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4車線にしない高速道路

 地方の高速道路では、一部を除いて追い越しのできない2車線になっています。片側1車線ずつです。ただ、将来需要が増えて4車線に拡幅できるように、中央分離帯にポールを立てて上下線を分離しています。暫定的に2車線としているのです。

 ところが、東九州道の一部は、2車線ではありますが、暫定2車線とは構造が異なっています。中央分離帯はコンクリートの壁で仕切られていて、暫定2車線で時折あるような、反対車線への飛び出しもありません。最高速度も暫定2車線の時速70キロではなく、最高80キロと少し高くなっています。

 実は、将来的にも4車線が必要になるような需要が見込めないため、2車線が完成形なのです。ですから、4車線化をにらんだ中途半端な構造にせずに、しっかりした中央分離帯も設置できたのです。

 正直言って、こんなところに県のバイパスではなく、国がお金を出してつくる、新直轄方式の高速道路は必要ありません。それはともかく、暫定2車線の危険性は度々聞かれますので、安全性の面で2車線完成形の高速道路はほかでも検討してよいのかもしれません。
(参考:乗りものニュース http://trafficnews.jp/post/42512/)

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Comments

その「東九州道」の恩恵にあずかっている者です。これまで1時間以上かかっていたインターチェンジ・空港・新幹線駅へのアクセスが半減され、その威力を痛感しています。

さて、この「恒久2車線」は暫定のポール式より安心で運転しやすいです。
ただし、低規格なのかアップダウンも大きい印象で、片側2車線(登坂・ゆずり)も少ないので、車線増が困難となると、延伸等で交通量が増えた時の自然渋滞の頻発が懸念されます。


ちなみに、新直轄ですが、全てが交通量が小さい・採算が合わないという訳ではありません。
東九州道や道東道(釧路線)などは、通常の高速道路として着工が決まっていましたが、一刻も早い開通を求めて、一部地元負担も受け入れての整備方式の変更でした。

東九州道については、鉄道も貧弱、私の地域にいたっては廃止された10万都市で、高速交通体系に見放された地域です。ほとんどが並行する国道10号や220号は、全区間が国交省の直轄国道でもあります。新直轄化は、それだけ沿線の悲願でもあったので、そのあたりはご容赦いただきたいと思います。

今後の地方の高規格道路の整備については、基本的にこの方式で進め、道路予算の「選択と集中」を図るべきと思います。
そのためには、受益者負担を更に明確にし、並行国道の指定区間(直轄国道)からの除外・地方道格下げや、既存一般道の活用も必要です。

Posted by: つばめ800 | 2015.09.28 10:16 AM

 つばめ800さん、こんばんは。

* さて、この「恒久2車線」は暫定のポール式より

 かつては暫定2車線の高速道路もよく通りましたが、正面衝突の危険性は高いです。よくニュースになります。

* 東九州道や道東道(釧路線)などは、通常の高速道路として

 県のバイパスとして100%地元負担ならわかりますが、新直轄化で開業が早くなり、しかも無料とは理解できないです。地元負担も、地方交付税あたりでカバーされたら、真の地元負担ではありません。

* 東九州道については、鉄道も貧弱、

 大分-宮崎間はともかく、申し訳ないですが宮崎-鹿児島間はかなり大回りしている印象を受けます。鉄道が廃止になるほどの需要しかないところです。都市間連絡には宮崎道、鹿児島道を使えばよく、枝線のバイパスはともかく、全線をつくる必要はないです。

* そのためには、受益者負担を更に明確にし、

 道路は困ったことに、利用者が少ないからと言って廃止にはできません。最低でも、並行して走る国道を県道に格下げするなど、地元負担を明確にすべきでしょう。

Posted by: たべちゃん | 2015.09.28 09:09 PM

コメントありがとうございます。
地理的状況と統計情報を踏まえていただければ助かります。

東九州道の南半分は宮崎南部と大隅半島を大回りしていて、確かに県都間移動にとっては無意味ですが、沿線には市も複数あり、10万都市もあります。

この沿線はほぼ国道220号になりますが、それゆえ比較的交通量も大きい路線で、それゆえ全線、3ケタ国道では少数の指定区間(直轄国道)になっています。

また、廃止された鉄道(大隅線)ですが、鹿児島市と大隅半島を結ぶには、鹿児島湾を大きく迂回しなければならず、都市間輸送には使えませんでした(湾内航路が主に利用されています)。
仮定の夢物語ですが、桜島を介して鹿児島市と大隅半島を直結する鉄道があったら、川内・国分・指宿方面と同等かそれ以上の鉄道利用が見込める人口規模です。

ですので、単純に「鉄道が廃止になるほどの需要しかないところ」とは言えません。
それだけのところに、ロクな高速交通体系が全く無かったわけですから、これくらいは認めてほしいところです。

ちなみに、私は鉄道派で、道路整備には基本的には批判的な立場です。

Posted by: つばめ800 | 2015.09.29 08:06 PM

 つばめ800さん、こんばんは。

* 東九州道の南半分は宮崎南部と大隅半島を

 それだからこそ、ぐるっと回る高速道路は不要で、枝線のバイパスがあれば十分なのです。

* また、廃止された鉄道(大隅線)ですが、

 鉄道に関しては遠回りが災いしたところもありますが、それならフェリー乗り場からの利用があるはずです。高速バスもそうたくさんあるわけではありません。

* それだけのところに、ロクな高速交通体系が

 こう言われると、いくらお金があっても足りません。

Posted by: たべちゃん | 2015.09.29 09:41 PM

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