「ななつ星in九州」、2016年4月から肥薩おれんじ鉄道乗り入れ
人気の豪華寝台列車、「ななつ星in九州」ですが、以前にも書いたとおり、肥薩おれんじ鉄道を経由することになりました(もっとも、台風被害で肥薩線を通ることができないため、9月に2回、肥薩おれんじ鉄道経由で走行しています)。2016年4月からです。
肥薩おれんじ鉄道を経由するのは3日目ですが、今まで通りのダイヤでいけば、通過するのは深夜になります。そこで、3日目の行程を大幅に変更することになりました。15:30ごろ、鹿児島中央を出発し、鹿児島線経由で川内に向かいます。16:30ごろ、川内を出て、いよいよ肥薩おれんじ鉄道に入ります。肥薩おれんじ鉄道の魅力は、夕暮れ時の東シナ海。そのため、16:50ごろから17:20ごろの間、薩摩高城に停車し、駅付近の海岸で東シナ海を眺める散策をします。夕食は、九州の食材を使ったフレンチ。18:30ごろから20:15ごろの間、「ななつ星in九州」は、水俣に停車します。その水俣に停まっているころが食事の時間のようです。肥薩おれんじ鉄道の熊本側の境界の駅、八代に着くのは22:15ごろです。阿蘇に着くのは翌日の6:00ごろなので、どこかで大幅な時間調整をするのでしょう。ほとんど動かない列車で一晩を過ごすことになります。また、「ななつ星in九州」は、同じ2016年春・夏出発分(4~9月)から4日目のコースも変更になり、阿蘇のバス観光プランの出発時刻とコースが変わります。バス観光プランを選択すれば、豊後竹田から「ななつ星in九州」に再び乗ることになります。なお、1泊2日コースについてはコースの変更はありません。
そして、「ななつ星in九州」が大人気だからなのか、恒例の値上げです。コース変更に伴う経費の増加及び運行にかかる諸経費の増加等を理由に、2016年春・夏出発分から値上げを行います。特に人気の高い4、5月出発分については、ピーク期としてさらに高い料金になります。ピーク期の設定は初めてのことです。新しい料金は、3泊4日コースでスイートが53万円から、DXスイートBが70万円から、DXスイートAが80万円からです。1泊2日コースのスイートが25万円から、DXスイートBが32万円から、DXスイートAが36万円からです。ピーク期だとさらに3泊4日コースで5万円、1泊2日コースで3万円高くなります(値段はいずれもJR九州企画・実施分、2人1室で一人当たりの金額)。つまり、ピーク期に3泊4日コースのDXスイートAに乗った場合、2人で170万円かかるのです。運行開始当初は110万円だったので、1.5倍以上に上がっているのです。違う世界の話と割り切ったほうが良いでしょう。
(参考:JR九州ホームページ http://www.jrkyushu.co.jp/top_info/pdf/609/sevenstars2016sw.pdf、http://www.jrkyushu.co.jp/top_info/pdf/608/sevenstarshisatsu.pdf、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASH9B3CSTH9BTIPE006.html、佐賀新聞ホームページ http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/228560)
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