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20150817000121)

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西武、ロングシートにもクロスシートにもなる40000系を投入

 西武は、2016年度から2019年度にかけて、新型通勤車両40000系を導入し、2017年春から順次運転を開始します。10両編成を8本つくります(2016年度は10両編成を2本新造予定)。

 40000系は、「スマイルトレイン」の愛称で親しまれている30000系の後継車両となるもので、「スマイルトレイン」の進化版となるものです。車両のカラーは、西武グループのコーポレートカラーを基調にしつつ、「山の緑と空の青」をイメージした西武沿線の風景や自然を感じさせるカラーリングを採用しています。車内で新たにできるのは、「パートナーゾーン」。池袋線の池袋寄り、新宿線の本川越寄りの先頭車1両に設けます。車いすやベビーカーを利用する人や、大きな荷物を持っている人も安心・快適に利用できるスペースです。運転台から見て最初のドアから二つ目のドアの間のスペースを広くとり、そこに車いすを固定することができる設備や軽く腰掛けることができる座席を中央部に配置するほか、子供たちが車窓の景色を楽しむことができるように、従来より窓を大きくしています。「パートナーゾーン」の設置は西武初の試みということですが、ほかに取り入れているところはあるのでしょうか? なお、車いすスペースは従来より拡大します。車内環境向上の取り組みとして、西武初となるシャープの「プラズマクラスター」を搭載します。各ドアの上には、情報配信装置「スマイルビジョン」を設置し、行先・停車駅・駅設備案内・ドア開方向及び運行情報を表示します。環境面については、アルミ合金による軽量化、VVVFインバータ制御装置、LED照明のほか、最新技術のモーターを使用することにより、従来の省エネ車両に比べて、電気使用量を約40%削減します。

 そして、ここが40000系の一番の特徴なのですが、一部の編成には、ロングシートにもクロスシートにもなる座席を、西武で初めて導入します。すでに近鉄や東武、JR東日本で取り入れているものですが、どのような列車に起用されるのでしょうか?
(参考:西武ホームページ http://www.seibu-group.co.jp/railways/news/news-release/2015/__icsFiles/afieldfile/2015/08/24/20150824_40000kei.pdf、http://www.seibu-group.co.jp/railways/news/news-release/2016/__icsFiles/afieldfile/2016/05/12/20160512setsubi_toushi.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2015/08/24/258532.html)

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「OKICA」、船にも導入へ

 2014年10月から沖縄都市モノレール、2015年4月から沖縄本島のバス4社で使えるようになったICカード、「OKICA」。8月10日現在で約8.9万枚が発行されています。

 これまで「OKICA」は本島でしか使えず、離島ではバスを含めて使えませんでした。ところが、沖縄県は「OKICA」を離島フェリーやタクシーにも導入することを検討しています。現在、沖縄都市モノレールと本島バス4社に限られている「OKICA」の利用範囲を拡大するための協議会を2016年1月にも設立し、フェリーやタクシーでの導入方法を調査します。

 それでは、なぜフェリーに「OKICA」を導入しようとしているのでしょうか? 実は沖縄県は離島の住民を対象に運賃の一部を負担しているのですが、フェリーを利用する場合、乗船前に毎回往復割引券の購入申込書を書く必要があります。しかし、フェリーに「OKICA」を導入すれば、その購入申込書の手続きが「OKICA」1枚で済みます。かなりの利便性向上になるのです。
(参考:琉球新報ホームページ http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-247659-storytopic-112.html)

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JRグループ、2015年秋の臨時列車発表

 21日、JR各社から秋の臨時列車の発表がありました。

 北陸新幹線の「かがやき」はに続いて、秋も増発します。10月から12月までの3か月間、北陸デスティネーションキャンペーンが行われる北陸へ、たくさんの「かがやき」が走ります。10月1日から11月30日まで、毎日3往復程度運転し、うち1往復は新高岡に停まります(東京行きについては、毎日運転される臨時列車は3本とも同じものですが、金沢行きについては、新高岡に停まる1本以外は日によって運転される列車が異なります)。

 山梨と長野を結ぶ「甲信エクスプレス」は夏に引き続いて運転されます。189系6両編成の全車指定席で、塩山7:14発長野10:39着、長野18:33発塩山22:08着です。北陸方面にも便利な列車で、10月、11月の2か月間で合計10往復運転されます。

 旅行商品の「フルーティアふくしま」は、磐越西線郡山-会津若松間を走りますが、12月からは東北線郡山-福島間を走行する日があります。東北線を走る日も、1日2往復します。小海線では11月29日に、2種類のハイブリッド車両、キハE200形1両(営業運転を行った世界初のハイブリッド車両)とHB-E300系2両を併結した、「小海線全線開通80周年号」を運転します。小諸9:29発小淵沢12:06着、小淵沢13:30発小諸15:55着です。

 山陽・九州新幹線に臨時の「みずほ」が運転されますが、10月17日、24日、31日、11月7日に運転されるのは、新大阪発熊本行きの「みずほ613号」。新大阪8:35発熊本11:42着で、新神戸、姫路、岡山、広島、小倉、博多に停まります。500系に「エヴァンゲリオン」の塗装を施した「500 TYPE EVA」は、11月7日から運転されます。一部の日を除いて、博多6:36発新大阪11:14着の「こだま730号」、新大阪11:32発博多16:07着の「こだま741号」で山陽新幹線を1往復します。「天空の城 竹田城跡号」は、10月1日から11月30日の間、寺前-城崎温泉間に延長します。また、竹田関連では、「はまかぜ2号」も臨時停車するようになります(これで、「はまかぜ5号」以外のすべてが停まるようになります)。10月1日から11月30日の間で、竹田7:57発です。

 予土線の「鉄道ホビートレイン」は夏に引き続いて、大半の休日で近永-宇和島間の1往復を運休させ、江川崎-宇和島間に1往復運転します。10月3日には、昨年に引き続いて、「予土線3兄弟」が3連結で予土線を走ります。「予土線3兄弟」のうち、「海洋堂ホビートレイン」は2016年春ごろにリニューアルを予定しています。今のデザインで「予土線3兄弟」が走るのは、これが最後です。

 夜行列車については、10月10日、11月20日、21日の3日間、新宿発白馬行きの「ムーンライト信州81号」が運転されます。休前日には、「サンライズ瀬戸」が琴平まで延長されます。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2015/20150807.pdf、http://www.jreast.co.jp/press/2015/20150808.pdf、JR東日本長野支社ホームページ http://www.jreast.co.jp/nagano/pdf/150821.pdf、JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2015/08/page_7521.html、JR四国ホームページ http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/15-08-21/02.htm、http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/15-08-21/03.htm)

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「フルムーン夫婦グリーンパス」、「北斗星」廃止で盛岡-青森間特例廃止に

 JRグループは、今年も9月1日から「フルムーン夫婦グリーンパス」を発売します。発売期間は9月1日から2016年5月31日まで、利用期間は10月1日から2016年6月30日までの連続した5・7・12日間ですが、年末年始、春休み、ゴールデンウィーク中は利用できません。

 ところで、今回発売される「フルムーン夫婦グリーンパス」、今までと効力が若干異なっています。これまで、「北斗星」を利用する場合に限り、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道の盛岡-青森間を別料金を払わずに通過することができる特例がありましたが、「北斗星」が完全に廃止されたため、その特例が消えているのです。

 なお、2015年度末開業予定の北海道新幹線新青森-新函館北斗間が開業した後は、きっぷの効力が変更となる場合があります。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2015/20150806.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2015/08/22/258446.html)

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「はまなす」「カシオペア」は2016年2月まで運転確定

 青函トンネルを通る夜行列車の「はまなす」(夏休み中は週末を中心に寝台券の売り切れが続出しているようです)と「カシオペア」、その10月から2016年2月までの運転計画が明らかになりました。(9月までについてはこちらを見てください)。


(1)はまなす
 年末年始及び2月に、上下8本の列車が運休となります。地上設備最終切替の事前確認を実施するためで、上下ともに12月31日と2016年1月1日、そして札幌行きの下りは2016年2月14日、21日(出発日基準)、青森行きの上りは、その前日に運休します(出発駅基準)。運休日は意外と少なく、2014年年末から2015年年始にかけて、1週間にかけて運休したような、醜い状態はないようです。

