京都府知事、亀岡経由の「若狭ルート」に厳しい見かた
北陸新幹線の敦賀以西のルートには、米原を経由する「米原ルート」、湖西線沿いの「湖西ルート」、小浜、亀岡を経由する「若狭ルート」があります。また、JR西日本からは小浜と京都を経由する案が出ています。今日はそのうち、本来の「若狭ルート」の話です。
京都府の山田知事は2日、京都市内で開かれた京都府商工会議所連合会との懇談会で、「若狭ルート」について発言しました。それは、「若狭ルート」を支持するのは亀岡ぐらいで、「若狭ルート」の実現は難しいというものです。もともと「若狭ルート」を強く支持していたのは福井県ですが、若狭地方を通り、(これまでの「京都を通らない」という欠点を解消した)JR西日本の案に流れている状況では、「若狭ルート」の実現は正直言って厳しいです。
山田知事は「若狭ルート」の実現のためには舞鶴なども経由する必要があるとしています。しかしこのルート、遠回りしすぎで、実用的なものではありません。舞鶴がわざわざ遠回りしても寄らなければならないほどの大都市ではありません。京都府北部への高速化は新幹線とは別の事業として考えないといけません。
(参考:京都新聞ホームページ http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20151202000164)
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Comments
確かに亀岡案は、亀岡市以外どこも支持するところはありません。京都市の玄関口としても遠すぎるし、北陸各県からは、「京都へ行くのに一旦大阪まで出て戻るのか」と言われる始末です。
保津峡の山に阻まれているため、京都市内から道路で向かうには、一旦桂付近まで南下、国道9号で向かうしかなく、大幅な迂回となります。
亀岡市はむしろ、嵯峨野あたりを通るルートを要望する方がいいでしょう。
小浜(あるいは上中)から京都駅を経由・新大阪へ向かうのは、相当な遠回りだし、線形的にもかなり無理がある。
敦賀と新大阪を直線で結べば、熊川宿から嵐山付近を通るから、上中から嵯峨野を通るルートは直線に近いルートになる。
JR西が検討しているという小浜・京都ルートは、京都市中心部を通るということで、必ずしも「京都駅」に拘っているかは不明です。
もっとも、この場合は、新大阪まで完全別ルート建設が前提です。
京都駅経由なら、情勢次第では京都止り・東海道乗入れに変えることも可能ですが、嵯峨野ルートの場合は、退路が断たれることになり、全線開通はリニア開業後になるかもしれません。
(恐らく、京都駅・小浜の場合、京都打ち止め公算が強い。それなら、湖西で作ればいい話で、なぜわざわざ遠回りの小浜経由にするのかという批判が起こる)
Posted by: かにうさぎ | 2015.12.28 10:04 PM
かにうさぎさん、こんばんは。
* 確かに亀岡案は、亀岡市以外どこも
小浜と京都を結ぶ案が出た以上、亀岡を通る意味はなくなりました。
* JR西が検討しているという小浜・京都ルートは、
京都駅を通らない限り、新大阪まで一気につくらないといけません。京都駅を通るからこそ、いったん京都までつくり、そこで乗り換えさせるというバリエーションができます。
* それなら、湖西で作ればいい話で、
若狭を通ることで、福井県の支持を得ることができるのがメリットです。湖西にはそれがありません。
Posted by: たべちゃん | 2015.12.28 11:38 PM