チェックイン機の外装は段ボール
関空をベースに国内外に展開する、LCCのPeach。チェックインは原則機械で行います。Peachによれば、9割がカウンターではなくチェックイン機を使っているとのことです。
そのPeachのチェックイン機ですが、10月23日から新しいものが導入されました。導入されたのは、Peachのおひざ元、関空。現在15機ありますが、国際線チェックイン前に5機導入されました。今年中に関空のすべてのチェックイン機を新型に置き換え、ほかの空港でも導入する予定です。
さて、その新しいチェックイン機はどういうものでしょうか? これまでは木でできていましたが、新しいのは段ボールとスポンジでできているのです。素材にかかるコストを低減するとともに、運搬や運送のコストも削減できます。梱包に使われる素材をそのまま使い、軽量化を図っているからです。業者に頼らなくても、自社で設置することができるのです。Peachのチェックイン機は、従来から自分でつくっています。外注すると億単位の費用がかかりますが、自社でつくると数百分の一でできます。
しかし、新しいチェックイン機は単にコストを削減しただけではありません。便利になった要素もあります。コストを削減した分で、利便性を追求したのです。そのひとつが、表示画面の拡大。これまで15インチだったのが32インチになり、表示できる情報が倍になりました。そのほか、これまではチェックイン機で言語を選択していましたが(日本語、英語、中国語(繁体字、簡体字)、韓国語から選択)、新しいチェックイン機ではインターネット予約で使った言語が自動選択されます。これを利用して、乗客に合わせた広告を行うことも考えています。
Peachの搭乗券には広告があります。この広告収入で開発費を賄うことができるようですが、新しいチェックイン機では機械そのものに広告を掲載することを検討しているようです。すでに広告の掲載を考えている企業もあるようです。それができるのは、新しいチェックイン機が段ボール、すなわち紙でできていること。交換が簡単なのです。今後はチェックイン機自体でお金を稼ぐことができるようになるようです。
(参考:マイナビニュース http://news.mynavi.jp/articles/2015/10/23/peach/)
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