 ただ、10月1日以降のすべての運行日について、青森行きのダイヤが変わります。函館発と青森着の時刻が繰り下げられます。函館発が3:22発から3:56発になり、青森着が5:39着から6:15着となります。接続する新幹線も変わり、「はやぶさ8号」となり、東京に着くのが所定より1時間ほど遅い10:28着となります。

(2)カシオペア
 10月から2016年2月にかけては、5か月間の間に上下とも62本ずつ、合計124本運転します。10月中旬から下旬にかけて10日間ほど運休するほかは、週3日の割合で運転します。札幌行きの下りは主に日、火、金曜日に、上野行きの上りは主に月、水、土曜日に運転します(出発日基準)。年末年始も日をずらして運転され、ほぼ週3回の運転を維持します。


 2016年3月以降の運転計画は決まり次第発表されるため、今のところ不明ですが、少なくとも2016年2月までは運転することが確定したようです。
(参考:JR北海道ホームページ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/150821-1.pdf、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20150821k0000e040200000c.html)

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北近畿、南紀方面381系は10月30日まで、「花嫁のれん」は加賀屋がサービス

 JR西日本について、二つの話題まとめて記事を書きます。

 まず、683系を直流化した289系について。以前にも書きましたが、10月31日から「くろしお」「こうのとり」「きのさき」「はしだて」に289系を投入し、北近畿、南紀方面の特急が、JR発足以降に製造された車両に統一されることになります。289系で運転される列車は、「くろしお」が5往復、「こうのとり」が7往復、「きのさき」が3往復、「はしだて」が2往復です。「くろしお」は381系が使用されていた列車がそのまま289系使用列車になるのではなく(289系が使用される5往復は、すべて白浜以北の運転です)、担当する車両が変わるようです。もっとも、3月のダイヤ改正で381系引退を織り込んだものに修正されていて、大阪方面と新宮との間の所要時間は10分程度伸びています。287系と同じように、「くろしお」のラインカラーはオーシャングリーン色、その他の北近畿系統はダークレッド(エンジ)色になります。以前にも書いたように、トイレは和式だけだったのが洋式、小便所、車いす対応トイレの組み合わせとなり、381系にはなかったコンセントも各客室の最前後部の壁のみだけですが設置されます。381系にはなかった多目的室も設置されます。ということは、289系の導入に伴い、10月30日で381系車両の運転が終了します。車両は「やくも」用に転用される一部を除いて廃車されます。「くろしお」に関してはラストランのイベントが計画されているようです。

 話は変わりまして、「花嫁のれん」。10月3日に運行を開始する列車です。ここで紹介したいのは、車内サービス。アテンダントは、和倉温泉の有名旅館、加賀屋の客室係1人と、事前に加賀屋で研修を受けたJRグループ会社社員2人の、合計3人で行います。和装で、食事の提供やカウンターでの土産物の販売などを行います。

 「花嫁のれん」で行われる食事のサービスとはどういうものでしょうか? 「和軽食セット」、「スイーツセット」、「ほろよいセット」の3つがあります。「花嫁のれん2号」で提供される「和軽食セット」は、和軽食と加賀棒茶のセットです。加賀屋総料理長監修による能登特産の食材や石川の郷土料理など、加賀屋の味を織り交ぜたもので、税込み2500円です。「花嫁のれん1号」、「花嫁のれん3号」で提供される「スイーツセット」は、スイーツとソフトドリンク(コーヒーまたは加賀棒茶)のセットです。辻口博啓氏の「ル ミュゼドゥ アッシュ」オリジナルセレクトスイーツ(生菓子と焼き菓子のセット)と、石川の老舗メーカーのダートコーヒーによる花嫁のれんオリジナルブレンドコーヒーまたは加賀棒茶(ソフトドリンクをどちらにするかは、客が選択します)の組み合わせで、税込み2000円です。「花嫁のれん4号」で提供される「ほろよいセット」は、和惣菜、日本酒、加賀棒茶のセットです。加賀屋総料理長監修による石川ならではの珍味を揃えた和惣菜、能登の酒造メーカー宗玄酒造の純米吟醸酒(花嫁のれんオリジナルラベル)と加賀棒茶のセットで、税込み2000円です。なお、これら食事のサービスは、金沢-七尾・和倉温泉間乗車の場合で、かつ対象の「花嫁のれん」乗車に必要な乗車券、特急券を持っている場合に限り、販売されます。JR西日本、JR四国、JR九州管内の駅の「みどりの窓口」及び主な旅行会社、JR東日本管内の「びゅうプラザ」及び主な旅行会社、JR東海管内の主な旅行会社で取り扱います。クレジットカード決済に限り、JR西日本電話予約サービスでも取り扱います。

(追記)
 「花嫁のれん」の1号車には半個室タイプの部屋が8つありますが、「1A」などの数字とアルファベットの組み合わせにせず、「桜梅の間」などとされています。旅館の部屋みたいです。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2015/08/page_7526.html、https://www.westjr.co.jp/press/article/items/150821_00_wakayama.pdf、https://www.westjr.co.jp/press/article/2015/08/page_7524.html、紀伊民報ホームページ http://www.agara.co.jp/news/daily/?i=300152&p=more、東洋経済ONLINE http://toyokeizai.net/articles/-/83058)

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相鉄いずみ中央駅エレベーター工事で、タクシー代行

 相模鉄道いずみ中央駅は、7月28日から10月中旬(予定)にかけて、改札内エレベーターの更新工事を行っています。

 このため、車いす利用者はこの間、いずみ中央駅において、改札階とホーム階の間の移動ができません。そこで相鉄は、車いす利用者に対して、隣のゆめが丘駅の利用を勧め、いずみ中央-ゆめが丘間に専用タクシーを走らせます。

 専用タクシーはいずみ中央駅の始発から終電まで運行し、車いす利用者のみ乗車できます(付添人も乗車可)。いずみ中央駅から乗車したいときはいったん改札口まで行き、そこから駅係員または警備員が専用タクシーまで案内します。いずみ中央駅まで行きたいときはゆめが丘駅係員に申し出ます(「PASMO」等を使用する場合も、ゆめが丘駅でいずみ中央駅までの精算を行います)。乗降はいずみ中央駅、ゆめが丘駅のみ可能で、その他の箇所では乗降できません。運賃はいずみ中央駅から、あるいはいずみ中央駅までとなります。

(追記)
 いずみ中央駅のエレベータは10月24日から供用されることになりました。
(参考:相模鉄道ホームページ http://www.sotetsu.co.jp/train/info/242.html、http://www.sotetsu.co.jp/train/info/266.html)

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福知山のコミュニティバス、停留所削減でスピードアップ

 福知山市には、福知山駅を起点に、南北2路線の「まちなか循環路線バス」というものがあります。福知山市などがつくる市地域公共交通会議が企画立案し、2012年度から京都交通が運行しています。しかし、その利用が伸び悩んでいます。2013年10月から2014年9月までの年間乗車人数は、市民病院を通る北ルートが約1.4万人、住宅街を通る南ルートが約1.5万人で、当初目標の45%ほどです。

 そこで10月から「まちなか循環路線バス」が見直されることになりました。2014年に行った住民アンケートを基にしたもので、南ルートは停留所を12も減らして23か所とします。その結果、1周にかかる40分となります。20分も短縮されるのです。南ルートは南西部の利用者が多いので、これまで左回りだったのを、右回りに改めます。北ルートは1便減らして1日19便とし、休日は1日10便から6便に減らします。1日乗車券は100円値上げして、400円にします。これにより、利便性向上を図るとともに、赤字圧縮(2路線の赤字額は年間2000万円で、国や市が補助金で穴埋めしています)を目指すのです。

 どうしてもコミュニティバスは、経済的な側面より政治的な側面が重視され、政治的な圧力によってぐにゃぐにゃ曲がりの遠回りとなり、逆に使えないものになっています。使えないバスを走らせても意味はありません。利用者の声を聴くことにより、使えるバスに変化させていく必要があります。
(参考:京都新聞ホームページ http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20150814000052)

