熊本市電、2016年2月に値上げか?
熊本市交通局の交通事業は、2008年度末で約51億円の累積赤字でした。そこで熊本市は2009年度から2015年度までの交通事業経営健全化計画を策定し、7年間で20.6億円の経営健全化補助金を投入しました。そのほかバス事業を民間に移譲し、運転士の嘱託職員化などでコストの削減を進め、2015年度で累積赤字は解消する見込みとなりました。乗客も2007年の均一運賃導入後増え続け、2014年度は約1087万人が利用し、運賃収入は約13億円ありました。
しかし、2016年度以降は補助金がないため、2016年度以降は年間1億数千万円の赤字が発生すると試算されています。そこで熊本市交通局は、市電の運賃を20円値上げし、170円均一とすることにしました。9月定例市議会に条例改正案を提出し、可決されれば2016年2月から値上げされます。値上げは均一運賃導入後初めてで、値上げにより1.3億円の増収を見込んでいます。赤字も解消するとしています。
余談ですが、路面電車を公営で行っているのは5都市。札幌、函館、東京、熊本、鹿児島です。このうち函館は210円~250円(対キロ区間制)、札幌、東京、鹿児島はいずれも170円均一です。熊本は現在150円均一ですが、値上げにより札幌、東京、鹿児島と並ぶことになります。
(参考:くまにちコム http://kumanichi.com/news/local/main/20150831007.xhtml)
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