小湊鐵道、SL風機関車が引っ張るトロッコ列車を運行へ
東京から近いところでローカル線気分を味わうことができる、小湊鐵道。その小湊鐵道で11月からSL風機関車が引っ張るトロッコ列車、「里山トロッコ列車」の運行を始めます。
7年の構想期間を経て誕生するトロッコ列車とはどういうものでしょうか? 機関車は、終戦直後まで活躍した1923年製のC型コッペル蒸気機関車を使います。動力は蒸気ではなく、環境に配慮したクリーンディーゼルに変えます。4両ある客車(定員144人)は、ディーゼルカーと同じクリーム色と朱色に塗られています。そのうち中間の2両はオープンタイプとなり、天井をガラス張りとしています。スピードは通常の半分程度の時速30キロ程度に落とし、見どころではさらに減速します。下りは機関車が先頭に立ちますが、上りは客車が先頭に立ち、機関車がバックで押します。
運行区間は当面の間上総牛久-養老渓谷間の18.5キロ(所要時間約55分)としますが、里見駅に折り返し設備が整い次第、里見-養老渓谷間の9.2キロ(所要時間約30分)に短縮されます。冬季の12月下旬から3月上旬を除く休日など年間約180日、運行します。平日(金曜日)は2往復、休日は3往復する予定です。乗車には運賃に加えて、400~500円の特別料金がかかるようです。
(追記1)
小湊鐵道の「里山トロッコ」は11月15日に運行を開始します。上総牛久-養老渓谷間の途中停車駅は里見のみ、それ以外の駅での乗降はできません。「里山トロッコ」は定員制で、乗車券(フリーきっぷの類は使えますが、定期券では乗車できません)のほかに500円の整理券が要ります。子供も同額です。電話での予約が原則ですが(予約は乗車日の1か月前から2日前まで)、空席があれば当日でも購入できます。
(追記2)
11月15日から走り始めた小湊鐵道の「里山トロッコ」ですが、11月20日に機関車の車輪同士をつなぐ部品(飾りです)が壊れるトラブルが起こり、当分の間運休することになりました(その後も運休は続き、2015年中の運転再開はなりませんでした)。
(追記3)
「里山トロッコ」は2016年3月18日、運転を再開しました。
(追記4)
「里山トロッコ」が五井や上総中野に行かないのは、小湊鐵道側の都合によるものだそうです。
(参考:千葉日報ウェブ http://www.chibanippo.co.jp/news/local/275463、http://www.chibanippo.co.jp/news/local/294774、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/life/travel/rnews/20150901-OYT8T50097.html、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20150905k0000e040183000c.html、「鉄道ファン」2015年12月号 交友社、小湊鐵道ホームページ http://www.kominato.co.jp/satoyamatorocco/index.html、http://www.kominato.co.jp/satoyamatorocco/news/news160225.html、NHKホームページ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151122/k10010315771000.html、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2016/11/06/284913.html)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
「関東・甲信越私鉄」カテゴリの記事
- スマホで北関東周遊(0)(2024.12.01)
- スマホで北関東周遊(3)(2024.12.04)
- 山梨県、富士山への鉄道の代わりにゴムタイヤ新交通システムを導入へ(2024.11.20)
- スマホで北関東周遊(2)(2024.12.03)
- スマホで北関東周遊(1)(2024.12.02)
Comments