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高野線2000系が真っ赤に

 2016年のNHKの大河ドラマは「真田丸」。真田幸村が一時住んでいた九度山も舞台になると考えられます。

 そこで高野山山岳区間の活性化策として2007年度から「こうや花鉄道」プロジェクトを実施している南海は、九度山をさらに盛り上げるため、和歌山県伊都郡九度山町の協力の下、新たな施策を行います。

 それは主に橋本以南を走る2000系1編成を、真っ赤に塗って走らせるというもの。11月1日から約1年間運行する予定です。外装は、真田幸村の赤備え甲冑をモチーフに車体を赤く塗り、「六文銭」や「結び雁金」をあしらい、甲冑の力強さや美しさを表現しています。内装は、一般座席は赤をベースに「六文銭」を取り入れたデザイン、優先座席は若草色をベースに「六文銭」をハートに変えたものに変更します。

 九度山町の玄関口、九度山駅の駅舎も変わります。11月ごろ完成予定で、駅舎やホームを落ち着いた色合いに塗装するとともに、真田の「六文銭」をあしらったのれんや幕によって、真田ゆかりの地の特別感を演出します。こちらも赤が目立つようになっています。

(追記)
 車両の定期検査が始まるため、真っ赤に塗られた2000系の運行は2019年2月20日で終了します。九度山駅の装飾は当分の間継続します。
(参考:南海ホームページ http://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/150811_2.pdf、http://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/190207_1.pdf、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/news/20150821-OYTNT50297.html、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2015/08/16/257990.html)

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「PiTaPa」で大阪市営地下鉄20%引き

 大した割引がないのに、新たにクレジットカードをつくらないといけない、「PiTaPa」。金券ショップでばら売りの切符を買ったほうが安いことが多く、わざわざ「PiTaPa」をつくる意味がありません。

 しかし、大阪市交通局は例外です。使えば回数券レベルの1割引きとなります。関西に住んでいて、ある程度大阪市交通局を利用する人なら、「PiTaPa」を持つ価値があります。しかも、期間限定ながら、それがパワーアップするのです。

 それは、9月から始まる、「PiTaPaトリプル10キャンペーン」、9月1日から2016年6月30日の間、割引率が20%になります。「トリプル10」は「PiTaPa」導入10周年の「10」、平成27年9月から10か月間の「10」、割引率をさらにプラス10%の「10」を掛け合わせたものです。ICカード利用者のさらなる利便性の向上とICカード普及促進を目指した新しいICカード戦略「Next Stage」のひとつとして実施します。「ICOCA」導入と併せて、ICカードの利用率を現在の46%から、2022年春を目途に80%に引き上げるのが狙いです。

 それでは、詳しく見ていきましょう。対象となる人は、「PiTaPa」を利用した人(フリースタイル学生及びマイスタイルの学生大人を登録した人は除きます)。9月1日から2016年6月30日の間、市営地下鉄・ニュートラム、市バスで適用されます。割引内容は、市営地下鉄・ニュートラム、市バスの利用金額が月5000円(子供は2500円)以下の場合、割引率が20%になります。5000円(子供は2500円)を超えた場合は、これまでに比べて500円(子供は250円)お得になります。ほかの鉄道会社の割引内容の乏しさはともかく、これだけでも「PiTaPa」にしたくなるような割引内容です。
(参考:大阪市交通局ホームページ http://www.kotsu.city.osaka.lg.jp/general/eigyou/price/price_menu/ic_card/triple_10.html、毎日jp http://mainichi.jp/area/osaka/news/20150724ddlk27010394000c.html)

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相鉄、8月23日貨物線に旅客列車を走らせる

 相模鉄道には、相鉄本線、いずみ野線のほか、厚木線という路線があります。相鉄本線かしわ台-海老名間にある相模国分信号所からJR東日本相模線の厚木駅に至る2.2キロの路線です。しかしこの厚木線、日ごろは乗ることができません。貨物線だからです(実際には貨物列車すら運行されず、厚木駅に隣接する留置線(厚木操車場)に車両を留置するための回送ルートとして使われているほか、新造車両の搬入ルートとしても使われます)。ところが、8月23日に限り、この貨物線の厚木線に乗車することができます。「相鉄厚木線 乗車体験会」です。夏休み特別企画として、かしわ台から相模国分信号所を経由し、厚木操車場までの臨時列車を運行します。

 臨時列車はかしわ台から厚木操車場まで行き、再びかしわ台に戻る3往復が運行されます(乗降はかしわ台のみで、厚木操車場では乗降できません)。かしわ台11:05発、13:45発、14:45発で、所要時間は26分です。3便とも先着600人に限り乗車することができます(雨天決行ですが、荒天、事故災害時は中止になることがあります。また、座席指定ではないので、座れないこともあります)。

 この臨時列車に乗るには、8月23日分の「相鉄・鉄道全線1日乗車券」(1日乗車券は7月18日から8月31日までの期間限定、大人620円)を購入する必要があります。券売機で購入できます。人気の集中しそうな、1号車、10号車に乗車を希望する人は、発車30分前にかしわ台西口(改札外)コンコースに集合する必要があります。定員は各車両40人ずつです。その他の車両に乗車を希望する人は、出発の15分前までにかしわ台2番線ホームに集合します。なお、乗車中は車両間の移動ができません。また、臨時列車は3往復運行されますが、乗車できるのは1日乗車券1枚につき1回限りです。

(追記)
 相模鉄道は2016年8月21日にも、同様のイベントを行います。1日3本の運行(かしわ台11:15、13:15、15:15発)、「相鉄・鉄道全線1日乗車券」が必要なことは変わりありませんが、乗車できる人数が各回500人に減る一方、1号車、10号車に乗車できる人数が50人ずつと増えています(出発20分前までにかしわ台西口(改札外)コンコースに集合する必要あり)。
(参考:相模鉄道ホームページ http://www.sotetsu.co.jp/train/info/249.html、http://www.sotetsu.co.jp/train/info/303.html、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2015/08/16/257989.html)

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万葉線の「ドラえもん電車」、2018年8月まで延長

 高岡は作者の藤子・F・不二雄氏が少年時代を過ごしたところ。その高岡を走る万葉線には、「ドラえもん」のキャラクターを描いたラッピング電車、「ドラえもんトラム」が走っています。1編成が、一日平均8往復しています。「ドラえもんトラム」は「ドラえもん」に因んで、車体は青に塗られています。窓の下は赤い首輪に因んで、赤いラインが引かれています。ドアは「どこでもドア」風になっています。「ドラえもん」の生誕100年前に当たる2012年9月から1年間の予定で走り始めましたが、その後2015年8月まで運行が継続されています。

 その「ドラえもんトラム」ですが、作品の著作権を持つ藤子・F・不二雄プロなどとの間で話がまとまり、9月以降も2018年8月末まで運行が継続されることになりました。というのも、この「ドラえもんトラム」が人気だからです。台湾からの団体ツアー客など国内外の観光客が訪れ、7月15日現在で延べ41万人余りの乗車人数を数えています。

 先ほども述べたように、高岡は作者の藤子・F・不二雄氏が少年時代を過ごしたところです。12月1日には、高岡市美術館に藤子・F・不二雄氏の作品や足跡を発信する「ふるさとギャラリー」が開設されます。また、高岡市内の公園には「ドラえもん」のポストや銅像、作品に出てくる「ドラえもんの空き地」を再現した公園などが点在しています。「ドラえもんトラム」を降りても、「ドラえもん」を楽しむことができるのです。

(追記)
 「ドラえもんトラム」の運行が2021年8月末まで延長されることになりました。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/life/travel/rnews/20150805-OYT8T50054.html、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2015080402100012.html、毎日jp http://mainichi.jp/area/toyama/news/20150804ddlk16040316000c.html、万葉線ホームぺージ http://www.manyosen.co.jp/)

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阪堺天王寺駅前付近の移設は2017年1月

 阪堺天王寺駅前付近の移設については、2015年度中に完成と言われていましたが、とても間に合いそうにありません。どうやら、7月下旬に工事が始まった段階のようです。

 工事は7月下旬から2017年12月下旬にかけて行われます。最大のイベントとなるであろう線路の移設は、2017年1月に行われるようです。新しい天王寺駅前には、歩道橋からアクセスすることができ、当然ながらエレベーターなどバリアフリー設備もあります。天王寺駅前のほか、隣の阿倍野についても停留所が移設されます。移設された線路は、交差点を除いて軌道敷を緑化する予定です。
(参考:阪堺ホームページ http://www.hankai.co.jp/_wp/wp-content/uploads/2015/07/2178a3973337eeaebf117b38a62554ab.pdf)

