阪堺の廃止区間と紀州鉄道のレールバスに乗る(1)
急に休みが取れたので、朝一番の「のぞみ95号」(名古屋6:20発)に乗って出かけることにした。事前に決まっていたならば割引切符を用意したが、急遽決まったので、駅の自動券売機で乗車券と特急券を買う。「のぞみ95号」の自由席は先頭の1〜3号車。3号車の窓側の席は埋まっていたが、2号車の中ほどになると窓側でも空いているところがあり、そこに座る。
新大阪からはJR京都線、大阪環状線を乗り継いで新今宮へ。関西ではエスカレーターは左が歩きたい人のレーンだが、大阪環状線への下りエスカレーターは、急ぐ人が多いのか、左右ともに歩いていた。大阪環状線のホームは混んでいる。乗った内回りは103系、最初は立っていたか、西九条で降りる人が多く(USJに遊びに行く格好の人はあまり見当たらず、桜島線沿線の会社に行く人なのだろうか? 次の桜島線の電車はUSJラッピング車だが、気分を害さないだろうか?)、座ることができる。立っている人は少ない。西九条から新今宮の間が大阪環状線で一番利用者が少ない区間とはいえ、朝のラッシュ時なのに意外だ。昔の車両なので座る場所が区分されてなく、ロングシートに6人で座る。
新今宮からは南海本線の普通に乗る。いつの間にか東京風の8000系が幅を利かせていて、乗った新今宮7:58発も1000系と8000系が併結した6両編成。両方の座席に座ってみたが、やはり違う。8000系は東京の電車みたいな座席で、柔らかい関西私鉄の車両に慣れた人にとっては硬く感じられる。普通の後を急行が追い上げる。普通が住吉大社のホームに滑り込もうとしているとき、急行が追い越していった。複々線を活かしたダイヤだ。
2016年1月に廃止になる阪堺の住吉公園は、南海の住吉大社の脇にある、小さな駅。かつては日中でも頻繁に発着があったが、2014年のダイヤ改正で住吉公園発着が激減し、朝のラッシュ時だけに運転される、都会の中のローカル線になる。最終は朝の8時台だ。そのような中、住吉の平面交差の改修が必要となり、本数の少なくなった住吉公園への路線を維持する必要はないと判断され、住吉−住吉公園間のみが廃止されることになったのである。とはいっても、住吉公園から歩いて1分のところに同じ阪堺の電停があり、代替の交通手段の心配はない。御丁寧に住吉公園発着の便は我孫子道発着となり、本数の面でも維持される。
ところで、駅周辺には平日にも関わらず、カメラを持った人が何人もいる。実は、11月19日から30日までの平日、朝のラッシュ時に、1928年につくられたモ161が上下4本運行するのだ。モ161は、通常は貸切列車として使われていて、運賃だけでは乗ることができない。廃止される住吉公園にも8:07着、8:12発のダイヤで乗り入れる。たまたま18日に偶然阪堺のホームページを見たので知ったのだが(発表があったのは17日)、名古屋から朝一番の新幹線で行くとちょうどいい時間になる。当然ながら住吉公園は始発駅。確実に座ることができるので、それを狙って並んでいる(そのため住吉公園から乗る人数と降りる人数の間に差が出る)。いつもの通勤通学客がほとんどのはずだが、そこに現れたのが骨董品クラスのモ161(貸切用のはずだが、ICカードリーダーはちゃんと備えられている)。びっくりしただろうか? それとも、単なる古い車両としか思われていないのだろうか? モ161はカメラを持った鉄道ファンに見送られ、住吉公園を出た。住吉公園を出た時点では座席がほぼ埋まる程度で、立っている人はほとんどいない。途中から乗る人はいるが、出口のある前のほうに行くため、後ろで立つ人はほとんどいない。上町線は天王寺駅前付近(このあたりでは軌道の移設工事が行われているが、車内から観察したところ、複線区間が若干ながら短くなるようである)を除いて専用軌道あるいは車の少ない併用軌道であるため遅れはなく、定刻の8:30に終点の天王寺駅前に着いた。(続く)
(追記)
阪堺のモ161による運行は、12月7日から11日までの5日間も行われました。平日朝のラッシュ時に、上下4本を運行しました。ただし11月とは違うダイヤで、住吉公園には行きませんでした。
(参考:阪堺ホームページ http://www.hankai.co.jp/blog/?p=861、http://www.hankai.co.jp/blog/?p=878)
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