鉄道林の伐採を求める山形県の村
風や雪から鉄道を守るために植えられているのが鉄道林。安全運行には欠かせない存在です。ところが、鉄道が廃線になったわけではないのに、その鉄道林の伐採を求めているところがあります。
それは山形県戸沢村。村に中学校(戸沢中学校)がありますが、南にある陸羽西線の鉄道林が高さ15メートル以上と大きくなりすぎ、高台にある中学校からの眺望を妨げているというのです。かつては陸羽西線のさらに南にある最上川や対岸の山並みを見ることができ、さらには南西にある月山をも見ることができたのです。戸沢村は2013年に中学校付近の鉄道林の伐採をJR東日本仙台支社に要望しました。2014年には村民の9割以上の署名を添え、再びJR東日本仙台支社に要望しました。
しかし、JR東日本は戸沢村の鉄道林の伐採は、優先順位が低く、当分行う予定はないとしています。また、鉄道林を伐採すると代替の防風雪柵を設ける必要があり、費用負担についても話はまとまっていません。
村がローカル線の陸羽西線の廃線を容認したり、代替施設の費用を負担したりするつもりならともかく、学校からの眺望を確保したいという理由では、緊急性は極めて低いものとなるでしょう。鉄道林を伐採するということは、安全性の問題が出てきますから。どうしても伐採しなければならないというものではありません。
(参考:河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151118_53003.html)
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