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台湾に電池式スクーター

 電気で動く車はたくさんありますが、ネックは充電。充電には時間がかかり、その間は動かすことができません。

 そこで台湾で生まれたのは電池式のスクーター。拠点で電池(重さ9キロのもの2個)を換えるだけで、あっという間に完了です。10秒もかかりません。交換された電池は充電し、次の客に備えます。フルに充電すれば、約100キロ走ります。

 この電池式スクーターを発売しているのは、台湾のベンチャー企業。6月末から売り始めています。実は、電池式スクーターの走行に必要な電池、個人のものではありません。台北など2市に約70か所ある電池ステーションで借りるというかたちをとります。スマートフォンの専用アプリで電池の残量を確認したり、電池ステーションでの交換を予約したりすることができます。電池式スクーターの値段は約12.8万台湾ドル(約50万円)と高いのですが、政府の補助金を活用すれば、競争できる水準になるようです。発売元は、今年中に電池ステーションの数を150か所に増やす予定です。

 この電池式スクーター、世界進出の野望もあります。アジアやヨーロッパが対象で、日本も含まれています。自転車で移動するには規模が大きすぎる、大阪や京都ぐらいの規模の町がターゲットとなるようです。

 ところで、この電池式スクーターのアイデア、普通の乗用車でもできれば面白いでしょう。ガソリン車のようにすぐに充電できて、走り出すことができます。ただ、やるとすればどれぐらい電池がいるのでしょうか?
(参考:朝日新聞8月4日朝刊 中部14版)

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気仙沼線BRT、ほとんどが専用道に

 鉄路を復旧させず、BRTのままで行く気仙沼線・大船渡線。JR東日本は先日記事にした新駅設置のほか、専用道を増やすことによって、利便性の向上を図ります。

 JR東日本が沿線自治体に示した案によれば、気仙沼線(BRT区間は柳津-気仙沼間、55.3キロ)については、専用道の比率を現在の41%(約23キロ)から90%(約50キロ)にまで増やします。当初は6割を専用道にする予定でしたが、それを大幅に上回り、ほとんどが専用道を走るようになるのです。所要時間も現在の1時間46分から1時間30分に短縮され、鉄道が運行されていたときとほとんど変わらなくなります。

 大船渡線(BRT区間は気仙沼-盛間、43.7キロ)については、専用道の比率を現在の37%(約16キロ)から51%(約22キロ)に増やします。気仙沼線より割合が低いのは、気仙沼市と陸前高田市の間は国道45号線を使用し、被災を免れた線路は山間部にあるためです。当初の整備割合(6割)を下回るのも、そのためです。所要時間は現在の1時間14分から短縮されると見込まれていますが、具体的な短縮時間は不明です。
(参考:河北新聞ホームページ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201508/20150803_11009.html)

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「花嫁のれん」は10月3日に運転開始

 10月から始まる北陸デスティネーションキャンペーンに合わせて七尾線金沢-和倉温泉間に特急「花嫁のれん」を走らせることは以前に書きましたが、その運転開始日が決まりました。10月3日です。

 秋季・冬季(2016年2月まで)の運転計画も決まっています。10月3日から2016年2月28日までの休日のほか、10月3日から12月29日までは、月曜日、火曜日、金曜日にも運転されます(12月8日を除きます)。北陸デスティネーションキャンペーンのためで、この期間は原則として水曜日と木曜日を除く、週5日運転されることになります。また、祝日と週末に挟まれた、2016年2月12日(金曜日)も運転します。2016年3月以降のダイヤは決まり次第、発表されます。

 運転日は、金沢-和倉温泉間を2往復します。「花嫁のれん1号」は金沢10:15発和倉温泉11:37着、「花嫁のれん3号」は金沢14:15発和倉温泉15:32着、「花嫁のれん2号」は和倉温泉12:07発金沢13:21着、「花嫁のれん4号」は和倉温泉16:30発金沢17:53着です。2往復とも途中、羽咋と七尾に停まります。また、「花嫁のれん1号」は、終点和倉温泉で、奥能登を観光するのに便利な能登半島定期観光バス「のと恋路号」(正月三が日を除く10月3日から2016年3月27日までの休日運転、北鉄能登バス運行)に接続します。恋路海岸・見附島、白米千枚田、輪島キリコ会館を経て、輪島ふらっと訪夢、和倉温泉駅(和倉温泉17:41発「能登かがり火10号」に接続します)、和倉温泉バスターミナルに行きます。

 話を「花嫁のれん」に戻します。「花嫁のれん」は全車普通車指定席で運転され、運賃・料金については「能登かがり火」など七尾線のほかの特急列車と同じです。つまり、北陸新幹線からの乗継割引、関西方面からの特急料金の通算が適用され、観光列車でも気軽に利用できます。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2015/08/page_7479.html)

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柳川観光列車は「水都」、10月4日運行開始

 西鉄沿線の主要な観光地といえば、太宰府や柳川が思い浮かばれます。太宰府には「旅人」が運行されていますが、以前にも書いたとおり、柳川にも8000形を改造した観光列車が運行されることになりました(ということは、観光列車用に改造された8000形のみが残ることになりそうです)。3600万円かけて改造されたその観光列車の名前は、「水都」です。金子柳川市長によって命名されました。美しい水の都、柳川を表すとともに、緑豊かな筑後エリアを駆け抜ける列車の姿を、水の流れと重ねています。

 車両の外装のデザインは、「柳川の四季」をテーマにしています。日本の伝統色を使用し、各車両に柳川の四季を表現しました。外装には、四季ごとの風物詩をあしらい、柳川の1年の美しさを表現しています。天神方面の6号車から見ていきましょう。6号車は、「春 -柳川まりと雛祭り-」です。柳川の春の訪れを告げる「お堀開き」で掘割に豊かな水が張り巡らされるころから始まる「さげもんまつり」に欠かせない「柳川まり」をデザインした車両です。えんじ色と藍色を主に使用します。5号車は、「春 -柳の新緑と水面-」です。柳川市の木であり、柳川の景観をかたどっている柳に掘割の水流をデザインした車両です。水天宮祭が行われるころ、まばゆいばかりの新緑をまとった柳が掘割に影を落とします。紺青色と藍鼠色を主に使用します。4号車は、「初夏 -からたちの花-」です。童謡「からたちの花」は、作詞した北原白秋の通学路が原風景となっています。矢留小学校に隣接する白秋詩碑苑のからたちが毎年5月上旬に、白い花を咲かせる様子をデザインした車両です。深緑色と青鼠色を主に使用しています。3号車は、「初夏 -花菖蒲-」です。柳川市の花でもある花菖蒲。初夏には、川下りコース沿いに約30万本の色とりどりの花が咲き乱れます。どんこ舟から見る菖蒲は風情があります。灰緑色と象牙色を主に使用しています。2号車は、「夏・秋 -有明海花火フェスタと白秋祭-」です。柳川の祭りといえば、約7000発の花火と全長3キロの「ナイアガラの滝」が多くの人を魅了する、「有明海花火フェスタ」です。秋には北原白秋をしのぶ「白秋祭」が行われます。水都柳川らしく、どんこ舟での水上パレードが盛大に行われ、花火が打ち上げられます。濃藍色と瑠璃色を主に使用しています。1号車は、「秋・冬 -菊の節句と御花に越冬する鴨-」です。「菊の節句」は「長陽の節句」とも言われ、菊に長寿を祈る祭事です。柳川ではその菊の節句に、春に出した雛人形を虫干しする習慣がありました。柳川藩主立花家の邸宅「御花」内にある松濤園では、冬場に飛来する鴨が群れ遊ぶ見事な景観を見ることができます。漆黒色と木蘭色を主に使用しています。内装については、カーテン、ヘッドレストカバー、路線図に至るまで各車両の外装に合わせた伝統色を用いて、統一感を持たせています。3号車には、柳川の物産品を展示するディスプレイキャビネットを設置するほか、観光客や子供向けの記念スタンプ台を設置します。4号車には、柳川の多言語対応の観光パンフレットや最新のイベント情報を提供します。

