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長良川鉄道に水戸岡デザイン

 長良川鉄道は長良川に沿って走る第三セクター鉄道。ほぼ全線にわたって東海北陸道が並行していて、利用者は少ないです(2014年度で76万人)。その長良川鉄道に、既存の車両ナガラ300形を改装した観光列車が走ることになりました。2016年のゴールデンウィーク前に走り始めるその観光列車の名前は、「ながら」。長良川にちなんだ名前です。

 デザインを担当するのは、数々の観光列車で実績がある水戸岡鋭治氏。車体は沿線の自然の緑、長良川の青、雪景色の白とコントラストをなすロイヤルレッドを基調としています。内装には、地元産木材や美濃和紙を多く使います。改装経費は約6000万円しますが、そのうち約4200万円は国の交付金、残りは金融機関からの借り入れと1口1000円以上の寄付金で賄います。

 「ながら」は定員25人の食堂車と、定員37人の観光車両との2両編成です。鮎、ジビエ、そして地酒が楽しめる食堂車の料金は運賃を含めて1万円以上しますが、観光車両は運賃に500円を足すだけで乗ることができます。休日や連休などに1日1往復、年間約130日運行します。観光車両は終点の北濃まで行きますが、食堂車は途中の郡上八幡止まりです。長良川鉄道としては、年間の平均乗車率を約55%とし、年間200万円以上の利益が出るとしています。なお、この「ながら」にはアテンダントも乗るようで、4人募集しています。「ながら」の予約は2016年2月から受け付けます。

 この「ながら」が待てないという人には、期間限定の切符があります。12月1日から2016年2月29日までの期間限定で発売されるこの切符は、「冬のながてつ 釜飯きっぷ」。美濃太田駅の駅弁、まつたけ釜飯などがついた全線フリーきっぷです。ただ、購入には制約があります。発売するのは美濃太田駅だけで、9時から11時半の間に1日10枚限り、累計500枚しか販売しません。しかも、まつたけ釜飯が売り切れたら購入できません。利用当日のみ購入でき、前売、予約、取り置き、払い戻しは一切できません。なお、値段は、清流の国ふるさと旅行券が適用になり、大人2700円、子供2000円とお得になってします。駅弁の値段を考えると、北濃まで片道行くだけで、ほぼ元が取れてしまいます。

(追記)
 「ながら」の運行開始日が2016年4月27日に決まりました。食事がつくランチプラン、スイーツプラン、そして運賃に500円の整理券を足すだけで乗ることができるビュープランがあります。

 ランチプランは、美濃太田-郡上八幡間を約1時間40分かけるもので、2日間のフリーきっぷにお土産がついて、12000円となります。金曜日と休日に運行される美濃太田発の下りはシティホテル美濃加茂が料理を提供します。休日に運行する郡上八幡発の上りは、郡上市のイタリアンレストラン、リストランテ雀の庵が料理を提供します。金曜日の上りは、スイーツプランになります。郡上市の和洋菓子店中庄が提供します。料金は5000円です。

 予約は2016年3月1日からです。
(参考:長良川鉄道ホームページ http://www.nagatetsu.co.jp/、http://www.nagatetsu.co.jp/enjoy/SpecialTrainNagara.html、http://www.nagatetsu.co.jp/images/deals/KamameshiTicket.pdf、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASHCV51JVHCVOHGB008.html、岐阜新聞ホームページ http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20151127/201511270902_26191.shtml、http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20160209/201602090849_26690.shtml、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20151127k0000m040030000c.html)

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