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京都市バス、バス停に運賃箱設置

 京都四条通渋滞問題については何度か取り上げていますが、ついに京都市交通局は9月19日から、四条通の2か所のバス停に移動式の運賃箱を置き、乗客を降ろしてからバス停で運賃を回収することにしました。四条通の渋滞の原因はバスの乗降に時間がかかるためであり(降車時に1日乗車券を購入したり、観光案内などを求める観光客が多くいます)、しかもバス停が車道に張り出しているので、バスの停車中にほかの車が追い越すことができません(逆にバス停がくぼんでいるのなら、渋滞が激しくてなかなかバスが本線に戻ることができないので、この方法をとることはできません)。春の花見シーズンには大規模な渋滞が発生し、現在も昨年度(2014年度)同期に比べて平均1~3分程度遅れています。

 バス停で運賃を回収するのは、四条河原町(西行)、四条高倉(東行)の2か所。バス停の降車口付近にベルトで区切ったスペースを設け、バッテリー付きの移動式に改造した運賃箱で運賃を回収します。同じ停留所に複数のバスが停まっているときは、一番前のバスだけ路上で運賃を回収します(後は通常通り、車内で運賃を回収します)。休日のほか、観光シーズン(11月下旬、2016年3月下旬~4月上旬)平日の14~19時に行います。なお、運賃箱の製作費と運搬費、バス停係員の業務委託費で約2000万円かかるようです。

 この結果、バスの停車時間は短くなっています。9月23日夕方で見ると、20人以上が降りたバスの停車時間は実施前の週末(9月5日、6日)に比べて、29秒短い平均49秒になりました。ただ、バス停のスペースが運賃回収スペースで減るため、バス待ちの客が歩道にあふれてしまうこともありました。また、京都府公安委員会がタクシーや自家用車の乗降も渋滞原因となっているため、四条通の烏丸-川端間を駐車禁止から駐停車禁止としましたが、タクシー関係者の不満は大きいようです。自由に乗り降りすることができないからです。タクシーは理解できるところもありますが、逆に自家用車に関しては通行禁止などの措置を考えてもよいでしょう。渋滞を解消するためには、車の総量を減らすしかないのです。当然ながら真っ先に制限されるのは、公共交通ではなく、自家用車です。観光客のマイカーは高速道路のインター近くの大駐車場に停め、そこから電車かバスで移動してもらえばよいのです。バスに関しても、前払いに変えるとか、1日乗車券を事前に買いやすくするなどの対策がいるかもしれません。
(参考:京都新聞ホームページ http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20150915000023、http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20150929000087)

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