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リニア体験乗車記(1)

 まずは「ムーンライトながら」で東に向かう。盆明けの平日(乗車したのは8月19日、水曜日)なので空いていると思っていたが、そうでもない。結構席が埋まっている。

 リニアの体験乗車は16:15集合(6便)なので、まだ時間がある。この機会に、2016年に豊洲移転予定の築地市場に行く。新橋駅前から築地中央市場への循環バス(都営バス)に乗るが、5時台のバスとは思えない。座席が埋まるぐらい乗っている。この循環バスの特徴は、築地市場の中に入ること。バスを降りると市場の中だ。

 築地市場は都心に近いところにあるが、別世界。電動カート(?)などが行き交い、ぼやぼやしていたらひかれそう。朝が勝負の時間帯なので、観光で訪れるときは注意しておきたい。そして、築地市場で朝から賑わっているのが、場内にある飲食店。寿司屋のほか、喫茶店や洋食の店もある。6時前なのに行列ができている寿司屋もある。私は海鮮丼の専門店に入り、マグロ、ハマチ、サーモンの三色丼を注文した。帰りは築地六丁目から、東京駅丸の内南口行きの都営バスに乗る。オリンピックに備えてBRTが走るとか、地下鉄ができるとか言われているところを通るバスだ。朝早くから行き交う車が多い。さてバスについて言えば、ラッシュには早い6時台なので、座席が埋まるぐらいの乗りであった。

 今年3月のダイヤ改正の目玉は、北陸新幹線と上野東京ライン。今日は上野東京ラインに乗ることにする。いったん新橋まで行き、新橋7:15発の熱海発高崎行きに乗る。通勤ラッシュの時間帯のため、車内は混んでいたが、次の東京でほとんどが降りて、一気にガラガラになる。ここから上野までが新たにできた区間だ。先頭車の後ろにかぶり付く。東北新幹線の上に新たに線路を敷くなど、厳しい状況をクリアしてできた上野東京ラインの様子がよくわかる。上野に着いた後は、上野7:28発の籠原発国府津行きに乗る。こちらは上野で降りる人は一定数いるが、そのまま車内に残る人も多く(東京でも降りない人が多く、彼らはどこまで行くのだろうか? 新橋や品川で降りるのだろうか?)、上野東京ラインの開業は、東京の北のほうに住んでいる人にメリットがあるように思われる。

 東京で中央線に乗り換え。東京7:38発の快速高尾行きに乗る。快速とは言っても中野から各駅に停まるので、区間快速みたいなものだ。東京を出た時点では空いていた快速だが、神田と御茶ノ水で乗ってきて、つり革も埋まってくる。新宿などでも減る気配はなく(先行する快速が武蔵小金井行きではないのに、武蔵小金井では逆に増えた)、立川まで続く。立川から青梅線に乗り換えるが、少し待てば同じホームから発車する電車があるのでしばらく待つことにする。中央線からの直通列車だ(立川8:39発)。中央線からの直通列車は、次の西立川までの間、ほかの青梅線とは違った線路をたどる。乗りつぶし派は悩むところだ。拝島で降りる。

 拝島で降りたのは、拝島で行われているホームドアの実験を見るため。ホームからの転落防止などのため、ホームドアを導入する鉄道会社は増えているが、コストが高いのが悩みの種。いくらホームドアを導入するのが望ましいとは言っても、民間会社である以上、コストの問題からは逃れられない。そこで考え出されているのが、簡易なホームドアの構想。首都圏でいくつか実験がなされていたし、JR西日本でも六甲道で実験中だ。拝島では八高線の八王子方面乗り場で行っている。扉ではなくバーでブロックするタイプで、相鉄でやっていたのと同じタイプだ。ただし、4両すべてにバーがあり、期間限定でないところが異なる。拝島9:10発の八高線に乗り、八王子から再び中央線、高尾で乗り換える。高尾から乗ったのはスカ色の115系、今となっては貴重な存在だ。当然セミクロスシート。これに揺られて大月へ。

 大月で2日間全線フリーの「フジサン特急フリーきっぷ」を買う。特急も自由席なら追加料金なしに利用でき、2250円と大月−河口湖間を単純往復しても元が取れる、お得な切符だ。目の前に元小田急の「フジサン特急」が停まっていたので、それに乗る。バリアフリー対応で床と同じレベルにしたごく一部を除いて、車内は高くなっていて(車内に階段がある)、その分展望を楽しむことができる。ただし、乗車した8月20日は天候が悪く、富士山はほとんど見えなかった(しかも頂上は全く見えないままだった)。大月10:47発の「フジサン特急5号」は、外国人客も乗せて出発した。終点の河口湖まで乗り通す人が多い。河口湖で観光する時間がないため、折り返しの河口湖12:00発「フジサン特急6号」で富士山まで。次の特急が来る1時間後までに、駅の近くの店で名物の「吉田のうどん」を食べる。1時間後の「フジサン特急8号」は、元々JR東日本の「パノラマエクスプレス」だったもの。河口湖方は思いっきり改造されていてわからないが、大月方を見れば急行型の格好をしている。貴重な急行型の生き残りだ。元JR東海の371系が入ったら置き換えられるであろうから、今のうちに乗っておきたい(御殿場線への直通特急としてともに活躍していた、元小田急車両との共演は楽しみであるが)。外観は元小田急のものと同様、富士山をモチーフにしたキャラクターがたくさん描かれている。内装も思いっきり変わっている。座席は少し高くなっていて、驚くべきはシートピッチ。リクライニングの傾きは大きく、思いっきり倒しても、後ろの人に迷惑がかからない。夜行列車ならうれしい仕様だ。ただ、シートピッチが広いため、窓とは合わなくなっている。リニア実験線の最寄り駅、禾生<かせい>は特急が停まらないので、途中の都留文科大学前で乗り換え。目の前にスーパーがあり、後続の列車が来るまでに、翌朝のパンを買う。さて、次の普通は「トーマスランド」。車両の外も中も「きかんしゃトーマス」のキャラクターが描かれている。とても賑やかな車両だ。ただ、観光帰りで疲れていたのだろうか、トーマスを見ずに寝ている人が多かった。(続く)

(追記)
 余談ですが、中央線のスカ色115系は、10月28日で定期運用を終えました。11月22日に長野県内で団体列車を運行しますが(募集は締め切られています)、その後については不明のようです。
(参考:朝日新聞ホームページ(会員登録要) http://digital.asahi.com/articles/ASHC66S0WHC6UZOB00W.html?rm=624)

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