相模鉄道に本革クロスシート、9000系は青一色に
相鉄は、この10月下旬から2016年1月ごろにかけて、8000系電車の一部クロスシートに、スコットランド製の本革を使用した座席表地の試験使用を行っています。試験使用しているのは、8712編成8号車の一部です。
この取り組みには続きがあるのです。相鉄グループは2017年12月に創立100周年を迎え、それに引き続いて、2018年度には相鉄・JR直通線が、2019年度には相鉄・東急直通線が開通する予定です。この変革の時を迎え、駅や車両、制服などのデザインコンセプトを統一する、「デザインブランドアッププロジェクト」が本格始動します。「くまモン」の生みの親である水野学氏らを迎え、「これまでの100年を礎に、これからの100年を創る Thinking of the next century.」をコンセプトにしています。
まず、車両については、9000系を現在進行中のリニューアル工事に合わせて、大きく変えます。都心への乗り入れを意識して、車両の外観に横浜の海をイメージした「YOKOHAMA NAVYBLUE」を採用します。内装はキーカラーをグレーとし、大手私鉄では初めてとなる昼と夜とで色調が変化する調光機能付き照明や、大手私鉄の通勤型電車では初めてとなるスコットランド製本革を使用したボックスシートの導入を行う予定です(今試験使用を行っているものです)。9000系の新デザイン車両の運行開始は2016年春の予定で、今後登場予定の相互直通運転用の新型車両についても新しいコンセプトに基づいてつくる予定です。既存の車両についても車両リニューアル及び塗装計画に合わせて、順次車両を新塗装に統一します。
駅舎については、キーカラーにグレーを採用し、一部にはレンガ等の素材を組み合わせて、落ち着いた雰囲気のものにします。各駅の改修スケジュールに合わせて順次リニューアルしますが、すでにモデル駅として平沼橋駅のリニューアルを進めています。駅舎部分については終了し、今はホーム部分の工事を進めています。全体の完成は2016年秋です。駅舎についても、車両と同じように、時間帯に合わせて照明の色を変えます。朝は通勤通学客を送り出すために明るい白色にして、夕方以降は暖色系の温かい雰囲気にして帰宅客を迎えます。
制服については、駅舎や車両のデザインコンセプトと機能性を両立させたデザインとします。相模鉄道、相鉄バスの制服は、創立100周年の前年となる2016年秋に一新する予定です。
なお、先ほども述べたように、9000系リニューアル工事の完成は2016年春です。その時に合わせて、車両の内覧会や制服の御披露目会を実施する予定です。
(追記1)
9000系は7編成ありますが、そのうち(当面残存予定の)6編成に対してリニューアルを行うようです。2016年度は2編成に対して行います。
(追記2)
9000系以外も車両の塗り替え(ラッピング対応を含みます)を行いますが、古い車両の7000系は置き換えを予定しているため、塗り替えは行いません。
(参考:相模鉄道ホームページ http://www.sotetsu.co.jp/train/info/264.html、http://www.sotetsu.co.jp/news_release/pdf/151105_04.pdf、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ30I41_R01C15A1TJC000/、「鉄道ファン」2016年5月号 交友社、「鉄道ジャーナル」2016年1月号 鉄道ジャーナル社、「鉄道ジャーナル」2016年5月号 鉄道ジャーナル社、乗りものニュース http://trafficnews.jp/post/51376/)
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