岳南電車の設備を使って電力供給か?
岳南電車、富士市、日本電気(NEC)、ヒラテ技研(本社:犬山市)の4者は、協働事業者として「ローカル鉄道と連携したスマートシティ構築の可能性に関する調査」を提案しました。この提案について、一般社団法人新エネルギー導入促進協議会から、「平成26年度地産地消型再生可能エネルギー面的利用等推進事業(事業化可能性調査)」の採択を受けました。
ところで、「ローカル鉄道と連携したスマートシティ構築の可能性に関する調査」とはどういうものでしょうか? 富士市内の工場では、熱電供給システム(コージェネレーション)等で発生する熱を自分のところで使用します。夏や冬しか利用しない空調用とは違い、工場用なら1年を通じて利用できるようです。そして余った電気を近隣に配電しますが(工場、ビル、商業施設、集合住宅等が需要家として想定されています)、その送電施設として鉄道用施設を使うのです。鉄道に沿って送電施設をつくり、直接需要家に届けます。
このことにより送電施設の設置コストを下げ、かつ断線リスクを低減させることができます。4者は今後、安価かつ安定した電力を供給することができるかどうか検討を行います。また、岳南電車はかつて貨物輸送で栄えていましたが、その貨物輸送は2012年でなくなり、旅客列車の輸送密度も856人(2012年度)と最盛期の1/7まで落ち込んでいます。岳南電車の旅客増加への期待もあるようです。
(参考:富士急ホームページ http://www.fujikyu.co.jp/gakunan/150900.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2015/09/26/260754.html)
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