« 静岡県、「Suica」と「TOICA」のエリアをまたぐ利用ができるよう、国に要望へ | Main | 東海道新幹線の車内改札も廃止へ »

高野山-熊野本宮、白浜間バス利用低迷?

 高野山と熊野、白浜を直結するアクセスバス。田辺市、白浜町、JR西日本などでつくる協議会が、2013年から期間限定で3年連続して運行されています。2013年は10~11月に1日5便、9日間運行して、57人の利用がありました。2014年は9~11月に1日4便、20日間運行して、377人の利用がありました。2014年には私も利用しています(そのときの旅行記はこちら)。

 そして、今年2015年もアクセスバスを運行しています。高野山-熊野本宮大社前、高野山-白浜温泉・紀伊田辺駅の2つのルートで、それぞれ1日1往復しています。4月から11月29日までの週末等に運行しています。運賃は1日乗り放題で4000円です。

 ところが、7月12日までの段階の話ですが、利用は低迷しています。7月12日までに36日間の利用者は313人にとどまっています。高野山は今年開創1200年を迎え、多くの観光客が訪れていますが、4~5月は寺関係の団体客が多かったこともあり、集客には結びついていないようです。一番利用者が多いのは高野山発熊野本宮大社行きですが、101人にとどまっています。40人乗りのバスを使っていますが、1便当たりの最多は11人で(この程度の利用なら、ジャンボタクシーレベルで十分でしょう)、全ての便で利用者がいない日もあります。確かに2014年に私が乗ったときも利用者は少なかったです。

 高野山と熊野本宮大社の間は直結する公共交通手段はなく、通常ならバスや電車を乗り継いで約7時間かかります。アクセスバスなら内陸部を走るので3時間以上短縮でき、運賃も路線バスを乗り継ぐより安くなります。それなのに、なぜ利用が低迷しているのでしょうか? このアクセスバスは旅行会社経由でも買えるのですが、宿泊などとセットになっていて、単独では買えないこともあるのです。宿泊のオプションみたいに思えてしまうのです。私は現地の運行会社に電話して予約しましたが、旅行会社で扱わないのを知った途端、アクセスバスに乗るのをあきらめる人はそれなりにいるでしょう。どうしても知名度が低くなり、情報が利用を考えている人に届かないのです。そこに手を付けないと、利用してくれないのも当然です。
(参考:紀伊民報ホームページ http://www.agara.co.jp/news/daily/?i=298908&p=more、田辺市ホームページ http://www.city.tanabe.lg.jp/kankou/kouya_kumano_shirahama.html)

| |

« 静岡県、「Suica」と「TOICA」のエリアをまたぐ利用ができるよう、国に要望へ | Main | 東海道新幹線の車内改札も廃止へ »

バス」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 高野山-熊野本宮、白浜間バス利用低迷?:

« 静岡県、「Suica」と「TOICA」のエリアをまたぐ利用ができるよう、国に要望へ | Main | 東海道新幹線の車内改札も廃止へ »