 「水都」は10月4日に運行を開始します。基本的には毎日運行しますが(平日は福岡(天神)-大牟田間を3往復、休日は6往復)、車両の点検時には別の車両で運行されます。特急として運行されるので、運賃以外の特別料金はいりません。

 なお、柳川駅は3月に観光地にふさわしい姿に改装され、9月末にリニューアルを完了します。記念乗車券の発売も予定され、観光客を迎える体制が出来上がりつつあります。

(追記)
 西鉄バス久留米は、10月4日から11月29日までの期間限定で、西鉄柳川駅と御花前とを結ぶ直行バス「水都」を運行します。

 西鉄の「水都」同様のラッピングを施された直行バスは、西鉄柳川-御花前間を約10分で結び、平日は1便、土曜は18便(9往復)、日祝は16便(8往復)運行します。運賃は210円です。
(参考:西鉄ホームページ http://www.nishitetsu.co.jp/release/2015/15_060.pdf、マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2015/10/02/597/)

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北海道新幹線新函館北斗開業は2016年3月26日の予定

 2016年3月に開業する予定の北海道新幹線新青森-新函館北斗間。ついに新幹線が北海道に上陸します。8月22日からは、運転士が運転操作や運行ルートになれるための訓練運転を始めます。しかし、その北海道新幹線の開業日はいつになるのでしょうか?

 どうやら、その開業日は年度末の3月26日(土曜日)になるようです。当初は北陸新幹線がそうであったように、3月中旬に開業するとみられていました。かつて書いた記事もそれを基に「12日開業」としていました。ところがこの時期は大雪の可能性もあることから、できるだけ後にずらしたようです。翌週の19日は3連休なので多くの人出で混乱することも予想されることからこれも避け、26日にしたのです。開業日を遅らせることによって、開業前の準備期間に余裕を持たせることもできます。

 開業日の正式な発表は9月に行われる予定です。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20150813k0000m040076000c.html、北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0167483.html)

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京都市交通局、四条通を通るバスに車掌を乗せる?

 京都四条通の改修工事で激しい渋滞が起きていることは以前にも書きましたが、その続報です。

 渋滞の根本の原因は、車線が2車線から1車線になったことなのですが、市バスの停車時間がかかることも一因です。降車時に乗客が運転士に1日乗車券を求めるなどの理由で、停車時間が長引くのです。

 そこで京都市交通局が考えているのは、車掌をバスに乗せるという案。かつて京都市交通局では、1983年8月まで「バスガール」と言われた車掌が乗っていました。6月末には平日と休日の計2日間、夕方の混雑時に職員が乗り込み、車内で1日乗車券を販売したり、乗り換えの案内をしたりしました。休日は降車口の前方ドア付近に客が停滞することが少なくなり、乗客1人当たり最大1.4秒の短縮効果が見られました。しかし、満員のときには車掌も動くことができず、適切な業務を行うことができませんでした。平日は定期券利用者が多く、目立った効果が見られませんでした。人件費に見合う効果があるのは、今のところ不明です。

 もう一つの案は、バス停で運賃を回収するという案。バスは客を降ろして、すぐに発車します。しかし、これを行うにはICカード、磁気カードに対応できる運賃箱が必要で、電源の確保が必要です。バス停に客が滞留するという問題、無賃乗車の恐れなどの問題が想定されています。今後、職員を客に見立てて、実験を行うようです。そもそも、観光客などのマイカーを流入させないようにする必要があるとか(不要不急のマイカーは、郊外に車を停めて、市内は公共交通機関で移動させないといけません)、路面電車を廃止する必要があったのかなど(バスよりはキャパが大きいです。2両以上の運転も容易です)、言いたいことはいろいろありますが、ともかく何らかの対策は必要でしょう。

 話は変わりますが、四条通の渋滞が激しいことから、当初予定していた新規路線の設定ができない状態になっています。既存のバスすら迂回させる状況では当然といえばそうかもしれませんが、京都市が考えていた、公共交通を優先させるということができなくなっています。

 京都市交通局が考えていた新規路線とは、「100円巡回バス」の時計回りのコース。10月末に運行を開始する予定でした。「100円巡回バス」は、現在反時計回りのみ走っています。四条通、河原町通、御池通、烏丸通を順に、休日の11時から18時過ぎの間、10分間隔で運行しています。時計回りも運行することにより、歩道拡幅後の市中心部活性化の核とする予定でした。
(参考:京都新聞ホームページ http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20150806000142、http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20150730000018)

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東武でSL復活へ

 各地でSLを復活させる動きはありますが、ここに新たな鉄道が加わりました。

 それは、東武。東武は「東武グループ中期経営計画2014~2016」で、日光・鬼怒川地区等の沿線観光地の活性化を挙げています。そのためのアイテムとして、SLを復活することを発表しました。実現すれば、約50年ぶりに復活することになります。大手私鉄に広げても、1984年に運行を終えた西武山口線以来、約30年ぶりです。

 SLの運行区間は東武鬼怒川線下今市-鬼怒川温泉間(12.4キロ)、東武随一の観光地である日光・鬼怒川地区の活性化に役立ちそうです。そして、使用するSLは、C11形207号機。JR北海道所有の車両です。1941年に日立製作所笠戸工場で製造され、その後はずっと北海道で使用されてきました。1974年にいったん廃車され、北海道日高郡静内町(現:新ひだか町)で静態保存されてきましたが、2000年にJR北海道が復活させ、今に至っています。JR北海道の経営が厳しく、不要不急のSLを運行する余裕はありません。東武での復活運転は、SLの働き場所を用意するという意味でも、いい話なのかもしれません。

 東武は大手私鉄で、SLが走りそうなイメージは一見するとありません。しかし、歴史の古い私鉄で、明治時代に開業しています。最初はSLが使われていたのです。ピークの1947年には60両もいましたが、その後は徐々に減り、1966年6月26日の佐野線でのさよなら運転を最後にSLは全廃されました。C11も、2号機が1945年から1963年の間、走っていました。

 ダイヤ、料金、客車については未定です。客車は自前で用意するのか(自社の電車を改造することも含めて)、ほかから借りるかはわかりません。利用状況を見て、継続的に運行したいという考えを持っており、将来的には会津鉄道などへ乗り入れることも考えているようです。

(追記)
 JR北海道が東武に無償で貸し出すのは、将来的にはC11形207号機の運行を復活させる可能性があるからです。そのためには、どこかで走らせておいたほうが良いと判断したのです。
(参考:東武ホームページ http://www.tobu.co.jp/file/pdf/600f37f037a7d2fbc1d0fe205c15e469/150810.pdf?date=20150810092953、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20150811k0000m040043000c.html、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ10I4R_Q5A810C1TI5000/、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150810-OYT1T50093.html、タビリスホームページ http://tabiris.com/archives/tobu-sl/、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASH8046SWH80IIPE00L.html)

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大船渡魚市場前にBRT新駅

 BRTのままでいく方針の気仙沼線と大船渡線。そのBRTで、新たな駅をつくります。

 大船渡市の要望によってつくられるのは、大船渡魚市場前。大船渡線BRT下船渡-大船渡間の専用道上に設置されます(下船渡から1.5キロ、大船渡から1.4キロ)。大船渡市魚市場まで約300メートルのところで、上下線ともに長さ10メートルの乗降場とホーム屋根、そしてベンチが整備されます。BRTロケーションシステムの駅モニターも設置されます。

 駅設置工事は9月ごろから始まり、12月ごろに供用を開始する予定です。供用開始日、運賃、時刻等の詳細については決まり次第発表されます。

(追記1)
 大船渡魚市場前は12月5日に開業します。同日は小幅ながらダイヤ改正を行います。

 なお、大船渡魚市場前を発着駅とする運賃は、外方の隣接駅を基準とした額を支払います。すなわち、気仙沼、陸前高田方面からは大船渡までの運賃を、盛方面からは下船渡までの運賃を支払います。

(追記2)
 2016年3月26日から、大船渡魚市場前にも営業キロが設定されるようになります。なお、同日に気仙沼線と大船渡線のBRTもダイヤ改正が行われます。
(参考:JR東日本盛岡支社ホームページ http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1438322469_1.pdf、http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1446099455_1.pdf、http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1456722538_1.pdf)

