「米原ルート」を巡る京都府知事の発言
ようやく北陸新幹線敦賀以西のルートについて話し合う、与党の国会議員でつくる検討委員会がこの8月6日から始まったためでしょうか、敦賀以西のルートをどれにするかという動きが活発になっています。
そんな中、山田京都府知事は17日に記者会見を行いました。これまで京都府を含む関西広域連合では「米原ルート」を要望していて、京都府も現時点ではその「米原ルート」を最優先にするという考えを示しましたが、「若狭ルート」を強く求める福井県の存在や、新幹線の運行主体となるJR西日本やJR東海がともに「米原ルート」に否定的な見解を示していることから、関西広域連合としても再検討が必要ではないか、という見解を示しています。
確かに、「米原ルート」は欠陥だらけです。関西から遠く離れた米原で乗り換えを迫られるのでは、何のためにフル規格新幹線をつくったのかわかりません。敦賀-米原間の建設費だけで考え、目先の安さだけで決めてしまった話です。高速鉄道に冷淡な滋賀県を通るよりは、福井県をできるだけ通ったほうが、協力が得られるでしょう。そう考えると、(京都付近の駅をどこにするかはともかくとして)できるだけ若狭を通るようにしたほうがよいのかもしれません。
(参考:京都新聞ホームページ http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20150817000121)
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Comments
いずれのルートにせよ、FGTの実用化が困難な状況では、一気に大阪まで建設しない限り、直通問題をはじめ、何らかの問題が発生します。
ミニ新幹線とは逆の手法になりますが、新幹線の方を三線軌または四線軌にして、狭軌新幹線車両も走行させることも、そろそろ検討しないといけないでしょう。
四線軌は、ポイント構造が複雑になる面がありますが、大地震の脱線時に軌道逸脱の大惨事を防ぐ効果もあります。
それで、
・東京方面にはフル新幹線車両
・大阪・名古屋方面には狭軌新幹線車両
を運用すれば、直通問題は解消できますし、どのようなルートであろうと、途中開業(福井や敦賀、京都)であろうと、対応可能です。
(すでに開業している富山~金沢は諦めるか)
あとは、ウルトラC案として、
1北陸新幹線を米原ルートで建設
2中央リニアの名古屋~新大阪を「北陸新幹線扱い」で国が建設
3開業時にリニアと東海道新幹線(米原~新大阪)を交換
(リニアはJR東海に、米原~新大阪は北陸新幹線に編入)
という超法規的措置を特別立法でやるしかないでしょう。
Posted by: つばめ800 | 2015.08.27 01:07 PM
つばめ800さん、こんばんは。
* 一気に大阪まで建設しない限り、直通問題をはじめ、
大阪まで一気にできればいいでしょうが、実際には何回かに分けて完成するでしょう。フリーゲージトレインができればそれに越したことはありませんが、できなければ新八代でやっていたように、対面での接続をして、乗り換えの不便をできるだけ小さくしなければなりません。
ただこれは、軌間の違う新幹線と在来線だから成り立つのであって、米原みたいな新幹線同士での乗り換えは論外です。
* 新幹線の方を三線軌または四線軌にして、
その手段なら、新幹線ひと駅ごとに延伸できますが、遅かったのです。富山-金沢間をどうやって三線軌または四線軌にするかが課題です。
* あとは、ウルトラC案として、
JR東海にはそういう柔軟な考えは期待できません。そういうのに新幹線を与えたのは間違いだったのでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2015.08.27 09:27 PM