「TRAIN SUITE 四季島」は北海道にも乗り入れ
2017年春から運行を始める、JR東日本の豪華寝台列車、「TRAIN SUITE 四季島」。その運行ルートの概要が発表されました。
運行ルートは春から秋(4~11月)にかけてが3泊4日と1泊2日の2コース、冬(12~3月)が2泊3日の1コースです。「豊かな自然が四季折々に見せる風景や、自然と共にある暮らしや文化にふれる旅」がテーマの春から秋の3泊4日のコースは、1日目は上野から日光を経て車内泊、2日目は函館、伊達紋別を経て登別泊(登別周辺のホテルや旅館に泊まります)、3日目は東室蘭から洞爺、新函館北斗、青森、弘前を経て車内泊、4日目は鶴岡、あつみ温泉、新津、東三条を経て上野に戻ります。「里山、棚田、ぶどう畑などのぬくもりのある風景や、その地に息づく工芸品の粋を味わう旅」がテーマの春から秋の1泊2日のコースは、1日目は上野から塩山、姨捨を経て車内泊(信越線、磐越西線などを経由するようです)、2日目は会津若松を経て上野に戻ります。「雪国の冬ならではの繊細な景色や、冬の愉しみを再発見する旅」がテーマの冬の2泊3日のコースは、1日目は上野から白石、松島を経て車中泊、2日目は青森、弘前、青森、一ノ関を経て再び車中泊、3日目は鳴子温泉を経て上野に戻ります。
ここで驚くべきことは、春から秋の3泊4日のコースにおいて、「TRAIN SUITE 四季島」が北海道に乗り入れること。3日目の新函館-新青森間は北海道新幹線に乗りますが、行きはそういう表現はなく、どうやら寝たまま北海道に行くことができるのです。新幹線開業後も貨物列車が北海道に行くのですから、「TRAIN SUITE 四季島」が北海道に行くのも不可能な話ではないでしょうが、難しいと思われていただけに、貴重な体験です。ただ、定期旅客列車や貨物列車との調整や、車両のメンテナンスなどを考慮すると、「TRAIN SUITE 四季島」が北海道に乗り入れるのは、週1回未満になるようです。
通常はこの3パターンですが、東北の祭りや花見の季節に合わせて、ほかのコースも実施するようです。具体的な運行日程や料金は2016年3月ごろに発表されますが、3泊4日のコースで1人60万円以上になるようです。
(追記)
北海道では、アイヌ文化の体験を行うことも考えられているようです。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2015/20151203.pdf、北海道新聞ホームページ http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/aomori/1-0208900.html、東京新聞ホームページ http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201512/CK2015120302000127.html、「鉄道ファン」2016年4月号 交友社)
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