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「ビートル」、2015年秋に平戸発着便を運航

 普段は博多と釜山とを結ぶJR九州高速船の「ビートル」ですが、この秋、平戸に発着する便が運航されます。

 運航する航路は博多-平戸(国内航路、91キロ、所要時間1時間20分)と平戸→釜山(釜山行きの片道のみ、国際航路、220キロ、所要時間3時間10分)の2種類。9月8日と11月4日は、博多発平戸行き1便(9月8日は博多8:00発、11月4日は博多9:00発)と平戸発釜山行き1便(9月8日は平戸11:00発、11月4日は平戸14:00発)を運航します。11月3日は博多-平戸間を2往復します。博多9:00発、13:30発、平戸11:00発、16:00発です。時速80キロの速さで、海上を走ります。定員は200人です。

 実は「ビートル」はもともと、博多と平戸とを結ぶものでした。1990年に運航を開始しましたが苦戦し、翌1991年に博多-釜山間の国際航路に参入したこともあり、1994年に休止しました。しかし、平戸市はJR九州高速船に航路復活の要望を続け、2014年8月、1日だけですが博多-平戸間の便を復活させました。今回はそれに続くもので、好評ならば新たな国際定期航路としての就航も検討します(平戸に「ビートル」が就航していた1990~1994年には、国際航路はありませんでした)。博多-釜山間は航空機も含めてライバルが多く、苦戦していますが、ニッチな平戸-釜山間だと、パイは小さいですが、ある程度のシェアを占めることができるからでしょう。

 そもそも、なぜ博多と釜山を結ぶ「ビートル」に臨時とは言え平戸発着便ができるのでしょうか? 平戸にはキリスト教関連遺産が豊富にあり、ユネスコ世界遺産暫定リストに「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」が登録されています。そして韓国は意外なことですが、キリスト教信者が人口の約3割もいます。韓国からの客を呼び込もうという狙いでしょうが、韓国の人には政治的な意図は抜きに来てもらいたいものです。この前のように、いくら20世紀の初め、自国の状況が悪かったからと言って、世界遺産の価値を落とすようなことがあってはいけません。
(参考:JR九州ホームページ http://www.jrkyushu.co.jp/top_info/pdf/566/hiradorinnjibinn.pdf、Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150729-00010000-qbiz-bus_all)

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「べるもんた」は旧北陸線を横断する

 10月から始まる北陸デスティネーションキャンペーンに合わせて、城端線、氷見線に「走るギャラリー」をコンセプトとした観光列車を走らせることは以前に書きましたが、その詳細が明らかになりました。

 観光列車の名前は「ベル・モンターニュ・エ・メール」、フランス語で「美しい山と海」を意味します。山側に伸びる城端線、海側に伸びる氷見線という線区の特徴を示したものです。もっとも、フランス語の名称は長く言いにくいからでしょうか、「べるもんた」という愛称が与えられています。こちらのほうが言いやすく、本当の名前を忘れてしまいそうです。車両には、「美しい山と海」をわかりやすく表現したロゴデザインがつけられています。

 「べるもんた」は10月10日から2016年2月までの土曜日、日曜日に運行されます(2016年1月2日、3日は運休します。また、2016年3月以降のダイヤは別途発表されます)。全車指定席(39席)の快速列車です。運行区間は日によって変わります。土曜日は新高岡-氷見間を2往復します(「ベル・モンターニュ・エ・メール4号」は高岡止まり)。「ベル・モンターニュ・エ・メール1号」は新高岡11:12発、高岡11:15着、高岡11:33発、氷見12:04着。「ベル・モンターニュ・エ・メール3号」は新高岡14:58発、高岡15:01着、高岡15:30発、氷見16:14着。「ベル・モンターニュ・エ・メール2号」は氷見12:14発、高岡12:45着、高岡13:12発、新高岡13:15着。「ベル・モンターニュ・エ・メール4号」は氷見16:26発、高岡16:56着。停車駅は、高岡、伏木、雨晴です。この「べるもんた」で特筆されるのは、高岡駅で、列車が駅構内を移動すること(新高岡-伏木間に有効な乗車券類を持っている人のみが乗車できます)。1、2番線の城端線ホームと、7番線の氷見線ホームの間を、スイッチバックしながらゆっくりと移動します。初めて城端線から氷見線に直通するのです。駅構内の移動に時間がかかり、新高岡-高岡間をバスで移動したり、あるいは歩いたりしたほうが速そうな気もしますが、乗り換えなしで直通するのはありがたいサービスでしょう。日曜日は高岡-城端間を2往復します。「ベル・モンターニュ・エ・メール51号」は高岡9:35発、城端10:19着。「ベル・モンターニュ・エ・メール53号」は高岡12:52発、城端13:42着。「ベル・モンターニュ・エ・メール52号」は城端10:33発、高岡11:15着。「ベル・モンターニュ・エ・メール54号」は城端14:14発、高岡15:01着。停車駅は、新高岡、砺波、福野、福光です。「ベル・モンターニュ・エ・メール51号」、「ベル・モンターニュ・エ・メール53号」は城端で五箇山、白川郷に向かう「世界遺産バス」に接続します。

(追記1)
 車内での食のサービスもあります。

 ひとつは、富山湾の新鮮な海の幸を使った鮨5貫と氷見はとむぎ茶をセットにした、「ぷち富山湾鮨セット」。「ベル・モンターニュ・エ・メール1号」、「ベル・モンターニュ・エ・メール2号」、「ベル・モンターニュ・エ・メール53号」、「ベル・モンターニュ・エ・メール54号」のみ提供があり、値段は2000円です。車内に寿司職人が乗り込んで、握ってくれるのです。車内で数量限定で発売しますが、事前に「VISIT富山県」( http://toyama.visit-town.com/ )で予約することができます。

 もうひとつは、沿線4市のおつまみと沿線の酒をセットにした、「ほろ酔いセット」。すべての「ベル・モンターニュ・エ・メール」で提供があり、値段は1500円です。車内で数量限定で発売します。

(追記2)
 2016年1月30日からは、全ての「ベル・モンターニュ・エ・メール」で、「ぷち富山湾鮨セット」の提供を行います。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2015/07/page_7441.html、http://www.westjr.co.jp/press/article/2015/09/page_7603.html、https://www.westjr.co.jp/press/article/2016/01/page_8185.html、朝日新聞ホームページ(会員登録要) http://www.asahi.com/articles/ASH704W04H70PUZB00J.html、http://digital.asahi.com/articles/ASH9S5617H9SPUZB013.html、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20150801-OYTNT50006.html)

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別府・大分-延岡・南延岡、日向市間に往復割引切符

 JR九州はこの8月1日から、別府・大分-延岡・南延岡、日向市間に往復割引切符を発売しています。

 別府・大分発が「延岡往復割引きっぷ」あるいは「日向市往復割引きっぷ」、延岡・南延岡、日向市発が「大分・別府往復割引きっぷ」と名付けられたこの切符は、期間限定の商品です。発売期間は8月1日から11月30日まで(乗車日当日まで発売します)、利用期間は8月1日から12月3日までです(11月30日出発便までの設定です)。有効期間は4日間、特急の普通車自由席に乗車することができます。差額を駅で支払えば、普通車指定席やグリーン車にも乗車できます。

 金額は別府・大分-延岡・南延岡間が6620円、別府・大分-日向市間が7560円。通常の切符で往復した場合に比べて、800~820円お得な設定となっています。

 別府・大分-延岡・南延岡、日向市間にこのような切符が出た背景は、もちろん東九州道が延伸し、高速バスが走り始めたからでしょう。今まで公共交通機関では特にライバルがいなかったのですが、結構大きなインパクトがあったのでしょう。
(参考:JR九州ホームページ http://www.jrkyushu.co.jp/top_info/pdf/565/nobeokaooita.pdf)

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大宮発の「スカイツリートレイン」、増発

 展望列車634型を使用した、「スカイツリートレイン」。東武野田線の大宮からも毎週土曜日に、浅草行きの1本が運行されています。大宮12:30発、浅草13:25着の「スカイツリートレイン4号」です。

