路面電車の岡山駅前広場乗り入れは平面で
以前、岡山の路面電車の岡山駅前広場乗り入れに関して記事にしましたが、その続報です。
大森岡山市長は、24日に行われた有識者による調査検討会において、路面電車の軌道を路上のまま広場まで延長する「平面乗り入れ案」を提示しました。現在の停留所から約100メートル伸ばし(乗り換え距離が現在の約180メートルから約40メートルに縮まります)、広場内に3か所の乗り場を設けます。現行の停留所はそのまま残り、現在の運行本数は確保されることとなります。路面電車専用の信号も設けます。もともとは高架や地下に乗り入れるという案もあったのですが、今年3月の段階で「平面乗り入れ案」と道路をまたぐかたちとなる複数の「デッキ案」が残っていたようです。大森市長は「平面乗り入れ案」を選んだ理由として、利用者の利便性が高いこと及び事業費がさほど高くなく(9.9億円程度)、費用対効果がいいことを挙げています。
もちろん平面で乗り入れると、渋滞の問題が出てきます。しかし、岡山市の高齢化率はすでに24.8%に達していて、今後も上昇することが見込まれることから、岡山市は公共交通の整備が重要だと考えています。公共交通がすべてをカバーすることはできませんが、市の中心部の利用者の多いところは、公共交通が便利になるようにデザインすることは当然でしょう。車、特にマイカーは優先順位が低くてもやむを得ません。路面電車の岡山駅前広場乗り入れに関しては、調査検討会での議論を経て岡山市議会に諮り、早ければ2016年度に基本計画を策定することとなります。
(参考:日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXLZO94355790U5A121C1LC0000/、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/local/okayama/news/20151124-OYTNT50177.html、Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151124-00010002-sanyo-l33)
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