北近畿、南紀方面381系は10月30日まで、「花嫁のれん」は加賀屋がサービス
JR西日本について、二つの話題まとめて記事を書きます。
まず、683系を直流化した289系について。以前にも書きましたが、10月31日から「くろしお」「こうのとり」「きのさき」「はしだて」に289系を投入し、北近畿、南紀方面の特急が、JR発足以降に製造された車両に統一されることになります。289系で運転される列車は、「くろしお」が5往復、「こうのとり」が7往復、「きのさき」が3往復、「はしだて」が2往復です。「くろしお」は381系が使用されていた列車がそのまま289系使用列車になるのではなく(289系が使用される5往復は、すべて白浜以北の運転です)、担当する車両が変わるようです。もっとも、3月のダイヤ改正で381系引退を織り込んだものに修正されていて、大阪方面と新宮との間の所要時間は10分程度伸びています。287系と同じように、「くろしお」のラインカラーはオーシャングリーン色、その他の北近畿系統はダークレッド(エンジ)色になります。以前にも書いたように、トイレは和式だけだったのが洋式、小便所、車いす対応トイレの組み合わせとなり、381系にはなかったコンセントも各客室の最前後部の壁のみだけですが設置されます。381系にはなかった多目的室も設置されます。ということは、289系の導入に伴い、10月30日で381系車両の運転が終了します。車両は「やくも」用に転用される一部を除いて廃車されます。「くろしお」に関してはラストランのイベントが計画されているようです。
話は変わりまして、「花嫁のれん」。10月3日に運行を開始する列車です。ここで紹介したいのは、車内サービス。アテンダントは、和倉温泉の有名旅館、加賀屋の客室係1人と、事前に加賀屋で研修を受けたJRグループ会社社員2人の、合計3人で行います。和装で、食事の提供やカウンターでの土産物の販売などを行います。
「花嫁のれん」で行われる食事のサービスとはどういうものでしょうか? 「和軽食セット」、「スイーツセット」、「ほろよいセット」の3つがあります。「花嫁のれん2号」で提供される「和軽食セット」は、和軽食と加賀棒茶のセットです。加賀屋総料理長監修による能登特産の食材や石川の郷土料理など、加賀屋の味を織り交ぜたもので、税込み2500円です。「花嫁のれん1号」、「花嫁のれん3号」で提供される「スイーツセット」は、スイーツとソフトドリンク(コーヒーまたは加賀棒茶)のセットです。辻口博啓氏の「ル ミュゼドゥ アッシュ」オリジナルセレクトスイーツ(生菓子と焼き菓子のセット)と、石川の老舗メーカーのダートコーヒーによる花嫁のれんオリジナルブレンドコーヒーまたは加賀棒茶(ソフトドリンクをどちらにするかは、客が選択します)の組み合わせで、税込み2000円です。「花嫁のれん4号」で提供される「ほろよいセット」は、和惣菜、日本酒、加賀棒茶のセットです。加賀屋総料理長監修による石川ならではの珍味を揃えた和惣菜、能登の酒造メーカー宗玄酒造の純米吟醸酒(花嫁のれんオリジナルラベル)と加賀棒茶のセットで、税込み2000円です。なお、これら食事のサービスは、金沢-七尾・和倉温泉間乗車の場合で、かつ対象の「花嫁のれん」乗車に必要な乗車券、特急券を持っている場合に限り、販売されます。JR西日本、JR四国、JR九州管内の駅の「みどりの窓口」及び主な旅行会社、JR東日本管内の「びゅうプラザ」及び主な旅行会社、JR東海管内の主な旅行会社で取り扱います。クレジットカード決済に限り、JR西日本電話予約サービスでも取り扱います。
(追記)
「花嫁のれん」の1号車には半個室タイプの部屋が8つありますが、「1A」などの数字とアルファベットの組み合わせにせず、「桜梅の間」などとされています。旅館の部屋みたいです。
(参考:JR西日本ホームページ https://www.westjr.co.jp/press/article/2015/08/page_7526.html、https://www.westjr.co.jp/press/article/items/150821_00_wakayama.pdf、https://www.westjr.co.jp/press/article/2015/08/page_7524.html、紀伊民報ホームページ http://www.agara.co.jp/news/daily/?i=300152&p=more、東洋経済ONLINE http://toyokeizai.net/articles/-/83058)
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