 この大宮発の「スカイツリートレイン」、8月8日から増発されます。8月8日からの毎週土曜日(土日を除く祝祭日にも含まれることがあります)、大宮発浅草行きの「スカイツリートレイン52号」が増発されます。634型の4両編成で、大宮10:02発、浅草11:05着。「スカイツリートレイン4号」と同じく、春日部、北千住、とうきょうスカイツリーに停まります。今年春に大宮発浅草行きの臨時列車が運行されましたが、北陸新幹線の開業によりさらに拠点性の増した大宮からの集客を狙っているのでしょう。なお、「スカイツリートレイン52号」の運行に伴い、当分の間、「スカイツリートレイン2号」(太田9:25発、浅草行き。毎週土曜日に運行)は運休します。

 また、これに合わせて、浅草-大宮間の特急料金が値下げされます。これまで930円だったのが、510円になります。もともと510円だった春日部-大宮間は510円のままで変わりません。

(追記)
 2016年4月2日から太田発浅草行き「スカイツリートレイン2号」の運行を再開しています。大宮からの臨時「スカイツリートレイン52号」の運行は終了したようです。
(参考:東武ホームページ http://www.tobu.co.jp/file/pdf/2c7c867fa11c03d25be528fb812e8dd2/150727_1.pdf、railf.jp http://railf.jp/news/2016/04/02/205000.html)

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近鉄、古い特急車両にも喫煙室

 新幹線や特急列車の禁煙化は進み、タバコが吸えるのは、東海道、山陽、九州新幹線(一部列車を除きます)と寝台列車ぐらいです。

 ところが近鉄の特急には、今なお喫煙車か喫煙コーナー(喫煙室)があります。固定編成の「しまかぜ」、「アーバンライナー」、「伊勢志摩ライナー」には喫煙コーナー(喫煙室)、その他の特急には喫煙車(22600系など一部の車両は喫煙室)があります。2両編成の短い特急でもタバコを吸うことができます。電車でタバコを吸うことが当たり前だった昭和時代ならともかく、今となっては喫煙者に手厚いサービスです。

 ところがこのたび12400系の12401編成に喫煙室を取り付け、7月上旬から営業運転を開始しています。製造から40年近くが経つ古い特急車両にも喫煙室を設けるということは、喫煙車ではなく喫煙室というかたちで喫煙サービスを続けるということでしょうか?

 10年ぐらい前なら喫煙室のサービスも必要だったでしょうが、今となっては「しまかぜ」など固定編成で運用される看板列車ならともかく、汎用の特急列車は全面禁煙と割り切ってもいいのではないでしょうか?
(参考:railf.jp http://railf.jp/news/2015/07/21/164000.html、近鉄ホームページ https://www.ticket.kintetsu.co.jp/web/help/smodevehicle.html)

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京都市交通局、地下鉄終電延長を検討

 京都市営地下鉄の終電は、全国9つの公営地下鉄の中では、終電が一番早いそうです。京都市営地下鉄で一番遅いのは、平日・休日ともに東西線六地蔵駅に0:19に到着する便。大阪市より約20分、神戸市より約45分早いのです。

 実は、その京都市交通局が、終電を延長させることを考えています。ただ、問題となるのはお金。京都市営地下鉄は国から経営再建を義務付けられる健全化団体に指定されていて、赤字が続いています。仮に30分間終電を延長させた場合、人件費や電気代、保守点検時間の短縮による人員増で年間2億円のコストがかかります、採算をとろうと思ったら、終電(烏丸、東西線の上下に1本づつ、合計4本)に2800人乗ってもらわないといけません。しかし、今年1月に京都市が調査したところ、今の終電に乗っている客は平均1400人ぐらいでした。

 そこで京都市交通局が考えているのは、深夜の利用が見込める、金曜日に限定して延長する案。仙台市、名古屋市がすでに導入しているパターンです。京都市の前述の調査でも、金曜日の利用者数は平均の1.5倍、2100人です。

 ところが、2014年7月から金曜日のみ終電45分延長を行っている名古屋市の場合、終電の利用客は採算ラインの1/7以下の約200人しかいません。金曜日と言えども、通常の終電時間帯に乗客が集中しているのです。変則的な終電の延長をしても認知されにくいようです。ちなみに京都市交通局の場合、終電は7年半、変わっていないようです。

 こう考えてみると、毎日終電を延長するにしろ、金曜日だけにするにしろ、採算をとるのは難しいようです。ただ、町の活性化につながるという考えもあります。
(参考:京都新聞ホームページ http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20150723000078)

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大阪バス、大阪-福知山間に高速バス運行

 東大阪を起点に、東京、名古屋、京都、関西空港にバスを走らせている大阪バスですが、7月18日から新しい路線を開設することになりました。福知山に行く、「福知山特急ニュースター号」です。意外な行き先です。

 「福知山特急ニュースター号」は1日3往復。大阪側の停留所は東大阪布施駅、上本町駅、天王寺駅、大阪駅の4か所、福知山側は福知山駅のみです。休日や春休み、夏休み、冬休み、ゴールデンウィークはそのうちの1往復がユニバーサル・スタジオ・ジャパンに立ち寄ります。大阪駅-福知山駅間の所要時間は1時間50分(福知山駅行きは1時間55分)、運賃は1850円です(大人片道の通常料金の場合です。お得な「早売」、「ネット割」もあります)。

 話は変わりますが、東大阪と京都を結ぶ「京都特急ニュースター号」について、7月1日からグループ会社の京都観光バスが加わることになりました。15往復中、4往復を担当します。乗車券は両社とも共通で利用できます。
(参考:大阪バスホームページ http://www.osakabus.jp/2015/06/post-98.html、http://www.osakabus.jp/2015/06/71.html)

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津島ノ宮に「アンパンマントロッコ」

 今日、明日の2日間(8月4日、5日)、JR四国予讃線津島ノ宮駅が営業します。津嶋神社の夏季大祭がある2日間のみ営業する、日本一営業日が短い駅です。

 この津島ノ宮、実は今年で開業100周年を迎えます。そこで、今年は特別な企画列車を運転することになりました。津嶋神社は子供の守り神として知られているため、この特別な企画列車のコンセプトは、「親子で楽しむ」です。

 8月4日は、「アンパンマントロッコ」。「親子deあそぼ!アンパンマントロッコでゆく津嶋神社」です。瀬戸大橋線で「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」として走っている車両を持ってくるのです。高松-津島ノ宮間の全区間でトロッコに乗ることができます。ダイヤは高松9:06発津島ノ宮10:32着、津島ノ宮13:02発高松14:17着。子供の昼食は、「げんき100ばい!アンパンマン弁当」です。車内では子供向けにアンパンにちなんだイベントを実施し、記念グッズのプレゼントもあります。募集人員は48人(最少催行人員20人)で、代金は津嶋神社本殿への橋の通行料、弁当代を含めて大人5500円、子供4500円です(2人以上で申し込みます)。

 翌日の5日はミステリートレイン。「親子deたのしむ!鉄道ミステリーツアー」です。津嶋神社の本殿参拝後、ミステリーツアーが始まります。2か所に寄りますが(参考にした記事には、ヒントとなるシルエットがあります)、中にはJR四国が運転しない線路も通ります。ダイヤは高松8:50発津島ノ宮9:38着、津島ノ宮11:04発高松17:28ごろ着。昼食は、最初の立ち寄り先をイメージする弁当です。2か所目のヒントは、「JR四国といえば!」という場所のようです。当日に使用する車両には特別なヘッドマークを掲げ、記念グッズのプレゼントもあります。募集人員は60人(最少催行人員20人)で、代金は津嶋神社本殿への橋の通行料、弁当代を含めて大人8800円、子供5400円です(2人以上で申し込みます)。
(参考:JR四国ホームページ http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/15-07-14/01.htm)

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三陸鉄道小本駅、岩泉小本駅に改称へ

 三陸鉄道の小本駅は、岩泉町唯一の駅。かつて岩泉町には、その名も岩泉線(岩泉駅など)がありましたが、2014年3月末に廃止され、町内の駅名から「岩泉」が消えました。

 そこで岩泉町は小本地区の住民と意見を聴取し、6月、三陸鉄道に小本駅の駅名変更を打診しました。三陸鉄道は2016年1月に駅の東側にオープンする予定(以前の話より遅れているようです)の津波防災避難施設の使用開始に合わせて、小本駅を町名のついた岩泉小本駅に改称する方針です。三陸鉄道の駅名変更は、2009年7月の恋し浜(大船渡市、旧駅名は小石浜)以来です。三陸鉄道は、看板や切符、時刻表などについても変更の事務手続きを行い、東北運輸局に届けます。

