JR東海、N700A追加投入で700系置き換えへ
東海道新幹線の主力はN700系。そのN700系(N700A)が追加投入されます。JR東海が2016年度から2019年度にかけて20編成のN700Aを追加投入するのです。内訳は2016年度が1編成、2017年度と2018年度が7編成ずつ、そして2019年度が5編成です。
追加投入されるN700Aは、JR東海の小牧研究施設で技術開発された新たなブレーキライニングによって、地震ブレーキの停止距離をさらに5%程度短縮し、安全性を向上させます。パンタグラフ、台車、ATCについて(パンタグラフと台車もJR東海の小牧研究施設で技術開発されました)、走行中の車両データの監視機能を強化することにより、さらなる安定性の向上、質の高い検査を実現します。そして、これらの改良点は既存のN700系、N700A(合わせて111編成)についても行われます。2017年度から2019年度末にかけて改造工事を行うのです。この前改造が終わったばかりなのですが、N700系、N700Aも追加投入されるN700Aに合わせて再び改良がなされるのです。新車の製作費用及び既存の改造費用で合わせて約1040億円です。
この20編成のN700A追加投入により、2019年度末には700系の置き換えが完了してしまいます(現在は30編成あります)。以前の話よりかなり早くなりました。すべての車両が快適性や環境性能に優れた「N700Aタイプ」となり、最高速度が時速285キロに統一されます。加速度も700系よりN700Aのほうが良いので、「こだま」あたりが底上げされ、少しとはいえ速くなるかもしれません。
ただ、JR東海だけが新車を導入し、既存車両を改造してもいけません。JR西日本の所有している車両もあるのです。16両編成のものは23編成あります。700系を東海道新幹線から追い出し、N700系等をレベルアップさせないといけません。今のところJR西日本からはそういう話はありませんが、JR西日本も追随するのか、注目したいところです。
(参考:JR東海ホームページ http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000028233.pdf、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20151023k0000m040046000c.html)
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