(追記)
 岩泉小本への改称は、小本防災センタービルの竣工に合わせて、2015年12月23日となりました。実際に使用開始となる12月28日からは、2014年4月12日をもって休止していた乗車券販売を再開します。また、防災センタービルの使用開始により、12月28日からはエレベータでホームに行くことができるようになり、バリアフリー化が図られます。
(参考:岩手日報ホームページ http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20150801_9、三陸鉄道ホームページ http://www.sanrikutetsudou.com/?p=3800)

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あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道が共同でフリーきっぷ

 あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道にはそれぞれ1日乗車券がありますが、このたび、この2社が共同でフリーきっぷを売り出すことになりました。

 このフリーきっぷは、「あいの風・IR1日フリーきっぷ」(IRいしかわ鉄道で発売するのは、「IR・あいの風1日フリーきっぷ」)といいます。発売期間は7月27日から2016年3月26日(乗車日の1か月前から前日まで発売)、利用期間は8月1日から2016年3月27日の間の休日と特定期間(8月10日~16日、12月23日~2016年1月3日)です。値段は大人2000円、子供1000円で、両鉄道の駅窓口(一部の駅では発売しません)で発売します。「あいの風ライナー」、七尾線への特急列車を利用するときは、別途ライナー券や特急券が必要となります。

 このきっぷ、しなの鉄道、えちごトキめき鉄道が共同で発売しているフリーきっぷと組み合わせて使いたいところですが、気を付けないといけないところがあります。まずひとつは、「あいの風・IR1日フリーきっぷ」(「IR・あいの風1日フリーきっぷ」)が利用できる区間が越中宮崎-金沢間であること。新潟県との県境はカバーしていないのです。そして、もうひとつ重大なのは、「あいの風・IR1日フリーきっぷ」(「IR・あいの風1日フリーきっぷ」)は前日までに購入しておかないといけないこと。特急列車に乗り、泊まって帰るようなものではなく、普通列車にしか使えず、日帰りのフリーきっぷで前日までに購入しないといけないのは、使い勝手が悪いです。当日になって出かけたいと思っても、使うことはできません。当日でも購入できるように是正したほうがよいでしょう。
(参考:あいの風とやま鉄道ホームページ http://ainokaze.co.jp/ticket/plan、IRいしかわ鉄道ホームページ http://www.ishikawa-railway.jp/info/67)

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鹿児島線熊本-川尻間に新駅

 JR九州は、鹿児島線熊本-川尻間に新駅を開業する予定です。熊本から3.2キロ、川尻から2.1キロのところにできる新駅は、2016年春に開業する予定です。

 その新駅の駅名が決まりました。西熊本といいます。熊本市において2~3月に公募があり、地元からの応募が多かった名前です。550件の応募中、389件を占めました。

 新駅は農業試験場跡地を活用した再開発地区にあり、県道熊本港線の南側にできます。場所は熊本市南区刈草一丁目で、高架駅となります。1階に改札口、2階に4両対応のホーム(約85メートル)があります。西側には九州新幹線が並行しています。熊本市が駅前広場や駐車場、JR九州が駅舎を整備します。駅舎は熊本城に因んで、黒を基調にしています。地元の要望で建設する請願駅で、駅舎を含む総事業費は約12.5億円、すべて熊本市が負担しますが、そのうち約3.8億円は国からの交付金です。

 実はこの新駅については、1994年に熊本市とJR九州との間で覚書を交わしましたが、採算が合わずに事業化できませんでした。その後、人口が増加して状況が変わり、2013年4月にふたたび覚書を交わしたのです。新駅付近は住宅開発が進み、ショッピングセンター(イオン)もあります。熊本市は1日1200人の乗車を見込んでいます。
(参考:JR九州ホームページ http://www.jrkyushu.co.jp/top_info/pdf/560/H28shinnekimei.pdf、くまにちコム https://kumanichi.com/news/local/main/20150723006.xhtml、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2015/07/23/256240.html、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXLZO89731480U5A720C1LX0000/、毎日jp http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20150724ddlk43040304000c.html)

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大井川鐵道、「きかんしゃトーマス号」等見学者に車庫開放

 「きかんしゃトーマス号」は2015年も運転されていて、大人気です。今年は「ジェームス号」も加わっています。

 しかし、「きかんしゃトーマス号」等に乗るのは抽選で、当然ながら外れる人もいます。また、日程の都合で乗ることができないという人もいます。そこで大井川鐵道は、「きかんしゃトーマス号」、「ジェームス号」見学のために新金谷車両整備工場(車庫)を開放することにしました。普段は関係者以外立ち入りのできない車庫内に「きかんしゃトーマス号」、「ジェームス号」をセットして見学用に開放し、「きかんしゃトーマス号」等に乗れなくても「きかんしゃトーマス号」、「ジェームス号」に出会うことができるようになっています。

 車庫の見学ができるのは、8月31日までの毎日9:00~17:00と、9月4日から10月12日までの「きかんしゃトーマス号」、「ジェームス号」の運転日(合計24日間)の9:00~11:00、15:30~17:00。見学料金は1人500円です(3歳以下無料)。8月31日までなら朝に出発前の「きかんしゃトーマス号」、「ジェームス号」を見ることができ、8月27日、28日を除いては必ずどちらかのSLが車庫に待機しています。9月、10月は出発前の「きかんしゃトーマス号」、車庫に戻ってきた「きかんしゃトーマス号」を見ることができます。
(参考:マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2015/07/28/416/)

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徳山ダムに水陸両用バス

 岐阜県旧徳山村、今の揖斐川町に徳山ダムという巨大なダムがあります。総貯水量は日本一です。その徳山ダムで、8月4日から6日までの3日間、水陸両用のバスでダムをクルーズする、日帰り観光ツアーが行われます。

 ツアーはダムのある揖斐川町と名阪近鉄旅行(名古屋市)の共催。名古屋駅を8:10に出て、谷汲山華厳寺周辺を散策したり、料理旅館でアユの炭焼御膳を味わったりします。

 そしてメインは、水陸両用バスでの徳山ダムのクルーズ。滋賀県の琵琶湖ツアーで使われているもので、2階建て観光バスとほぼ同じ大きさです。車両後部のスクリューを動かし、タイヤをつけたまま湖に入ります。窓にはガラスはなく、屋形船のような感じでクルーズするようです。

 ツアーの値段は8980円(昼食代込、3歳以上小学生以下は800円引き)、揖斐川町の徳山会館でも現地申し込みの受付があります。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20150727/CK2015072702000051.html)

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東急、雨が降ればポイントがもらえる

 東急では、「TOKYU CARD」というクレジットカードがあります。東急グループを中心とする加盟店で、利用度合いに応じて「TOKYUポイント」がもらえるのですが、9月から11月までの3か月間期間限定で、新しいサービスを実施します(メールアドレス、「PASMO」カード番号等の登録が必要です)。

 東急に乗ってポイントがもらえるのは3パターンあります。東急で運賃を払って東急内で下車した場合にもれなくもらえる「もれなくポイントキャンペーン」(定期券の場合でも可)、休日や平日の昼間に月5回以上、東急で運賃を払って東急内で下車した場合に抽選でもらえる「土日祝・平日昼間ポイントキャンペーン」もありますが、今回注目したいのは、「雨の日ポイントキャンペーン」。雨の日対象日(17時に気象庁が発表する天気予報で翌日に東京地方か神奈川県東部に傘マークがついた場合、その翌日が対象になります)に東急で運賃を払って東急内で下車した場合に抽選でもらえるほか、雨の日対象日に月2回以上東急で運賃を払って東急内で下車した場合にもれなくもらえるものです。天候に応じて乗車ポイントが付与されるのは、国内で初めての取り組みのようです。

 そのほか、7時(池尻大橋-用賀間は7時20分)までに東急線改札から入場するとポイントがもれなくもらえる「早起き応援ポイント」等が継続して実施されます。
(参考:東急ホームページ http://www.tokyu.co.jp/file/150722-1.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2015/07/22/256140.html)

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